工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

9月は仕事精励月間に

アームチェア7月来の一連の展示会展開もほぼ終了して、本来の制作活動の再開だ。
夏場ということもあるが、不規則な生活が続いていたためか必ずしも体調は芳しくない。
秋の味覚を堪能し、工場での制作活動が始まれば、この変調もすぐ回復するだろう。
まずは展示会で依頼された受注品の設計、製作に取りかからねばならない。
また写真のアームチェアの手直しをしなければならない。
やや強度的に問題があるからだ。


この椅子は床設置部(畳摺りなどと呼んだりする)、および座枠部分がラミネート。アーム部はフィンガージョイントという手法を駆使した構造になっている。
シンプルでモダンなデザイン。端正な美しさをねらったものだ。
基本的には構想通りに仕上がったのだが、やや強度的に問題が残った。
通常の使用環境(普通に座る)では問題ないだろうが、座の結合部にねじれの力が掛かると嵌め合わせの密着度が弱まる危険性がありそうだ。要するに剛性に問題があるということ。
これは相欠き、ダボ結合ということ及び接着面積の少なさからくるものだ。
いくつかの改善策を考えているが、それらをテストしてみてより良いものに改修したいと考えている。

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