工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

鰻はやはり “石橋のうなぎ”

うなぎの石橋



日曜日のことだったが、土用の丑を前にして「うなぎの石橋」の鰻を堪能。
この日は午前、午後、会場(劇場)を代え、二本の映画を楽しんだ帰路に立ち寄る。
(映画については、またあらためて書いてみたい)

夕食どきにはまだ間があるものの、市郊外に立地する古民家風の佇まいの店外にも大勢の客があふれていた。
日曜日とあってか、駐車場の車のナンバーを見れば、その多くが首都圏からのもの。
覚悟はしたものの、1時間ほど待たされた後、カウンターに席を取る。

例によって、まずは麦茶とお新香が運ばれてきても、酒などのサイドオーダーが無ければただ黙して鰻の長焼きの定食が運ばれてくるのを待つだけ。

混雑していたので普段より時間も掛かったが、30分ほどすればメンパ(曲げ物の器)からあふれんばかりのご飯、肝吸いが運ばれ、その後、数分もすれば黒織部の皿からはみ出た長焼きの鰻が運ばれてくる。

余裕を持って訪れたい「うなぎの石橋」

黒織部の皿に盛られた1本焼き



蒸して白焼きされる、いわゆる関東スタイルでは無く、捌いてそのまま焼き上げる関西風。ボクはこちらが好み。
しっかりとした味のタレにくるまれた尾頭付きの鰻はカリッと焼き上げられ、その肉はふくよかで滋味たっぷり。

「また今年も暑い夏がやってきたんだ‥‥」などと独りごち、クンクン、にんまり、口に運ぶ。
口福 ! 言うことなし。

■ 参照:タウンページ:石橋うなぎ屋


[閑話休題]
映画と言えば、人並みに映画青年だったボクも、原田芳雄は好きな役者の一人だった。
ブルージーで、ジャジーで、不良の彼が好きだった。
「うなぎの石橋」店内の色紙には彼のものもあったような記憶がある。

役者魂を生き抜く役者が一人ひとりと鬼籍に入ってしまうのが、とても哀しく、悔しく、寂しい。
どうぞ安らかに。
同志、桃井かおりのコメントが欲しい。

来週、遺作「大鹿村騒動記」を観に行こう。

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