工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

モハメド・アリ × ルイ・ヴィトン

今朝の新聞1面広告には驚いた。
モハメド・アリが柔らかな笑みをたたえた姿で現れたからだ。

彼の足下にはLOUIS VUITTONのバッグ。
そして彼の視線の先には、小さな少年がボクシンググローブをはめ、いざ、リングへ、という所作。

LOUIS VUITTONの広告だった。

LOUIS VUITTONの新聞一面広告は良くあることでめずらしくもないし、そもそもボクはこうしたブランドものへの興味はほとんど無い。(というか、似合わない (^^ゞ
しかしそうした者まで惹き付け、こうしてBlogにまで取り上げさせてしまうという仕掛けは、見事にAD戦略に填められてしまった、というわけだね。

ボクがモハメド・アリの姿をこうして見るのは、1996年、アトランタオリンピックの開会式、聖火台での点火式以来のこと。
あれから早16年か。70歳になるという。

この広告写真はとても気に入っている。
穏やかな余生を送っていることをイメージさせつつ、彼のハードパンチャーの記憶は隣の小さな少年のファイティングポーズに託すという、この仕掛けが良い。

パーキンソン病を患っているはずなので、この穏やかさはかつてのファンを喜ばせるに十分なショットだ

撮影場所は、彼の自宅。この少年は孫であるとのこと。
そう言えば、以下にLinkする若き頃のモハメド・アリの相貌に重なってくる。


【略歴】
・カシアス・クレイとして生を受け、
・ローマ五輪・ライトヘビー級金メダル
  (醜い黒人差別への抗議として、金メダルを川へ投げ捨てる:その後再授与)
・プロ転向後、間もなくムスリム名、モハメド・アリに改名
・無敗のまま世界ヘビー級チャンピオン(3度王座奪取に成功、通算19度の防衛)
・ベトナム戦争への良心的兵役拒否
(オットー・ハーン平和メダル[ドイツ]、大統領自由勲章)

※ 参照
LOUIS VUITTON 公式サイト
AD画像
モハメド・アリによる不朽のメッセージ

【余話】

数日前の気仙沼からのニュースで、牡蠣養殖の再開を称えるLOUIS VUITTON(5代目当主、パトリック・ルイ・ヴィトン)の姿があった。
‥‥ この夏、ボクもオイスターバーでワインとともに牡蠣を頬張りたい。

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