新しい工房について

2014年、工房を移転しました。
1988年に静岡県島田市郊外に工房 悠を起ち上げ、その後同地で26年間木工に勤しみ、励んできましたが、2014年に住まいも含め、工房を移転することになりました。

新しい工房はこれまでの地域から10kmほど東に位置する、焼津市中根新田という地域です。
焼津市は遠洋漁業の拠点、漁港として広く知られたところですが、工房はこの港から離れ、北隣の藤枝市との市堺ほどの位置にあります。

新しい工房は以前と較べ、作業スペースとしても2倍ほどの広さが確保され、ゆったりとしたレイアウトで気分良く作業ができますので、今後大いに活用していきたいと考えています。

まず家具制作に欠かせない機械設備ですが、大小様々な木工機械が設置され、無垢材の框組から板差しの構造までのあらゆる加工に対応する設備がされています。

スペースの約半分は手加工のセクションですが、いわゆるスカンジナビアンタイプのワークベンチ(作業台)を2台置き、モダンな作業スタイルで加工、仕上げのできる環境を整えています。

一方、近くの土場には製材後の乾燥のために桟積みされた材木があり、乾燥後の在庫をストックする倉庫があります。ここには工房設立以来、探し、買い求めてきた良材が、出番を待っています。

・・・これは余談ですが、木工家に貧乏が多いのは事実です。
一般の木工所の制作スタイルとしましては、受注ごとに材木屋から材料を調達するという方式ですが、良質な木工家具制作に勤しむためには、そうした既存の材木調達のスタイルでは様々理由から無理があります。

市場に流通している木材は量産家具向けの品質ものが基本で、どうしてもコスト的に廉価なもの、つまり樹齢が若く、細く幅の狭いもの、あるいは本来の正統な材種では無く、似た雰囲気の別種のものが多かったりもします。

そのために、良質な家具を制作するには、良質な木材を独自のルートで調達する、あるいは木材取引市に、自身が参加し、落札し、入手するといったことなども行わねばなりません。

また工房 悠のように、多種多様な材種で、様々な顧客の要望に応えるため、様々な材種を取りそろえて対応する必要があります。また当然にも、それらを管理する土地も必要です。なお、製材してから制作に取りかかれるまで最低でも2~5年かかり、資金の余裕もなければ展開できないという難しい問題があるのも実態なのです。

なお制作依頼のご希望のお客様には、お見積もり段階でこれらの材木をご覧になっていただき、使用する材料を選んでいただくこともできます。

〈Gallery 悠〉開設について

工房移転にあたり、展示室を新たに設けることになりました。

作業スペースの階上に、約85㎡のス専用ペースを設け、工房 悠の様々なオリジナル家具を中心に展示しています。
詳細ページをご覧ください。

木工を志される若い方へ

現在、工房 悠は若いアシスタントは募集していません。

ただ、工房を見学したい、オリジナル家具を見たい、制作技法などにつき、教えを請いたい、工房主と話がしたい、などといった要望も少なくないのですが、可能な限りにおいて、こうした要望にはお応えする積もりです。
まずはメール等で、ご希望を伝えてください。

機 械 室

機械室スナップ

機械室スナップ


機械設備は工房スタイルの木工場としては充実しています。

丸鋸傾斜盤2台、横切り、手押し鉋盤、大型プレナー(24″)、ピンルーター、シェイパー(縦軸)、帯鋸、ほぞ取り盤、大型プレス等々。
板差し、框組み、なんでもござれの機械が設備されています。

手作業場と作業台

手作業場スナップ

手作業場スナップ


手作業場には作業台がドカンと2台鎮座しています。
画像の作業台はいわゆるスカンジナビアンタイプと言われるワークベンチです。
2mを超す長さで、あらゆる手加工のよきパートナーとして多機能な働きをしてくれます。

奥にもう1台異なるタイプのワークベンチが設置されているのが分かります。
これも手前のものとは異なるスタイルですが、いずれも高機能なワークベンチです。

Gallery 悠

Gallery 悠

Gallery 悠スナップ


約85㎡の専用空間に、工房 悠スタイルのキャビネット、テーブル、デスク、椅子、他 木工小品など、様々なものが展示されています。(作業スペースの階上になります)