工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

何か良いことあるかな? ─ 天空を見上げて

晩秋、薄暮の空に虹が‥‥from iPhone4


画像、ご覧の通り、虹。
ちょっと彩度に欠ける色調なれど、まごうことなく虹である。
しかし、この天空の現象、ホントに虹なの?、というほどに、ストレートにに喜べるものではなかった。

今日は当工房から30kmほど東の静岡市内の顧客宅2軒を訪問。
全てを終えての帰路、中心街で買い物をすべく歩いていた時のこと、何気なく天空を見上げれば、何とこの虹が架かっていた。

気象は晴れ。終日晴れだったのに、である。
ただ虹が架かる条件は揃っていたかも知れない。

時刻は午後4時。霜月11月の薄暮の時間帯だ。
薄明るい日射しを放つ太陽が西の空へと傾きかけ、
雲を形成するほどでもない細かな水滴が天空に現れ、
ここに傾きかけた太陽光線が低い角度で照射し、スペクトルを生成させた。

一般には、そしてボクの虹体験でもそうなのだが、陸上近くから天空に向かって大きな円弧を描くという風であるが、今日のモノは、まさにビル街の真ん中に空いた天空の一部をキャンパスにして描かれるというもので、かなり異様な感じ受けた。

街中を足早に歩く人々は全く気づく風でも無いようで、これはオレだけの幻か?と心配になり、手を伸ばし、指さして、辺り構わず、虹だよ !!、と小さく叫んでみる。
女子高校生たちは大喜びではしゃぎ、帰社を急ぐサラリーマンも立ち止まり、ほっと笑顔になる。

次に立ち寄ったデパートでの買い物のレジでも、外へ出ると良いものが見られるよ、とiPhone撮影の画像を見せる。
えっ、ホントですか、と笑顔になるも、でも私だけ出るわけにも ‥‥、との応答。それもそうだね。

買い物を終え外に出、あらためて天空を望むが、そこには虹のかけらも無く、飛行機雲だけが残っていた。

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