工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

角面へのサンディングは楽しからずや

サンディングブロック1
ご覧の通りサンディングするの図である。
実はこのBlogでサンディングについての論考を数回に分けて記述しているが未了。大変済まないことであるが特段あげるべき理由があるわけではない。ただの怠慢。
画像の準備が出来ていない、○○が揃わない、など理由付けが出来ないわけではないが、根が怠惰だというのが偽らざるところ。
今日はそれに含ませる予定であった1つの治具(のようなもの)を使ったので、このシリーズが未了なことを思い出してあわてて撮影した。
画像は扉の見付け、内側に施した角面(切り面)をサンディングしているところ。
つまり見付けの板面に対し45°の角度を持った面部分のサンディングであるが、この角面に的確にサンディングを施すための木のブロックという訳だ。
下の図のように板面と角面の関係角度(この場合135°)に断面を切削し、ここにサンドペーパーを貼り付けただけというシンプルなもの。
あえて紹介するのも憚れるほどの他愛ないものかもしれない。
サンディングブロック2画像のように上下2箇所、対象に面を施してあるが、これは2つの粒度のペーパーに対応させようというものだ。
うちでは片方が#180、もう片方が#320。
この治具(ブロック)により角面部位に角度の精度を崩すことなく的確、ラクチンに素地調整が可能となる。
実はこれ、ボクが考案したものではなく、ずいぶんと昔のことだと記憶しているがFWW誌に紹介されたチップスの1つだった。
紹介されていたのは片方だけだったように記憶しているがこれを両サイドにしたというところがミソ(と言えるほどのものではないか)。
傾斜盤でのカッターで如何にゆっくりと切削加工したつもりでも、やはりいきなりサンディングは無理なので、まずは角面取鉋で鉋掛けした後、まず軽く#180でサンディングし、その後治具をひっくり返し、#320で完璧に仕上げることができるだろう。
サンデイングの要諦とは、しっかりと素地調整するというところにあることは言うまでもないが、目的とする形状を崩さすことなく、必要に応じてエッジを立て、シャープに仕上げるということがとっても重要なのだよ。
したがってこうした角面に限らず、様々な定型に切削された部位は、その形状に合わせたサンディングブロックを作成してから臨むことが重要。
どこへ行ってしまったのか梅雨空から解き放され、快適な木工日和が続く。
今回の画像、アングルにおいて反省多し。もっと判りやすい撮影を心掛けよう。
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