工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

電動工具、集塵システムの学習

マキタ集じん機昨今、主要メーカーの電動工具の多くには集塵システムが装備されつつある。
うちでは当然にも工場での作業であるので、電動工具から排出されるダストへの関心は必ずしも高くないというのが実態だった。
“木工とは木くずを出す仕事”とばかりに定義づけていたからね。
しかしDominoの導入を機に、電動工具の集塵についても整備していこうかと考えはじめている。
Dominoは先に紹介したように切削されたホゾ穴と、対応するDominoダボはタイトに嵌め合う関係にあるため、切削時に排出されるダストの処理は必須になってくる。これはダストを環境に排出させない作業条件を確保していこうという動機よりも、切削精度を確保するためのものという、より積極的な理由がここにはある。
Dominoのための集塵システム確保は当然にも同じメーカーの純正のものが良いということになるが、日本の電動工具メーカーのいずれかの機種のホースが適合してくれるだろうとの甘い観測で、あえてFestool社のものを選択導入すると言うことはしなかった。
Festool Donimoの導入後、そのダスト排出口を計測、確認し、これにフィッティングする機種、ホース口を探した結果、マキタの28φのホースが合うのではと考え、Dominoを携え地元のマキタ支店へと出向き、それぞれ現物どおしの嵌め合いを確認させていただき購入した。
さて、うちの電動工具でダスト集塵システムがあるのはポータブルサンダーのいくつかを除けば、わずかにBOSCHの1613EVSプランジルーター、およびFestoolのOF1400 EQというプランジルーターなど数種。
今日はテーブル天板への送り寄せ蟻、吸い付き桟の溝加工で、これらハンドルーターを用いる機会があったので、集塵システムを機能させてみたのだった。
結果は、すこぶる快調。
いずれも28φのホース径がジャストフィットしてくれたおかげであったが、環境に漏れ出るダストは皆無に近いほどの集塵効率であった。
したがってマスク着用も不要。
これは上述した切削精度を確保するためという動機付けに留まらず、環境へのダスト飛散を防止すると言うことがいかに快適な作業環境を提供してくれるのかという意味において優先順位の高いところにおくべきこととして強く認識させられるものだった。
ボクは現在この木工ダストを遠因とする呼吸器疾患(喘息)を患う身でもあるが、遅ればせながらも快適環境の確保ということの重要性をあらためて確認させられた。
FestoolところであらためてFestool / OF1400 EQの吸塵システムの機能性について、
各社、各機種、様々な吸塵システムが装備されているだろうが、この OF1400 EQの装備はとても良い。
画像の通りだが、ベース中央部の溝に吸塵アダプターの爪を嵌め込み、外周部の切れ込み部に緑色のレバーを半回転させるだけでオワリ。(固定させるためのビスでの締め付けなど不要)
この機種は他のアタッチメントも同様だが、すべからく工具を極力使う必要のないような設計となっていて、とても使い勝手が良い。
炎暑が続いている。体温をはるかに超える気温というのはヒトにとって想像以上に過酷な世界だ。スポット的には許されても、連日連夜の日常化にはかなり堪える。
甲子園の球児たちも大変だが、どうか体調コントロールを怠ることの無きよう。
ボクの過酷な制作活動も山場を越え、見通しが付いてきた。

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