工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

今時のドリルプレス〈DELTA:18-900L〉

〈ドリルプレス〉、日本では一般にボール盤と呼ばれる機械です。
なぜ、ドリルプレスという呼称なのか、はたまたなぜボール盤という呼称なのか、
産業技術における日米の比較文化の対象にもなりそうな微妙な差異ですが、今日は我が工房にとり10数年ぶりとも言えそうな木工機械の新規導入のお話しです。

〈ドリルプレス〉、つまり穴を開ける小型の機械のことです。
木工には必須のマシンですので、これまでも使ってきたわけですが、このマシン(日立B13という最も普及しているタイプ)が昨年故障し、工房を改めたこともありますので、新調を迫られていたところでした。

導入したのはDELTAの〈18-900L〉という機種。

まず、機械の画像とスペックから見ていきましょう。

DELTA:18-900L

DELTA:18-900L

〈DELTA 18-900L〉仕様

(分かりやすいよう、日立B13も並べてみます)
項目 Delta 18-900L Hitachi B13
ふところサイズ(mm) 229 180
出力 560 W(3/4HP) 200 W
回転数(rpm) 16段階(170〜3000) 5段階(600〜3600)
チャック(mm) 15.9(5/8”) 13
テーブルサイズ(mm) 508 × 356 210×200
テーブル傾斜(度) L/R 0-90 Forward 0-48 L/R 0-90
スピンドル送り量(mm) 152 80
チャックーテーブル距離(mm) 565 446
チャックーベース距離(mm) 1080
高さ、幅、奥行(mm) 1778×508×711 990×210×
質量(kg) 109 53
付属機能 LEDワークランプ、レーザーライン
価格(実勢価格) $1,424($999) ¥172,000(¥130,000)

この画像と仕様をざっと見るだけで、Blog読者であれば、このマシンの驚異的なところがお分かり頂けるものと思います。

しかしそれだけでは記事にはなりませんので、使用感を含め少し詳しく紹介します。

フロア型

まず、この機種を選択した理由からお話ししますが、何よりも重視したのがフロア型であることです。

ドリルプレスは産業界において欠かせない機械ですので、国内においても様々な機種が市場にあふれているわけですが、汎用機器としては、なぜか卓上型のものしか無く、フロア型は皆無と言って良いほどの状況です(特殊な専用機などを除きます)。

こうした国内状況に対し、海外ではDrill Pressというジャンルではフロア型のものが比較的広く一般に流通し、卓上型はBenchtop Drill Pressという異なるジャンルで分けられているという状況です。

フロア型のメリットは、言うまでも無く、主軸が長いことにより長尺ものの木口へのアプローチが可能であることが上げられますが、私としてはただ単純に職業木工職人として、卓上型という中途半端な構造が気に入らないから、という理由でしかありません。

そこでフロア型の市場展開をみれば、米国内では実に多様な機種が展開されていて、それぞれに特徴を競っており、興味深いものがあったのですが、その中でも木工専用機として特化され、製造されたものがいくつかあることに気づくわけです。

また、これは昨今の傾向として、こうした電動工具に共通した付属機能、LEDワークランプ、レーザーXラインの内蔵などにも魅了されていくことになります(因みに市場ではこの18-900Lの機種名が〈DELTA Lazer 18” Drill Press〉などと呼称され、レーザーが内蔵されたことを優位点に上げていることを見れば、現段階では必ずしも一般的では無いのかも知れません)。

驚異的なスピンドル送り量

この機種の最大の特徴の1つが昇降ストロークの距離です。

スピンドル送り

スピンドル送り

日立のB13が80mmであるのに比し、152mmと2倍近くにもなり、これには驚かされました(ヘッド部分のハウジングが馬の顔の如くに異様に長いのは、そうした理由によります)。

これまでは、深く穿孔したい場合には、数段階に分けざるをえず、それ自体、困難で危険な作業を強いられもしてきたわけですが、これから解放されますね。

一般のボール盤が鉄工を基準とした設計であるのに対し、これは木工専用機として開発されたものであることが良く分かる指標の1つですね。

18とは(ふところサイズ)

次ぎに18-900L、という機種名の18の意味するところについて。

これは懐(ふところ)のサイズを指します。

海外のドリルプレス(ボール盤とも言いますが、ここではドリルプレスで統一します)の機種を表す場合、ほぼこの懐のサイズを表記するのが一般的なようです。
この懐サイズが、そのマシンの能力を概念的に表すものと考えられていると言って良いでしょう。

無論、まずはチャックサイズが重要ではあるのですが(因みに、チャックサイズは日立の13mmに対し、1ランク上の16mmです)・・・。
(因みに、日立 B13、という機種名の13は、チャックの最大径を示すものです)

前置きが長くなりましたが、18インチとはポールの盤のメインポールの作業側の端から、スピンドルのセンターまでの距離の倍数です。
つまり「18”の広さの板までであれば、どこでも穴開け加工が可能ですよ」ということを指しているわけです。
このドリルプレスの最大能力を意味するということになります。

したがって、懐の深さは18″/2、ミリ換算しますと229mmと、B13と較べ50mmほど奥行きの余裕があるわけです。

テーブル傾斜

一般にドリルプレスのテーブルは左右に傾斜させられるようになっています。
水平から、垂直まで、左右どちらにも傾斜可能です。

テーブル傾斜

テーブル傾斜

ところが、このマシンはこの左右の傾斜に加え、前方向にも傾斜します。

私たち家具制作の現場では左右よりも、前傾斜させたいケースが多く、私も角度治具を作り、これに対応していたわけですが、この〈18-900L〉はジグ無しで、テーブルそのものを傾斜させることができます。

2つの大きなノブボルトの開放、締め付けにより(ツールフリー)とても簡単にセットできます(0〜48度)。

これを左右の傾斜と併せれば、三次元での傾斜設定がきますので、ウィンザースタイルの椅子制作における座板への穴掘りなども、治具フリーでとても簡単になるでしょうね。

なお、このテーブルのサイズをご覧ください。ワイドは508mmあります(Tスロット付き)。
国内の一般のものに較べ2倍以上の広さです。
このワイドからお分かりのことと思いますが、このマシンは木工専用機ならではの仕様を満たしているということです。

ゼロアジャスト、深さ規制

ゼロアジャスト、深さ規制

一般にはマシンのテーブル上に広さのある補助テーブルを載せて使用に供するわけですが、そうしたものは不要というわけです。

さらにまた、テーブル中央には9.5cm角の取り替え可能な捨て板が納まる機構になっています(この収納ではゼロアジャスト機構が付属)。

ゼロアジャスト、深さ規制

これらは、大き目のスクリューで、無段階の調整が可能(Micro-Adjustable Depth)で、しかもこのスクリューはスクリューナットがワンタッチで開放され、長い移動がスムースにできるクイックセッティング機構になっています。

異形なチャックハンドル

異形なチャックハンドル

他、気づいた特徴

右図のチャックハンドルですが、先端が細く長い心棒が付いていることに気づかれると思います。

これは締め終わった後、うっかり忘れを防止させ、強制的に排除させるためのスプリングが内蔵されたものです。

このチャックハンドルを付けたままスイッチを入れ、危険な状態になることを回避させるものです。
実は私も、そうしたミスがままあるのですが、そんな慌て者は私だけでは無かったようですね(安堵 笑)
最近ではこうしたものは標準的な仕様なのでしょうか?

アルミフェンス

この〈DELTA 18-900L〉のテーブルにはTスロットが付いているわけですが、これに対応したフェンスが同DELTA社から販売されていますので、導入しました。
Tスロットでのイージーで強力なセットができます。

アルミフェンスとTスロットークランプ

アルミフェンスとTスロットークランプ

またこのフェンスには、ストッパー機構も付属されています。

これはTスリットさえ合えば、汎用性があると思われますが、DELTAがこの18-900Lを開発した際に、同時にリリースされたと思われ、DELTA社の意気込みが感じられるアタッチメントです(どうせなら、一括パッケージで提供して欲しかったものですが)

また、これはDELTA社のものではありませんが、Tスロット活用方として、Drill Press専用の汎用タイプのクランプも導入しました。

使用感と総合評価

このマシンのデルタというメーカーですが、国内でも丸鋸傾斜盤(テーブルソー)などのユーザーが多いと思われ、プロユースとして信頼を勝ち取っているだけあり、まず何よりも機械としての剛性が高く、安定感があり、信頼できるマシンであると言えるでしょう。

回転速度切替ベルト

回転速度切替ベルト

加え、このマシンは2010年のリリースですが、最新の機構を纏っていると言えるでしょう。

レーザーXラインとともに、高輝度でとても明るいLEDも付属。

メインスイッチも安全性の高い(Fall Safe)操作ミスを防ぐタイプのものになっています(駆体から出っ張っておらず、フラットに納まり、ONは上に引き上げることで入り、押せばOFFというもの)。

回転数の調整ですが、デジタル制御は搭載されていないものの、これも良く考えられていて、レバーを片手で緩めることで、簡単にベルトの位置を替えることができる機構になっています。
また、このレバーを戻さないと(ベルトのテンションを掛けないと)上部の蓋が閉まらない機構にもなっています。

また木工専用機ということで、回転数も170rpmから16段階変速と、堅い広葉樹、大きな径のビットでも、出力と相まって余裕のドリリングが可能です。

鋳物の剛性も高く(ヘッド、テーブル、ベースなど)、ヘッドのカバーに用いられているプラスチック部分も厚めでしっかりしています。

スピンドル回転のブレも全くありません。

このように、縷々説明したきた通り、実に良くできたマシンです。
摺動部もスムースですし(深さ設定確認の回転ゲージがかなり固いのはいただけませんが)、恒久的な使用に十分耐えられるものと考えています。

まだ設置したばかりで、本格的な活用はこれからということになりますので、今回は1stインプレッションと言ったものでしかありませんが、現段階では、様々な領域での評価から、お薦めのマシンといって良いでしょう。

価格的にも、国内普及機(日立B13などの)と較べ、仕様において圧倒的とも言える優位性を持ちながらも、より安価です(運送費を加味しても、なお)。

組み立てについて

今回は一人で作業しましたが、作業時間は約3時間ほどでした。
ヘッド、ポール、テーブル、ベース、ハンドル、チャック、チャック支持棒、LEDランプ、他、といったパーツで構成されているわけですが、とてもスムースに組み上がりましたね。
ヘッドを除けば、ですが。

操作パネル

操作パネル

ヘッドは50Kg近くもありそうな重量ですし、しかも170cmの高さでの作業ですので、少し苦労しました。

また難しいかなと考えていたレーザーラインの調整ですが、左右それぞれ2ヶ所のの調整スクリューで照射しながら簡単に行うことができました。

購入と運送

米国の工具販売会社の多くで扱われているマシンのようですので、どちらでも差異は無いと思われますし、日本向け輸出が可能なところであれば、お好きなところからで良いでしょう。

私は米国工具販売会社との取引はほとんど無いので、amazonにしました。
価格的にも30%OFFで、$1,000弱です(amazonの価格は需給状況によるためか頻繁に変わりますのでご確認ください)。

余談ですが、こういうところは避けた方が良いでしょう。現地価格の5倍というのはあり得ません。

運送ですが、梱包100Kg超えるというところが問題です。
一般に個人輸入で人気のヤマト、日通などでは空輸が基本ですので、かなりの運送費になります。
私は海運で30,000円台(通関+国内運送込み)で契約しました(高いのか、安いのか、判然としませんが)

なお、米国にはこのDELTA以外にも、木工専用機のドリルプレスがあります。
代表的な事例は、昨年リリースされたPowermatic社のフラッグシップ機でしょうか(PM2800B
デジタル速度調整とか、キーレスチャックとか、このDELTAのマシンには無い優位性を持っているようです(ただ、DELTA 18-900Lの特徴の1つ、テーブルの前方向への傾斜機構は無いようです)
価格はDELTAのものに較べ、$400ほど高価です。

なお、DELTA社ですが、国内でも以前は代理店展開していた時期があったように記憶していますが、いまはどうなのでしょうか。
詳しい情報があればご案内ください。

ラジアルボール盤という選択は?

また、市場にはラジアルボール盤というタイプのものがあることは良く知られており、これを導入している木工屋も多いと思います(私が学んだ訓練校にもありました)。

このタイプは、懐がかなり深く、任意のところで作業ができたり、あるいはまた、ヘッドが左右に回転し、任意の角度で穴開けができるという機構を備えています。

私も、この度のドリルプレスの更新に当たっては、こうしたタイプのものも検討の対象にしましたが、結局その選択はせずに、今回の基本機能での優位性を持つ方を選択したというところです。

傾斜は、左右+前、とテーブル傾斜で可能ですので十分でしょう。
ただ懐に限界があるのは、認めざるを得ません。


久々の興奮する買い物でしたので、冷静さを失った記述もあったたも知れませんが、お許しください。

なお、このマシンの国内での紹介は、ネットで確認したところ、「上総木工交流会のブログ」しかありませんでした(購入されているかどうかは不明です)

Drill Press、ボール盤は、しょせん木工関係者の中ではマイナーな存在でしか無く、さほど関心が及ぶ対象では無いのかも知れません。

しかし、これまで日陰の存在でしかなく、進歩することなど考えられもしなかったドリルプレスの世界において、このような木工専用機として特化された革新的なマシンが開発リリースされたのは、1つの事件ですらあると考えるのは、私だけでしょうか。

木工関連マシンにとり、マイナーな世界の話題ですが、多少の関心を持たれるのも悪いことでは無いと思います。
その1つのきっかけになっていただければ「人柱」としても本望というところでしょうか(笑)。

これまで使用してきた、少し調子の悪いマシンの方は高速度回転に設定し、鉄工専用機として使っていこうと考えています(昇降機構のスプリングが破損してしまったのですが、このパーツはメーカーから供給されているのでしょうかね)。


【参照】

  • DELTA:18-900L スペックシート(PDF:172KB)
  • The Wood Nerd レビュー(YouTube)7:29
  • Fine Woodworking:Tool Guide

hr

《関連すると思われる記事》

                   
    
  • 機械が入るとしごとが出来そうな気分になるだけでもいいですね。
    使い込む内に新しい工夫や思いがけない使い勝手など語り部を。重量で箱ダメージなく無事で着いたのが不思議。錆もないのでコンテナ混載も良くなっているんですね。ドンドコ稼いでください。

    • ABEさん、コメントありがとうございます。

      120kgほどの重量でしたので、段ボール外箱は傷だらけでしたが、内部は発泡スチロールの型どり収納、2段積みで完璧な荷姿でした。
      懸念された(5月の購入からの時間経過+海上運輸)サビは全く無かったですね。
      全てがビニール袋に納まっていましたから。

      >機械が入るとしごとが出来そうな気分に
      そんなところですね。「勘違い」も時には必要です。笑

  • こんなドリル盤があるのですね。
    趣味の木工家としては、ガレージの広さの問題もあるので導入は難しいですが、欲しいです。
    ストロークの深さ、定盤の傾斜、ツインレーザー、魅力的です。
    日本のメーカーもがんばって欲しいですが、アメリカと違って需要が少ないのが、こうした製品開発の難しさかも知れません。
    また機会があれば見せてください。
    (書かれていない輸入方法の詳細なども伺いたいし)

    • yoshiさん コメントありがとうございます。
      設置占有面積はさほどでは無いので、ご検討されては如何ですか。
      輸入運送の方法等については、重量物ということでの難しさもあり、学習させられもしましたので、お目に掛かれば、そんなお話しも・・・

  • インプレッションありがとうございます!読めば読むほどに欲しくなるマシンですが、駆け出しの私にはまだまだ手が出ません。前後の傾斜か魅力的です。まずは少ない機材で工夫してやっていきます!使い込んでのレビューも楽しみにしてます!

    • メンチカツはかつては好物でした(最近は食べていませんが、・・・スコッチエッグってのもありましたね)
      さて、やはりドリルプレスは優先順位は高くないですからね。
      ぜひ事業成功され、機械も充実させてやってください。
      機械は、導入すればそれだけ生産性は高まり、投資効果が生まれます。
      がんばってください。
      若さは希望であり、未来であり、力です。

  • こんばんは
    魅力的な機械ですね。
    この記事を読んでこのドリルプレスが欲しくなり購入を検討していますが
    当時と今で販売状況が変わってしまったようです。少し調べたところによると国内でデルタ製品の取扱店は現在皆無で、運よく購入出来たとしても今後故障などあった場合どうなるのかと考えています。
    とはいえ国内メーカー品でこのスペックをカバーできる機械はみあたりませんし。。。
    なにかアドバイスいただけたらと思いコメントさせていただきました。

    • ようこそ、yukiさん。
      ぜひがんばって導入してください。

      >当時と今で販売状況が変わってしまった
      とは何を指しているのか不明ですが、

      もとより、私は国内代理店からでは無く、米国通販会社(amazon・usa)からの購入でした。

      一方、ご指摘のように、購入後のカスタマーサービスへの不安、懸念は理解できます。

      ただ、Drill Pressという機械は、シンプルな構造で、故障トラブルは少ないと考えても良いでしょうし、
      また万が一トラブルがあった場合、部品は個々に発注可能であり(部品全てに商品コードが付され、個人輸入も容易←日本の製品と較べても、むしろ入手が容易とも言える)、(DELTA Drill Press 18-900L パーツリスト

      その後、自力での修理が無理であれば、お近くの機械屋で十分対応可能な機種としての特性があるものと思われます。

      なお不明であれば再度お尋ねください。

  • はじめまして。
    とても詳細な18-900Lのご紹介ありがとうございます。
    私はsteelcity17インチフロアタイプのdrillpressを持っておりましたが先日突然動かなくなり現在新たに購入を検討しており、aritisan様のページにたどり着きました。もし宜しければもう少し詳しくうかがわせて下さい。電源に関しましてはトランスフォーマーをご使用されている感じでしょうかそれとも無しでそのまま100V電源をご使用されているのでしょうか?ご購入されましてから2年程たちますが如何でしょうか?購入にあたりなにかアドバイスをいただけましたら幸いです。突然すみません。。。お手すきの時にご返答いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

    • kappaさん、ようこそ。

      >steelcity17 drillpress
      この機種の存在もメーカーも知りませんでしたが、とても良いドリルプレスですね。
      仕様によれば、DELTA 18-900 とさほど変わらぬスペックを持っています。
      しかも無段変速の電子速度制御。良い機種とお見受けします。

      動かなくなった、とは、困りますが、どうしたのでしょう。
      電子速度制御ならではのトラブルなのか、モーター本体、駆動系の問題なのか。
      たぶん、専門的な知識がある人に診てもらえば修復可能なのでは無いでしょうか。

      なお、私のこのマシンは快適に使っています。導入後2年半が経過しますが、全く問題はありません。良い買い物だったと思っています。
      最近のこのジャンルの新規リリース状況は未確認ですが、お薦めできるマシンであるという認識に変わりはありません。

      購入の際のアドバイスということですが、本文記述の通りで、さほど難儀したわけでもありません。
      100kgを越えますので、対応する個人向け貿易会社は限られてしまいますが、通関、国内配送まで含むパッケージでも300ドルを超えない範囲で契約できると思います。
      この契約では船便になりますので、気長に待つという耐性が伴うことは受忍していただかねばなりませんが・・・

  • artisanさん、ご返答ありがとうございます!
    その後色々と情報を収集しましたが、以前と比べますと個人輸入の状況が変わってしまったようでUSのamazonから直接送っていただけなくまた個人輸入業者さんもかなり高価で不利な状況での扱いになりますため自力での輸入は断念することになりました。しかしフロアタイプのボール盤は今までの作業上必須なため前回と同じsteelcityを導入し、レーザーガイドとフェンス付のテーブルを別に設け「なんちゃってDELTA 18-900L」にするつもりです。今回のマシンは当たりだと良いのですが。。。大変ご親切に色々と教えていただきありがとうございました。またなにかありましたらお邪魔させてください。。。

    • そうですか、
      >個人輸入の状況が変わってしまった
      >USのamazonから直接送っていただけなく

      「個人輸入の状況が変わって」が何を指すのかは分かりませんが、

      USA amazonは確かに、物によっては対日輸出に規制を掛けていることは確かです。

      ただDELTAの商品の場合、日本国内での正規代理店展開はありませんので、したがって問題無く送ってくれるのですが、この商品の場合100kgを越え、そこがネックになるようです。

      したがって、個人を対象とした日本向けの代行業者、貿易商社への依頼となります。

      今、確認しましたところ、私の購入・搬送ルート同様の内容で、数社が対応してくれることが確認できます。
      (一般的な日通、ヤマト、あたりではめちゃくちゃ高額費用を要求されますが、廉価なサービスで対応してくれる中小零細なところはたくさんあります)

      もし興味があれば助言いたしますので、メールでお問い合わせください。

  • ありがとうございます!
    ご確認までいただきすみません。。。
    しかしもうダメだと思い先走ってsteelcity及びレーザーなどオーダーしてしまいまして。。。せっかく助言までして頂けるとのこと大変申し訳ございません。今回はまたsteelcityで様子を見てみます。なにか問題がでましたらまたご相談させてください。

    • 了解しました。先にも述べた通りsteelcityも優れたマシンのようですので、大いに使いこなしてください。
      また何かあればご連絡ください。
      なお、海外からの個人輸入に関しては思うほど敷居が高いわけでもありませんので、機会があればぜひトライしてみてください。

  • はじめまして。
    東京都内で木工屋をしております、cosと申します。
    いつもblogを拝見させていただき、大変勉強させて頂いております。
    Deltaのドリルプレス、とても魅力的なマシンですね。
    これまで、国産のベンチトップタイプを使ってきましたが、使い辛いと思うことも多く、私も是非導入したいと思い、個人輸入代行業者をを調べています。
    3社ほど送料に関して問い合わせをしてみましたが、20万から30万という回答をいただき、尻込みしてしまいました。
    artisanさんが仰ってらっしゃるような金額で導入できればと思っております。
    お忙しいとろ、大変恐縮ですが、アドバイス頂けると嬉しいです。

    重ねてご質問がございます。
    すでに、kappaさんがふれられてますが、電源に関しては変圧器を使用されていますか?それとも一般の100vで使用されていますか?
    以上、お手すきの際にでもお返事いただければ嬉しいです。
    よろしくお願いいたします。

    • cosさん、Blog訪問、ありがとうございます。
      〈DELTA:18-900L〉、焚きつけた責任もありますので、必要に応じ、情報提供は厭いませんが、

      >20万から30万という回答

      この経費見積額には唖然としますね。
      usa.amazon 今確認したところ、販売価格:$999.99($150.00の値引き)
      運送費にその数倍が掛かるだなんて、非常識。

      搬送方法ですが、このBloigのどこかで書いた記憶もありますが、以下のようなプロセス

      ①usa.amazonに発注(クレジット決済)
      (送付先を米国内・貿易業者 宛)
        ⇩
       陸送(amazon国内搬送はフリー)
        ⇩
      ②米国内・貿易業者
        ⇩
      (通関手続きなど経て、海運)
        ⇩
      ③日本国内、港湾に荷着
        ⇩
      (通関手続き)
        ⇩
      ④国内・陸送
        ⇩
      ⑤注文主の工房

      ーーーーーーーーーーーーー
      まず、事前に貿易業者を探し、あらかじめ、打合せを行い、仮契約をしておきます。
      ①はご自身でネット決済。宛先をこの貿易業者に
      ②〜⑤まで、パッケージで貿易業者と契約しておきます。

      かなりの期間を要しましたが、我慢、がまん。

      都内にお住まいであれば、ご自身で通関から国内搬送もできるでしょうから、そうした契約であれば、さらに経費は削減できますね。

      なお、重量物ですので、荷下ろしの手法は考えておきましょう(ドライバーは一般には一人ですので、リフターなどの方法が無いと、かなりやっかいです)
      ーーーーーーーーーーーーー
      〈日本国内の個人向けの運送業者について〉

      一般にはヤマト運輸、日通などが知られていますが、
      本件の場合、100kgを越える重量がネックとなり、取り扱いをしてもらえない、
      あるいは可能でも、その重量から、かなり過大な請求になる恐れもあります。

      そうした大手でなければ、その数分の一で契約できるところもいくつかあるはずです。
      業者等についての詳報は、メールでお訊ねください。

      なお、電源の日米差ですが、私はそのままで供給しています。
      無論、出力においてのパワー低減は否めないのでしょうが、一般的な使用上、特段の問題はありません。

  • 詳細なご返信ありがとうございます!
    プロセスについて少し勘違いしておりました。
    米国内での決済など出来ることを自分でやることで、コストが落としていけるのですね。
    勉強不足でした…
    電源も問題ないとのこと、より導入したい気持ちが高まりました。
    もう少し頑張ってみようと思います!

    • 個人向けの商品の輸入を代行する業者は、様々なシステムが百花繚乱に展開されているようです。
      私が活用したシステムは、もっともシンプルなもので、購入決済は本人が行い、残りの通関、海運、国内搬送を貿易業者に委託するというものです。

      このスタイルは、本件のような重量物の輸入搬送においては、いわゆる代行業者を活用するより、より廉価に執り行われるのではと考えています。

      なお、ご自身でのusa amazonでの決済ですが、日本国内におけるamazonのIDとは異なり、新たに取得する必要があります(取得方法は国内のシステムと全く変わりません)。

      前回申したとおり、公開されたこの場では、個別具体的な業者情報についての開示は馴染みませんので、必要とあれば、別途メールでお訊ねください。

      良い結果がもたらされることを願っています。

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