工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

年末の災厄

レッカー移動
<12/26記述>
今どこでタイプしているかといえば、彦根のある自動車ディーラーの館内。
何でやねん。

工房から兵庫への家具搬送で名神高速道路を走行中、米原のICを過ぎた辺りで何かに乗り上げ、走行不良になった。

あわてて路肩に寄せ確認すれば後輪の片側、パンク破損だ。バースト状態という奴。
JAFにレスキュウ依頼。降雪の中△標示板を後方20mあたりに設置。ハザードランプを点滅させJAFの到着を待つ。
その間に目的地でスタンバイしている関係者、保険会社、購入ディラー店、などと連絡を取り合う。

ケイタイの電源が怪しくなり、DC-ACコンバーターを繋げ充電する。
40分ほどしてやっと長浜からのJAFが到着。
最寄りのIC近くにあるこのディーラーへとレッカー移動。
事情を説明し、さっそくタイヤ交換を依頼。
他3本のタイヤと同じもの(ミシュラン)は取り寄せに時間がかかり、他タイヤメーカーの同等品が入手できるとのことで、これで交換作業してもらうことに。

このディーラー、本来の系列ではなく、うちでも扱いますよ、といった程度のサービスで、純正品が入手できないのもそのせいか。
これでさらに小1時間の所要。

現地到着は雪道走行での遅れと合わせ、かなりのオーバー。全く災厄の年末だ。


<12/26夜 記述>
おっかなびっくり名神高速道に再度乗り入れる。どうもふらつく感じだ。
ハンドルを一定の角度で制御しないとあらぬ方向へと曲がっていく。曲がっていく。
これはアカン。
かなりの降雪もあり速度規制がされていたので、トラフィック状況も幸いに50〜70Km/h ぐらいで流れていた。低速走行なら何とか到達できるだろうと、尼崎まで必死の形相で運転。

何とか走行性能も悪化することなく、無事にたどり着く。
現地で百貨店の担当者と落ち合い、顧客宅へ。
無事納品、設置作業を終え、この車両のお務めは終了したので契約保険会社に事故連絡。
とってもこのままでは400Km近い帰路の距離を走る勇気も無謀さも持ち合わせてはいない。

1時間後、再度のレッカー移動で、近くのディーラーへと搬送(TOP画像)。
破損個所を概略点検してもらうと、明らかに車軸のずれが生じ、後方へ2cmほど下がっているではないか。同時に角度も傾き、これらがハンドルを取られる原因を作っていたのだろう。
時季は年末年始休みに入り、修理は年明け、5日からになるという。
足回りのトラブルであればかなり大がかりな修理となるだろうから、修理されて戻ってくるのはいつになるだろうか、全く予測が付かない。

<この自損事故に関わる保険の話を少し記す>
ボクは7年ほど前から任意保険の契約会社をそれまでの国内大手の保険会社から外資系の保険会社にスライドさせた。当時その保険金は同等の保険内容であるにも関わらず、半額ほどに削減されたことに驚いたことがあった。

それまでの保険外交員にスライドさせてしまった詫びを告げると、それほどの差額であれば文句の言いようがない、と苦笑するだけだった。

今回はレッカー搬送(10Kmまで)、事故修理、および自走不能になった個所から自宅までの移動に掛かる公共交通機関の交通費(20,000円まで)、さらには修理後、対象車両の自宅までの搬送(10万円まで)など事故にともなう発生費用の全てをこの保険がカバーしてくれる。
今回の業務でご一緒した百貨店スタッフもその補償の厚さに驚いていた。一般にはあまりにも保険金が安い(国内のそれと比して)外資であるということでの保険業務への不安、などがあるらしいのだが、このようにその実態をつまびらかにすれば、そうした疑念は晴れるだろう。

何故安いのか、ボクには詳細を語る知識はない。
ただはっきりしていることは徹底した保険契約におけるコスト削減(基本的には外交員を使わず、ネットでの契約を基本とする)、さらには保険調査業務のアウトソーシング、たとえば事故後の対応においては対面での対応は皆無、全て電話、あるいはメールで済ます、恐らくはこうした会社における人件費は国内保険会社の数分の一ではないだろうか。
またリスク分配(年齢区分、使用条件区分など)の細分化といったことであろうか。(ボクの年齢だから安い !?)

<安価で国内保険会社と遜色の無い保険内容>
とても細かい字で書かれた約款など目を通さないまでも、しっかりと基本的保険内容、特約、などの情報を分析し、自身でアクセスするだけの環境(ネット接続環境)と、保険外交員への信頼(丸投げ)にとって変わる、少しばかりの勇気があればこうした外資保険会社との契約での生活防衛は有益だろう。
              (本件続く)

《関連すると思われる記事》

                   
    
  • 大変でしたね!
    御無事何よりです。

  • 全く災難でしたね。知らぬ土地での事故
    私も経験があります。やはり年末、あいにくディーラーが休み、一晩、車ですごし、翌日帰った事がありました。
    大事故にならなかった事、厄落しと考え、新しい年をお迎えください。

  • 「何でやねん」から、「これはアカン」を経て、「発生費用の全てをこの保険がカバーしてくれる」となり、
    よかったやんか。
    さすが、○次郎だ、抜かりがない。
    来年も、貴君の辛口の舌鋒するどく世相の裏側に迫る
    社会批評・世界批判の切り口を楽しみにしています。
    ただ、欲をいえば、もうすこし、そう2割ほど、表現を
    圧縮して《簡潔に》書いてくれると、もっと切れ味が
    増すよ。
    さあ、きょうはこれから職場の大掃除で、そのあとは、
    草津のエストピアで忘年会だ。

  • 大事にならずに保険もきいて何よりでした〜。
    高速道でに雪道運転、聞いただけでもぞーっとするお話。
    加えてタイヤがパンクなどそうあることではないですね。
    どうぞよいお年をお迎えください!!

  • 何やら知人、友人に過度の心配をかけてしまったようで(_ _ )/ 反省せねばいけませんね。針小棒大かな。
    木之輔さん、  てな訳で立ち寄れませんでした。スミマセン。またあらためて、ぜひ。
    TABULA RASAさん、先頃プリンターを更新購入したときに購入店舗でのキャンペーンで、○○○○円のキャッシュバックが当たったのでこれへの反動だったのかも。
    partisanさん。 ホメ殺しなんか、ほんまの殺し文句なんか、わからへんけど、来年もほどほどにしておくれやす。
    文体はもうちょっと洗練せなあきませんね。
    ほやけどBlogというもんは活きの良い文体がいのちやさかい……、
    しかし、ご指摘はその通りでおますので、心したいと思うておりますよ。
    aiさんにまでご心配かけて、面目ない。
    閑話休題(笑)。  昨日は阪急梅田のコンコース抜けてきましたが、あらためてしばし見上げてしまいました。

  • 大変な納品だったのですね。
    でも人もテーブルもご無事でなによりです。
    ご苦労さまでした。

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