工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

お隣の国から機械探し

電話ベルが鳴り、液晶モニタには“82”から始まる11桁の電話番号が表示されたのでちょっと驚く。
国識別番号が付加された相手先はお隣の韓国。

ハングルはさっぱりなので緊張するが、相手は日本語端麗な女性の声で安心する。
というより、まんま日本人だった。

何かのセールスか、あるいは家具を欲しいという客なのか?

残念ながらいずれでもなかった。
桑原の600mm自動一面鉋盤のことを知りたいのだという。
ある建築現場で、電話主の会社の社長が興味を示し、入手方を知りたいとのこと。

韓国国内における木工機械の需給がどのような市況であるのかは知らないが、一般には日本の木工機械が広く使われているらしい。

そこで、検索からボクのWebサイトに来たのだろう。

既に廃業したメーカーではあるものの、中古機械であれば入手は可能。
おおよその市場価格は○○○万円、などと基本的な情報を伝えた。

‥‥ あなたの社長の目の付け所は全く正しい。日本国内においてベストの選択だから‥‥、
などと誇らしげに付け加えるのは … 忘れてしまったのだが。

恐らくは韓国国内でも、有力な機械斡旋業者も数多くいるはずだが、このようにダイレクトにアクセスしてくるというのは、いったいどういうわけ ? 。

ボクは老いつつある(らしい)木工職人なれど、まだまだ作りたいものがあるので、譲るわけにはいかない。
「あなたもうリタイアしなさい。その機械を私が買って上げるから‥‥」
などと持ちかけられたとしたら、どうする?

動揺するのかな?
いやいや、頑としてはねつける(笑)

hr

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