工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

〈Leopard〉導入、その後

メインマシンPowerMac G5は空きのベイに500GB,HDDを増強。
これにMac OS X 10.5.2(Leopard)をインストールし、新たなOS環境下で運用しているがその後の経過を簡単に‥‥。
既に「Mac増強作業に関わる懸念は杞憂だった」で述べたように、それまでのユーザーアカウント、カスタマライズなどの環境を移行したことで、基本的には違和感なく使い続けることができている。
(全くクリーンな状態から1つ1つ構築すべきかな、と考えもしたが、膨大な作業量になることは必至なので、止めた)
前回も書いたように、新たなOSにはいくつかのソフトが対応していないので、それらのバージョンアップを強いられ資金投下も必要とされたが、ATOK、Photoshop CS などは当面あきらめ、MS Office2008ら必須とされるものに止めるなど取捨選択しながら、新規インストールしつつあるというところ。
アプリによって必要であれば、もう1台のHDDにそのまま置いてあるそれまでのOS Tigerで起動し、それを使えば良い。


さて、《Leopard》は多くの新機能があり、まだ十分に使いこなせているわけではないが、「Quick Look」「Spaces」はとても良い機能と思った。こんな零細規模の工房運営に関わるMac運用でもファイルは増える一方。
これらの管理、快適作業環境の構築にとってありがたい。
至れり尽くせりの新たなバックアップ機能「Time Machine」はハードの導入が必要なので、今だ活用には至っていないが、近々導入したいと考えている。
「Safari」が一段と改善したように感じている。
もう既にInternet Exprolerを使わなくなって久しいので、これと較べることはできないのだが、Win版でIEとSafariを較べることができれば、さらにその快適さは歴然とするだろう。
起動の速度も半減している。
これは無論、HDDおよびメモリーの増強による相乗効果だろうけれどね。
因みにFireFoxとの比較では、その読み込み所用時間は半分以下という体感。
あと意外に楽しめるのがスクリーンセーバーに「Word of the Day」という動くWord ピクチャーが追加されたこと。
スクリーンセーバー様々な難しい日本語がアットランダムに右から左にとても美しく流れていく。(美しいのはヒラギノ明朝フォントと、画像処理によるもの)
そしてある言葉のところで停止し(背景には別の言葉が変わりなく流れていくのだが)、その言葉の意味を10数秒間ほど表示する。
さらにその言葉の詳しい意味を知りたければDキーを押すと「辞書」ソフトが起ちあがり、その言葉のところへとジャンプする。
米国モードではどうなっているのか知らないが、Apple日本語対応開発者には感謝したいと思ったね。
このあたりの開発、秀逸な画像処理での提供などはまさにMacならではのものとして、とても嬉しく思う。
(ムービーでご覧いただこうと思いYouTubeで探すと、やはりあった。こちら、YouTubeでは解像度が悪すぎ、あまりに動きがぎこちないが、実際はスムースだよ)
ところでOSバージョンアップにより、1つ不具合が生じていた。
プリンターの共有ができなくなってしまっていた。
自力で解決すべく、共有設定をあらためて構築し直すなど試みるも、さっぱり解決せず、最後の手段、Appleコールセンターへのレスキュー。
残念だが、これでも解決せず、今度はプリンターメーカーへのレスキュー、これでも改善できず。
弱ったね〜。
あらためてAppleコールセンター。
最後にはサポート女史から上級者に替わってもらい、やっと解決。
何のことはない、プリンターの認識を以前のOSでの環境をそのまま引き継いでしまっていたのだが(基本的には問題のあるやり方ではない)、これは一旦削除して、あらためて新たなOSの環境下で選択・認識させてやらねばならなかったのだ。
ま、原因が掴めず数時間に及ぶ格闘ではあったが無事にクリア。
しかしAppleも、プリンターメーカーもそれぞれコールセンターの対応はスキルの問題は少なくないものの、これは程度問題であまり難詰したいとも思わない。
それそれがユーザーの求めに応じ、適切、かつ、とても丁寧に応えてくれたことにその企業姿勢を見る思いがした。
(因みに、今日はCNETに〈「アップルの技術サポートは優秀」–米消費者団体が報告〉というニュースが来ていた、宜なるかな、という感じではある。
それともう1つ。これは皆さまへの警鐘 !!
「共有」に関わる問題だが、思わぬ場所のコンピューターが共有されていたのでびっくりしちゃった。
Finderウィンドーを開くと、共有デバイスの中に、宅内のマシン以外のある固有名称(名前)のデスクトップマシンが共有されていたのだ。
この名前は、うちから直線距離にして200mほど離れた場所にある住まいの娘さんの名前だった。
最初はそんな名前は知らないので、 ???首を傾げるばかりだったが、その姓からなんちなく直感した。
ここのお嬢さんはグラフィックデザインの仕事をしている人と言うことは知っていた。もしかして、と思い、そのお宅に電話を掛けるとお嬢さんが電話口に出たので、挨拶を簡単に済ませ、事の経緯をお話しする。
するとやはり無線ルーターでの家庭内LANを構築しているとのこと。下の名前は「共有」されているコンピューターの名称と合致した。
うちではありふれた市販の無線ルーターを導入しているが、これが200mも離れたところの無線ルーターと交信し、それにぶら下がっているコンピューターを認識してしまう。
考えてみれば怖ろしい。
ただ、それなりにセキュリティーが掛かっているので、簡単に傍受、アクセスができるというものではないのだがね。
メーカーに確認するとうちの無線ルーターの「IEEE802.11g」という規格の2.4GHz帯のものは見通しが良い環境であれば500mも飛ぶのだそうだ。(くわばらくわばら)
件の彼女にもこのセキュリティー問題については伝えたのだが、あらためてその重要性について考えさせられた。
無線ルーターは古い機種だとWEPという暗号化通信におけるセキュリティ技術が使われていることが多いが、これはとても脆弱。
その積もりになれば簡単に傍受、不正アクセスできてしまうようだ。
ネット上からはこれを破るソフトが簡単に入手できるらしい。
せめてWPAやWPA2にセキュリティレベルを上げておくことを強く推奨する。
同様にパスワードの管理だね。
無線ルーターを導入している人は、あらためて自身のセキュリティーにおける設定を確認してみよう。
比較的新しい機種のほとんどはWPAに対応しているはず。
ただデフォルトでの設定(初期設定)はWEPになったままのものも多いかも知れない。
さらに確かなものにするには「MACアドレス」のフィルタリング機能を使うこと。
これをやれば登録していない無線LAN端末からの侵入は阻むことができる。
さっそくうちのものもこれを設定した。
ボクは触ったことさえないが、ゲーム機では最も普及している任天堂のものは一番脆弱なWEPにしか対応していないそうだ。
これをネットワーク内に入れているお宅は要注意でっせ。くわばら くわばら。
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