工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

アームチェアへの第二歩

アームチェア・フィンガージョイント部


らしくなってきた。

曲面仕上げは、やはり手鉋だな。外丸、内丸とも。
小鉋、反台鉋、南京鉋、
これがあれば98%において高精度に仕上げることができる。

アームチェア・フィンガージョイント部その2

日本の木工環境で仕込まれてきた職人としての、ありがたい技能だ。
残り2%で、スクレーパー、あるいはヤスリの活用があればぱーふぇくと。

画像の南京鉋だが、これは名古屋・青山鉋店のもの。
20年ほど愛用しているが、今後これに勝る南京鉋に出遭うことができるだろうか。

このところ、画像中心で、テキスト省略版になってしまっているが、これもまた愉快。

アームチェア、シコシコ削り上げる



明日で8月も終わり。
小中学生たち、宿題は終わっただろうか。
ボクはいつも1日に登校してから、朝の教室で友人のノートを借りて書き写していたっけ。

真っ黒に日焼けし、ただひたすら遊びほうけた。
良い遊びも悪い遊びも覚えたのが夏休みで、大人への階段を1つ、確実に昇ったことを自覚したもの。

福島県下の子供たち、どんな夏休みを送ったことだろう。
ボクがそうしたように、海で、山で、遊び疲れるほどに駆け回ることはできなかったかもしれない。
しかし、この絶対矛盾のフクシマ8月、不条理のフクシマ8月、無常のフクシマ8月、
これを抱えた君たちは、他の多くの子供達に先んじて、明らかに大人への階段を上がっているだろう。
世界というものを、ニンゲンの行いの愚かなることを、身をもって知ってしまったからね。

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