工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

Merry Christmas !

全ての子らに
Merry Christmas !

今年の年の瀬ほど、子供たちの安寧と、幸せを願うことはかつて無かったと思う。
切実にそう思う。

例年であれば、戦火の下、生存そのものが危うい環境で暮らすパレスチナの子供たち、あるいはアフリカ諸国の貧しい人々の子ら、そして餓死寸前の子らも多いと言われる、北朝鮮の子供たち、
彼らに一片のパンとスプーン1杯のスープを ! と、サンタさんに願い立てるのだったが、2011年は、大きく様相が変わっている。

この16日、「ふくしま集団疎開裁判」は福島地裁郡山支部(清水響裁判長)により「却下」されてしまった。

福島での「福島除染・回復プロジェクト、実証実験」活動の際にも、現地の方にお聞きしたのだったが、福島地裁ではなくあえて郡山支部へ提訴した理由の1つには、かろうじて郡山の裁判官に望みを託したい、とのことだったようで(福島地裁は期待できる判事がいないだろう、という)、その淡い期待も裏切られてしまった。

体内外の放射線被曝は子どもらに晩発性の癌をはじめとした、様々な疾病、障害をもたらすと言われている中、お母さんをはじめとし、多くの大人達が奔走して自主的な疎開、移住へと踏みきっていたが、それら子どもらへの喫緊の健康被害への必至の対応を、いっさい保護に値しないとばかりに切って捨る日本司法の荒廃ぶりは、言葉を失う。

子どもの未来をこうした粗暴な司法判断で封じてしまうようでは、この国の未来も危うい。
来年度からは、民主党による政権交代の目玉の1つでもあった、子ども手当が無くなる。

今、日本の子供の未来が危うい。

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