工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

マホガニーのデスク(追補)

maho.desk21

マホガニーのデスク・第2弾

とは言うものの、前回投稿のものと兄妹の関係。

違いはただ1つ。抽手、ハンドルです。

前回のものはトラッドなデザインの金具。
今回はオリジナルな木製。

依頼されたのは、前回同様。学齢を迎える子の親御さん。
兄と妹、それぞれに与えるというもの。

抽手・ハンドル

この木製のハンドル、材種はローズウッドですね。

工房 悠のカスタムメイド。
木製ハンドルの制作は、多くの場合、ルーターマシンで作るのが一般的ですが(下のギャラリーの[小袖エレガントデスク]の抽手など)、このケースの場合、丸鋸昇降盤で9割方加工してしまいます。

数種のカッターが必要ですが、必ずしも専用というものでは無く、内丸、外丸など、汎用性の高いもので十分ですね。

金具の方ですが、依頼主がネット販売サイトなどから探されたものを提示されたものの、抽斗の高さに合わず、私が依頼主の意向に合わせ、ストックしていたものを使うことに。

この種の金具では、私の知る限り、最高のグレード。
トラッドとしましたが、かなりモダンにアレンジされたものと言えるでしょう。
その品質は高く、高級感があります。


以下、今回の2つのデスクと併せ、小袖エレガントデスクも含め、ギャラリーとして提示します。
(WordPressのプラグイン[Jetpack]を使ってみましょう)

クリックすると周囲が暗くなり、ポップアップしてのスライドショーになります。
お使いのコンピューターのOS、ブラウザなどのバージョンによっては機能しない場合があるかもしれません。

GALLERY Mahogany Desk

※ このスライドでは、個々の画像にコメントの投稿もできます。

hr

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  • 工芸デザインの教員メンキャ教育実習で付属中学の教壇煮立ち時、
    生徒の学習机面積を実測レポしてもらいました。
    成績・人物の上方には、机の面積比例で見事におうろっと、親の経済力・知的環境が格差を形成していました。傷害使える家具を与える「人親力」は、見えないうちに利いてしまい学歴コースの前にスタートします。それんして、いい机。問題はイスです。
    キコル毛世羅ABE

    • 私の幼年期、鉛筆とノート(ザラ半紙、って奴)を初めて持ち、字を覚えたのは、確かミカン箱の上だったような記憶も。
      ただ問題は、当時は貧困も平等であったということ。
      現代の格差社会の進行における貧困とは、明らかにその社会的意味は異なりますね。

      格差社会の問題はトマ・ピケティ先生に語らせる(r>g)ことで、その処方箋は与えられるかも知れませんが、われわれ木工屋という現場の者にとり、差し迫ったことであることから、ピケティは何らの慰めにもなりません。

      そして、問題は椅子です。

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