工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

小川幸彦 陶芸の世界展

小川幸彦先にお知らせしていた(参照)「小川幸彦 陶芸の世界展」が今週末から開催されるのであらためてお知らせする。

■ 名 称:「小川幸彦 陶芸の世界展」
■ 会 期:8月6日(土)〜9月25日(日)
■ 会 場:島田市博物館 Phone:0547 37 1000

あらためて展示会案内のパンフレットの作品写真を見ると、その人の生き様というものを見事に表しているように感じさせてくれるし、彼の姿がそこに立ち上がってくるようにも思え、胸に熱いものが沸き上がってくるのを押さえようもなくなる。


明治大学在学の頃は射撃部に所属していたと言うが、時には何かむき身の日本刀を突きつけられているような殺気すら感じさせたし、遺言において葬儀を拒否していた彼であったが、その相貌は晩年の深い優しさをも含みたたえて求道者の如きでもあった。こうして多くの熱烈なファンに愛された希有な陶芸家であったことをあらためてこの回顧展で知らしめられ、あまりの早い鬼籍の仲間入りを無念の思いで忍ばれることだろう。
小川幸彦は亡くなり、師としていた東大寺長老 清水公照も今はいない。
仕事も違えば考え方も異なるボクなどには弟子としての感慨を語る資格など無いが、工芸への道を無言の中で厳しく伝えてくれたことを決して忘れることなくこの茨の道を進んでいくことだけが小川さんに報いることだろう。

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