工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

TEDから見えるもの

先月知ったばかりだが、最近TEDというサイトによくいく。
TED(Technology Entertainment Design)とは、学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野の人物の講演を主催しているグループだ(wikiより)。
ネットにディープにアクセスしている人には知られたサイトかもしれいが、なかなか興味深いスピーカー、テーマが並んでいて飽きさせない。
どちらかと言えばリベラルな思考の方々の活動を対象としているといってもあながち間違いではないのかもしれない。
ボノ(U2)、アル・ゴア、ビル・クリントン、ラリー・ブリリアント(医療活動家)などの名前を見れば分かる。
特徴的なところは講演会の内容を無料で動画配信しているところだが、このところ数回にわたって取り上げた「HOME」の監督、ヤン・アルテュス=ベルトランも最近登壇している。
そのURL
現在、ボクたちの現代世界はグローバル化の進展と共に、9/11以降の混沌とした状況の中で、寄る辺のないところにおかれている。
かつてのように一定の社会科学的な指針に希望を抱き、理想というものを追い求めることができた時代はもはや過去のもの。
今やそれまでの基調であった近代主義の行き着く先にもやが掛かり、はなはだ見通しが悪い。
こうした混沌とした時代にパースペククティヴ、ビジョンというものをどこに求めたらよいのか、言説世界をさまよいながら探していくのも、Webアクセスの目的の1つだ。
このTEDも小さなものかもしれないが、先進的なテクノロジーから、グローバル問題、あるいはエンターティメントなど、知性と有能なパフォーマンスから、何らかの示唆を受けることもあるだろう。
まさにWebならではのアクセシビリティーであり、ここを入り口として、それぞれ興味を持った問題へと深く入っていくのが良いだろう。
なお、動画提供では字幕付きのものも少なくない。
それぞれの動画で言語を選択すれば良いが、「Translations Talks in 日本語」というサイトもあるので、ここでチェックして入ることもできる。
現在16テーマが邦訳。

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