充電工具の亜種?(照明器具への展開)
充電池を使った電動工具が一般に広まったのは、ボクが木工をスタートする時期と同じくする。
つまり四半世紀の歴史がある。
最初はニッカド(Ni-Cd)蓄電池だったわけだが、電力容量も少なければ、充放電回数も少なく、またメモリー効果[1] が顕著にあらわれ、高コストだった。
でもしかし、それ以前のワイヤードに戻れるわけもなく、利便性に酔いしれたものだ。
その後の電池の改革は急峻。また充電工具もインパクト機構が搭載されるなど、めざましい革新を遂げていった。
それらを先進的にリードしていったのは、我らが「マキタ」であったことは誰しも認めるところだろう。
んなわけで、ボクの充電工具初体験は1986年、パナソニックからだったものの、現在のマキタ〈TD130DRFX〉というインパクトドライバーにしたのが、今から5年前のこと。
今も元気よく働いてくれている、実に頼もしい奴だ。(過去記事)
コイツを購入して半年後くらいに、同じバッテリーで駆動する蛍光灯も導入した。
もちろん今も立派に働いてくれている。(ML184)
ところが、先般、バッテリーの寿命が切れてしまったようで、慌てて互換性のある非純正のバッテリーを2種購入したのだが(稿を改めて紹介する積もり)、
この際にと、新たに同じバッテリーで駆動する、ドライバードリルと、LED照明器具を導入した。
今日は、この新しい〈LEDワークライト〉の紹介である。
既に蛍光灯があるので、2灯も必要というわけでは無かったのだが、バッテリーの寿命が逝かれたのが、どうもこの蛍光灯にあるのではという確度の高い懸念からだ。
この蛍光灯、スイッチが3点あり、OFF – 蛍光灯 – フラッシュライト – OFF となっていて、このフラッシュライトの明度が低いため、消し忘れが頻繁に起き、このことからバッテリー寿命を大きく阻害することになっていたものと踏んでいる。
そこで新たにLEDの「ワークライト」というものが、同じバッテリーシリーズに投入されたことを知り、互換バッテリー購入時に併せて導入したというわけだ。
LEDは省電力だし、この機種は様々な首振り機構もあり、また消し忘れも無くなるだろうからと言う評価からだった(粗雑な振る舞いのボク固有の問題かも知れないが 苦笑)。
そこで明度を較べてみたのが、下の画像。
発光状態は想定通り(仕様におけるLuxの数値に)だったわけだが、やはりLEDは輝度も高く、蛍光灯よりも明るいようだ。
無論、この蛍光灯は経年劣化もあるだろうから、その分、差し引かれねばならないけどね。
それにも増して、作業用としては、様々な首振り機構であるとか、蛍光灯に較べれば重心が低く、安定的であるということへの評価には高得点を上げたい。
もちろん充電池であるからには、省電力と言うことも忘れてはならない。その比は約1/2。
なお、国内電動工具メーカーは、こうした照明器具においても、それぞれ同じような展開をしているようだ。
同系列の充電工具を使用している人は、チェックしてみることをお薦めしたい。
Li-Ionの特性として、フル充電したままに放置するというのは、空になるまで使い切る状態と同じく、その性能を大きく劣化させてしまうということがある。
ある程度の頻度で充放電を繰り返す、というのが長期に運用させるコツだ。
上述したように、このLi-Ionバッテリーはメモリー効果は無く、こうした照明器具に使い回すというのは悪い考えでは無いだろう。
※ 仕様の概要(マキタの公式Webサイトより参照)
種類 | 照度 | 連続使用時間 |
蛍光灯(ML184 ) | 330 lux | 260 min |
LEDワークライト(ML801)12灯 | 400 lux | 420 min |
LEDワークライト(ML801)6灯 | 200 lux | 960 min |
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❖ 脚注
- 十分に放電し切らないうちに、継ぎ足し充電することを繰り返すと、十分に放電していないのに起電力が顕著に低下
結果として容量が減少したように見えるという劣化現象
Li-Ionではメモリー効果は生じない(Wikiより) [↩]