工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

4年の短い命(インクジェットプリンター)

 MX850(宅内プリンタに関わるつまらない独り言なのでスルーしていただいて結構ですよ ‥‥)
先週末、プリンターが逝っちゃった。
突然のことだった。
用紙が予定印刷枚数に足らず、これを補充して再び印刷コマンドを出したのだったが、そのまま逝ってしまった。
4年近くの使用暦。
「Canon MP800」という複合機。グレードは当時としてはホームユーザーの高級機といったところかな。
顔料の黒を入れて5色インクということもありさほど高精細なものではなかったが、その印刷スピードといい、スキャナーの仕様といい、まず満足のいくものだった。
不満を挙げれば、グレーが良くなかった。マゼンダが強く、セピア調になってしまい、補正をするものの、本質的な改善には至らなかった。
1年間の保障期間を過ぎてからは、もっぱらサードパーティー社の詰め替えインクを使っていたが、なんら遜色ないものだった(グレーが良くないのは純正も同じだった)。
さて、この故障、かなりの深刻なものであったようで、主基盤を取り替えねばならず、費用は最低でも一律料金で10,000円ほど負担を求められる。
‥‥ 悩んだ(参照)。


そうして、悩み抜いた結果新規更新をすることに。
ヘッドも4年も使えば、かなりガタもきていることだし、他の部位も経年劣化していることに変わりはない。
一方ではわずかに4年で更新なんて、可能な限りに資源を有効に使おうという精神に反する愚挙とも思え、相当に悩んだのだが、ヘタレのボクには悩み続けることに耐えきれずに決断を下す。
ただ問題は、このトラブル発生が7,000円を超えるボリュームの詰め替えインクを購入した矢先のことだったこと。
このトラブル発生の10日ほど前に120mlタンクを5色取りそろえたばかりだった。
現行機種はインクが変更されている。
タンクが小容量となり、新しいシリーズとして展開していた。
したがって購入したばかりの詰め替えインクを無駄にしないために、現行機種の前の世代の中から、この壊れた機種のグレードと同程度のものを探した。
(1昨日、HPが20,000円を切る価格でA3インクジェットを投入してきたので、少し動揺しちゃったのだが  HP Officejet7000
結局、「MX850」に決めた。
実はたまたまAmazonがこの機種を25,000円台で販売を開始したという情報が飛び込んできたというのがそそられたきっかけ(単純なものです)
他の競合機種のスペックをExcelに整理して較べ、より必要とする目的に適合する機種選定を行うべく、実勢価格とともに必至に情報を収集した結果でもある。
このMX850、春ころは20,000円を切る価格帯で販売されていたようだったがネットからのリサーチではAmazonのこの25,000円が最安。
そこで日曜日は地域のショップを隈無く廻ったが、旧世代のものであったため当然にも現物は無くあきらめかけたのだが、もしやと思い、再度あるショップを訪ね、担当スタッフに事情を話せば、このスタッフ、この機種のことを良く覚えており、「系列の店にはあるようだよ」とのありがたいお告げ。
しかも価格も20,000円を切る価格だという。
(そう言えば、現有機の購入は店舗がキャンペーン中で、レジでくじに当たり、10,000円のキャッシュバックがあり1万数千円で買えたのだった)
今回もポイントこそつかないものの、まずは満足のいく価格での購入ができ安堵する。
この「MX850」、ADFが搭載され、またLANポートを備える。
またFAX機能も付加。つまり印刷、スキャン、コピー、そしてFAXという複合機種。
買ったばかりの詰め替えインクも使えるしね。
ただこれまでの MP800とはスキャンに仕様の違いがある。
MP800がCCDでの読み取りであるのに対し、こちらは残念ながらCISでしかない(ペラものなら構わないが、厚い書籍などでの立体的な読み取りが苦手)。
現在のCanonの複合機種でCCDが搭載されているのは最上位機種1つだけ。
(おいおい、こっそりとスペックダウンしおってからに‥‥)
ま、甘受するしかない。
そして本日、この店の系列店から宅配にて届く。
このMX850を宅内LANに入れ、これを認識するのにやや手間取った。
メインのMacはスムースにいったのだが、サブの設定に難易度が高かった(IPアドレスの振り分けなどの設定)。
Canon、およびAppleそれぞれのカスタマーサポートにレスキューさせていただき、結果、有線LANに2台。無線LANで2台がネットワークを介し、プリンターと接続できた。
これまではメインのPowerMacにUSB接続させ、他のMacはこのPowerMacにクライアントとして共有させることで接続していた。
したがってメインがOFFの時は具合が悪かった。
とりあえず、1つ更新のメリットがあった、というわけだ。
USBケーブルも1本減ったしね。
FAXのセットアップは後日トライだ。
Macから直接Faxすることは無理なようでさほどのメリットは無いかも知れないが、現行のFaxはやや不調であり印刷物での読み込みではあっても恩恵はあるだろう。
冒頭挙げた印刷結果におけるグレーの調子は、かなり改善しているようだ。
何が違うのか? プリントヘッドのカラーのノズル数が50%増強されていることからなのだろうか。

《関連すると思われる記事》

                   
    
  • 安くで購入できて、何よりでした。
    私の場合、プリンターもスキャナーもかなり古く
    OSに適合するドライバーが既にありません。
    プリンターはソフトによっては動かない状態です。
    スキャナーに至っては、どうしても必要な場合はBootcamp
    でXPを起動しなければ使えません。
    使用頻度も低く、ハード的には問題ないので、そんな状態でまだ使っています。
    先日はアイオーデータのディスプレイが突然逝ってしまいました。スイッチの不良と思われます、修理も考えましたが
    artisanさんと同じような理由で買い換えました。
    ただ、プリンターのように粗大ごみに出すことができず
    部屋の片隅に眠ったままです。
    手数料を払ってメーカーに送り返すしかなさそうです。

  • プリンター周辺の機器整備をどの程度にするのかは、業務内容、活用範囲に依りますからね。
    うちのようなところでは、パンフレットを作成したりとDTP環境は必須のものとなりますので、如何に良質な環境で、かつ低コストに整備するかは関心事となります。
    OS対応の良否は確かに疎ましい問題です。
    そうそう、プリンターはうちの地域でも資源ゴミに出して良いということのようで、複雑な思いでその日を待っています。

  • 我が家では、仕事の資料が主で
    あとは、年末の年賀状印刷くらい。
    どうにか、まだ、プリンター使えますが
    次は?どうしようかな?割り切って
    安い機種にするか、複合機を買うか。
    パソコン本体もそうですが、なんか
    寿命が短すぎで。困ったものです。
    秋になったら、工房へ遊びに行きたいと
    思ってます。また、連絡します。
    よろしくお願いします。

  • kentさん、もう秋ですよ〜。
    この4年という寿命は、おうちプリンターとしてはどうなのでしょうかね。
    なお、8年前に購入したMac、まだ動いてますけどね。

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