納品事例


高いクォリティーの家具制作に求められる課題にはいくつもの要素があると思われるが、中でも木取りにおける合目的性、高品質追求への姿勢は欠かせないだろう。

ここでは、例えば鏡板の木取り、あるいは帆立(いわゆる側板)の木取りを見てみよう。

  • 鏡板:扉左右の鏡板は、同一の木理が対象に配置されている。
    これは1枚の厚版を半分に割き、左右に配置したもの。
  • 帆立:上下にわたって1枚の板が貫いている。

いずれも、用いられる木部がさりげなく自然に配置されることで、安定感、高品質性に繋がってくる。

さらには、扉の縦框を柾目(あるいは追柾)取りすることで、物理的安定度(経年変化、周囲の環境変化)が確保される。