工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

親を継いで、あるいは親を超えて‥‥、

ちょっと気になっていたことがあったのだが、今夜の中秋の名月のようにスカッとクリアになった。
おかげで月を愛でながら美酒にひたることができる。
以前、ある記事にコメントを寄せてくれた人のバックボーンのこと。
昨夜その人のBlogをつらつらと読み進めて分かった。
もしや、という勘が当たった、というのは正しくない。想像を超えた結果で驚いた、というところ。
読者には何が何だか判然としない物言いで申し訳ない。
気になっていたというのは、その方の業務内容がポイントだったが、それ以上にその人の出自の方が気に掛かった。もしやある物故者の縁者ではないのか、という点であった。
というのも、その故人には過去数度お会いしたことがあり、その一度めは本格的に木工をスタートする以前のこと。既に著名な木工家として活躍されていた人だったが、何も知らぬ若者の訪問を快く受け入れてくれ、親しくお話しさせていただいたのだった。
どうもこのコメント氏はその木工家の縁者どころか、ご長男であることが見て取れた。
インターネットというのは怖ろしい世界ではある。少し深く入り込めば氏素性を確認することができてしまう。
ただ反省もある。
Blogの文章、文体から親子であることを想定すべきであった。
お父さまも良い文章を著す人だった。DNA、二重螺旋は裏切らない。
ボクなどは技術屋の息子。親父は確かに読書家だったが、その対象は松本清張などもっぱら大衆小説。
DNAを裏切る人物に果たしてなれるかは、生物学的な領域の命題というよりも社会学的な問題であろうと、ここは強気に生きていくというのがおもしろいだろう。
次元は異なれども、このコメント氏も著名な親を超えて大成してくれるだろうことを見ていたいと思った。
お父さま譲りの道具、大切に使ってください。車もですね。
機会がありましたら、またお話し聞かせてください。

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