工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

被災地への義援物資、義援金を募っています

スワッ、春一番か、と思わされる突風が吹き、大きく育った庭の夏ミカンがボタボタと落下するほどの強い風に終日見舞われた寒い一日だった。

TVモニターから次々と報ぜられる被災地の映像の一部には、吹雪いてるところもあれば、犠牲者を一人静かに偲ぶように、はらはらと舞い降りる雪の光景もあった。

同じ寒さでもこうも違うのかとの思いも、以前のそれとは違い、明らかに彼の地に足を踏み入れ、雪を被りつつ活動する自身の姿を重ねてしまっているのだった。

本BlogにLinkしているkokoniさんが更新した記事にREUTERSによるスライドが紹介されていたが、TV媒体では伝えられない(伝えにくい?)現地のビビットな画像があるので、こちらでもURLを貼り付けておこう。(kokoniさん、失敬 _(._.)_
こちらから)左サムネールで選ぶのも、メインをクリックするのもOK

これまでも何度かこのREUTERSのスライドを紹介したことがあったが、専属のカメラマンか、契約カメラマンかは不明なるものの、対象を捉える視点とアングルはCapa的視点を持つ優れたものが多いと感じていた。
今回も期待を裏切らない、良いショットが少なくないように思った。

つまり、全世界の人々の眼差しが「日本」「東北」へと注がれているということ。
であれば、極東のちっちゃな島国の地球市民の一人として、現場でにおいても、それを包み込む全国の注視する人々も、世界に恥じない規範を持って臨んでいきたいものだと思う。

さて、今日は仕事もそこそこに準備に奔走。
成果のほどは‥‥、

  • 義援金口座開設
  • 資材調達、義援物資調達
  • レンタカー探し

etc.

〈3.11東日本巨大地震・義援金〉について

昨日、お知らせしましたように被災地への義援物資搬送、および現地活動資金を含む義援金を募っております。
ご賛同、ご協力いただける方は以下の口座へと振り込んでください。
このBlogの多くの読者が応じていただけるものと信じています。
(ご協力いただけた方には、活動終了後、会計報告させていただきます)
■ 銀行名、支店名:静岡銀行 初倉支店
■ 預金の種別:普通預金
■ 口座名:エスペランサ 木工隊 工房悠
     エスペランサ モツコウタイ コウボウユウ
■ 口座番号:0228828

なお、応じていただける場合、一言で結構ですので、ぜひ[mail]にプロフィール、およびコメントを入れていただけると、なおありがたく思います。
礼状などの発送も振り込み手続きだけでは無理となりますので。

この静岡銀行は地銀としては、横浜銀行・千葉銀行と共に、3大地銀と言われ、邦銀トップの優良で盤石な財務体質を持つと評価されるところ。ご安心ください(笑)

口座名ですが、工房悠は余分なのですが、代表者の名称を含まないとダメとのことで、やむを得ずのことですので、ご理解ください。
郵便貯金を最優先させたのですが、団体名称での開設は、定款、会計責任者、などが必要とされ、ダメでした。
〈エスペランサ モツコウタイ コウボウユウ〉と、ッがツになってしまっていますのでご注意ください

ところで資材調達は首尾良く、といは参らず、でしたね。
大型のパワーマーケットへと出掛けたのでしたが、いわゆる緊急対策物資に関わる商品、その棚はポッカリと空いていてビックリ。(水、電池、インスタント麺、缶詰、トイレットペーパー、紙おむつ etc)
根こそぎ無くなっています。

まぁ、我ながら、判断の甘さに笑えてきました。
計画停電の対象地域でもあるわけでもなし、皆がボクと競って現地へと搬送しようというわけでも無いだろうし、一体どうして?
それが甘い。

人々の行動規範の傾向というものへの認識の甘さを教えられたというわけだ。ははは。
レジ嬢に、顔を引きつらせながら「こんなにも買っちゃったけど、被災地へ運ぶものですので、許してね (^_-) と、慣れないウィンクを投げたのでした(ウソ)

朗報をいくつか。
1つは、数例ですが、さっそく義援物資の申し入れがあったこと。
中には米60Kgというサプライズも含みます。ワォッ !!
この品不足の中、何でも結構ですので、この調子でぜひお願いします _(_^_)_

2つめは、私的なことになりますが、連絡が途絶えていた被災地からの朗報。
3名の従兄弟、およびそれぞれの家族は無事でした。
住まいは流されてしまったようですが。
また、大津波に洗われた被災地に居住する顧客の一人が無事との知らせ。
高台のマンションで、納めた家具も流されてはいなかったようです。

資材調達は明日リベンジしますので何とかなるでしょう。

暫くは強い冬型の気圧配置が続くようです。
少しでも被災地に暖かい日射しを ! と願わずにはおれません。

今日のTVでは、被災地で診療に従事してくれているドクター夫婦に赤ちゃん誕生の報があったり、連絡が途絶えていた家族の消息が判明したりという、明るいネタも取り上げられていたが、とてもホッとさせるものだ。

もちろん、深刻さを増す一方の避難所という方がむしろ大勢だろうと思うけれど。
こうした時だからこそ、鋭い、知的なバランス感覚が問われているのだと思う。
一方的にポピュリズムに流されるのではなく、情動に流されるのではない、ジャーナリストとしての資質が問われており、ぜひ記者も、デスクも、自らの職業的誇り、倫理的視座を失うことなく、良い報道を作り上げてもらいたいと願うばかりだ(現地で取材する記者の眼差しと一次ソース、そしてそれらを編集して最終稿へと作り上げるデスク。それぞれのジャーナリストとしての資質が問われている)。

もちろん、こうしてWeb上で囁いているこのBlogも、問われている本質としては、さほど替わるものでは無いだろうという自戒を込めて。

《関連すると思われる記事》

                   
    
  • いつもブログを拝見させてもらっています。
    私は現地にいけないのですが、くれぐれもお体に気をつけて無理の無いところで活動してきてくださいませ。危険が多い場合は中止したり途中で引き返すことも勇断してくださいね!
    小額ですいませんが義援金振り込みます。情報の少なさを嘆く被災者の方も多かったので電気のない避難所ではラジオなども役立つのでないかと思います。

    • takuさん、お初のコメント?、ですが、暖かいお気持ち、心より感謝いたします。
      また行動における注意点、さらに現地支援のアドバイスにも感謝です。

      昨深夜は私のこの度の企みに対し「蛮勇」とした(苦笑)、心強いエールのメールが飛び込んできたのですが、戒めの言葉も、私には必要なのかも知れません。

  • こんにちわ。

    私も小額ですが、義援金を後ほど振り込みます。

    静岡では緊急対策物資に関わる商品はかなり品薄そうですね。
    私の今住んでいる所はスーパーまで遠くチェックしてませんでしたが、状況は変わらないかもしれません。
    ガソリンも売り切れや給油制限のところがあります。
    静岡はガソリンは大丈夫でしょうか?
    燃料・食料は十分用意してお向かいください。

    • ぽーるさん、暖かいご支援、感謝であります。
      責任を持って活動に活かしていきます。

      今日は資材調達などで奔走しましたが、仰るように当地の店舗棚はおかしな状況。
      多くのものは潤沢にあるものの、災害関連物資は空っぽ。
      一時はかなり悲観的にもなりましたが、多くの人の温かい支援で乗り切ることができそうです。
      皆さん、喜々として応じてくれるというのが共通した印象でした。
      私は地域共同体の荒廃を案じていましただけに、この度の危機を前にした“結い”の再興が各所で起きつつあるのではとの感触を強く持ちました。

      義援金も想定を超えて寄せられつつあるところです。感謝 ! 感謝 !

  • 昨夜、荷物を発送しました。
    明日くらいには届くと思いますので
    宜しくお願いします。

    上に、マスク、手紙などを同封しました。
    あと、少しばかり義援金を。
    おねがいします。

    • kentさん、無事届いておりますよ。
      ありがとうございました。
      運送屋さんも、突然のあまりの物資の集中に眼を丸くしていました。

      様々な準備に追われていますが、明日荷捌きさせていただきます。

  • 本日はお忙し中 物資の受け取りの都合を合わせていただいて
    ありがとうございました!

    「道中くれぐれもお気をつけて」
    「現地で経験してきてくださったこと 教えてください」
    「何かお役に立てることがありましたら声を掛けてください」
    木工隊への応援メッセージを「是非伝えてください」と言付かっています。

    間に合わなかった義援金もありますので
    後日また振り込みに行く予定です。
    よろしくお願いします。

    • サワノさん、今日は女性ならではの様々な支援物資、ありがとうございます。
      男はダメですね。被災者に寄り添うと言っても、女性の立場に立つのは難しい、ウン。
      お爺さま、お婆さまの形見の杖などもありましたね。
      きっと被災者の方にお気持ちが伝わるはずです。

      皆さんのご心配、そして期待の高さ、背中にドシッと乗っかってきました。

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