工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

名古屋行と個展会場設営

名古屋松坂屋での個展の準備が、滞りなく終了。
明日の初日を迎えるばかりに。
大型連休の後半ということで往路でのトラフィックの懸念があったものの、静岡から名古屋への下り線は思いの他スムースに運んでくれた。
岡崎ICを中心として東西10Kmほどが渋滞。「浜松凧揚げ祭りの」影響か、浜松、東西IC周囲の渋滞、といったところで、結果、名古屋中心部まで2時間の行程だった。通常より30分ほど超過というところ。
しかし高速道の渋滞というものは危険が伴う。
巡航走行での流れが、状況によっては突然停止してしまうというのは、注意力散漫になりがちな低速走行ではかなりアブナイ。
結局あまりにスムースに運び、搬入までの時間調整に3時間ほども費やしてしまった。
初夏の陽気に包まれた走行は至るところで新緑が発するオーラのようなものに目を奪われ、渋滞で気が急くのを諫めてくれる。
静岡から愛知県下に入ってすぐに一帯が黄緑色に染まった地域が現れる。
これは栽培されている柿の新緑だ。
名古屋ICを降りて東山通りでは、まだ幹の太さ10cmにも満たない若いハナミズキの白い可憐な花に迎えられる。
久屋大通では見事な樹齢の欅並木の新緑が目にも鮮やかだ。
ものみな萌え出で、心身を拘束してきた寒さから解放させ軽やかに、そして気分を高揚させる。
搬入作業も名古屋在住の友人らの手を患わせつつ、夏日に見舞われた暑さの中、順調に、滞りなく運んだ。
やはり、然るべきところに置かれることで、制作された家具たちも自信と勇気を注入されたかのようで、誇らしく鎮座している。
良い展覧会になるとの実感も湧いてきた。
お手伝いいただいた友人、そして松坂屋美術のスタッフに感謝を。
では明日5日から2週間、18日までの会期、どうぞお越し下さい。
名古屋都心の新緑がとても美しいです。

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