工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

原発とTVメディアの蜜月はいつまで続く

数冊の定期購読している雑誌の中でも、この『通販生活』は愛読書の1つ。
とはいってもカミさんが取っているものなので、控えめに、こっそりと ^_^;

画像は最新号 表紙(A4 スキャンに納まりきれず、ヘンな判型になってゴメン)

この出版社「カタログハウス」は、この『通販生活 2011年秋冬号』のTV CMを流そうとしたのだが、民放TV局が断ったのだという。

今朝の新聞、天野祐吉さんの〈CM天気図〉のコラムで知った。

天野さんのBlogにも、「これって意見広告 ? 【ことばの元気学】」として紹介されていた。
こちら

流されなかったTV CMがこのBlogに貼り付けてあるので、どうぞご覧いただきたい。

内容は、この最新号の表紙(右画像)にある巻頭テーマ「一日も早く 原発国民投票を。」と同じく、原発国民投票の必要性を綴った数行の散文を流すだけのシンプルな構成。
これを淡々と、キリッと、大滝秀次氏が朗読する、というもの。


いったいこれをお茶の間に流して何がまずいのか、天野祐吉氏同様さっぱり分からん。

膨大な税金を使って「ニッポン がんばろう !!」とか言う薄気味悪い浮薄なCMは洪水のように垂れ流し、反原発でも無く、脱原発でも無く、ただ「国民投票」を願う、という、真っ当な意見広告の方はCMコードに引っかかるって、一体どういうこと?

いや、そうではなく、ただの雑誌のCMでしょ ??

このカタログハウス『通販生活』はとてもユニークな雑誌。
というより、このカタログハウス社がユニークなんだ。

いやいや、そうではなくて、ご存じのように、これは真っ当なカタログ雑誌。
うちの生活雑貨の商品選択の1つの基準として愛読しているし、その徹底した商品検査、隠れた逸材を発掘する力、審美眼などへの評価は確かなものがある。

ユニークなのは、商品とは無関係の、毎号の特集。
時事問題も避けなければ、ズバッと、政局を斬る、といった風の全く異質・異端な、おもしろくもユニークな雑誌。いや民間会社、その経営者なのだね。

以下は、TV CM 書き起こし

原発、
いつやめるのか、

それとも
いつ、再開するのか。

それを決めるのは、

電力会社でも
役所でも
政治家でもなくて、

私たち
国民一人一人。

通販生活 秋冬号の
巻頭特集は、
原発国民投票

テキストにはじめて、赤なんてものを使ってしまった。
これは、TV CM および雑誌のテキスト編集がそうなっているため。
主観を挟んで、加工したわけではありません。

天野祐吉氏の、今日の〈CM天気図〉のタイトルは「異見広告」となっていた。

*補記
《みんなで決めよう「原発」国民投票》については、おなじみの山本太郎さんをはじめ、多くの著名人が「賛同人」として名を連ね、東京、大阪、二大都市での「住民投票」を実現させるために運動を展開している。

*参照
〈通販生活:カタログハウス〉公式サイト

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