工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

ブラックウォールナットの仏壇

材料

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良いものを作るには、様々な要素の集積が必要となるわけですが、私たち家具職人にとり、重要なファクターの1つが素材であることに異論は無いと思います。

これはたぶん、ほとんどのモノ作りにおける真理の1つだろうと思いますが、わけても自然素材を材料とする木工品では、決定的とも言って良いほどのものがありそうです。

素材に助けられ、素材の命をもらい、これに励まされ、その品格にふさわしいモノを作ろうとさせるある種の啓示と、戒めが、作者を奮い立たせ、良いモノに結実することになるのだろうと思います。

これはブラックウォールナットの仏壇です。
一般に仏壇と言えば、その材料は唐木であったり、国産材ではケヤキや栓といったものが用いられているわけですが、最近では家具調仏壇とか、モダン仏壇と称されるものに、こうしたブラックウォールナットなども用いられるようになってきたようです。

私はブラックウォールナットを原木製材で在庫管理をし、比較的豊富に所有していますが、これは6年ほど前に製材した末口70cmほどもある太い原木からのものです。

以前、ここでも紹介させていただいた大きなデスクの材と同じ原木からのものです。
デスクでもそうでしたが、全面に縮み杢が配され、また濃色で色調豊かなところが特徴的な材です。

樹齢のあるものですので、暴れも少なく、物理的安定度も確かなものでした。

こうして、今回もまた素材の魅力、品格に助けられ、良いモノを作ることができたのです。
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コンパクトルーター(トリムルーター)機種比較

はじめに

先のFestool トリムルーター〈MFK700〉に関しては、ある読者から「購入する予定でいたところ、この記事で思いとどまってしまい、どうしてくれる?!」(笑)といった内容のメールがあり、もう少し詳細に比較検討した方が良かったかなと、いささか反省しているところです。

結論的にその評価が変わるものでは無いと思いますが、私自身の理解を深めるためにも、さらに考察を加えていきます。

なお、序でですので、マキタなど他社の同カテゴリーのトリムルーターも、比較検証することにしました。

取り上げるのは以下のコンパクトルーター(トリム ルーター)です。

  • Festool:MFK 700
  • Dewalt:DW611PK
  • Porter Cable:450
  • マキタ:3709
  • マキタ:RP0910(日本限定:8mmルーター)
  • Makita:RT0701CX7(米国限定、プランジ機構付き)
※ なおマキタRP910は、ミドルサイズのルーターというカテゴリーに入るもので、本来今回の対象には入れるべきでは無いかも知れませんが、マキタでは8mmを装着できるトリマーが無く、ミドルサイズの8mmルーターとして、あえて対象としました。

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Webサイトのメンテナンス

Webサイト「木工家具の工房 悠」に手を入れ、さらに閲覧しやすくしました。

150212a「木工家具の工房 悠」はWordPressをCMS的に活用したサイトですが、ふだん、メンテナンスにまで手が及ばず、設置後、いくつかのメニューを増強したり、ポートフォリオ(My Work)に新たな作品を収めたり、固定ページを少し増強したり、という程度で推移してきていました。

〈CMS的活用〉ですが、これはポートフォリオに新たな投稿をすると、その告知がTopページなどに自動生成される機能などもこれに含まれます。

私が新しいWeb構築のオーサリングソフトとしてWordPressを選択したのは、この機能に着目したからに他なりません。

無論、WordPressはオープンソースのソフトウェアであり、フリーであり、また様々なプラグインも世界中から提供されるという現代性への高い評価も無視できないわけですが、私の場合、CMS(content management system)的活用が大きな動機付けになったというわけですね。
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機械、電動工具をその性能、品質から考える(MFK 700 Trim Router)【番外】

はじめに

本編については、編集上、あるいは記述内容からも、改編した方が良いところはいくらでも指摘できそうですが、今はそうした余裕も無く、ひとまず終えたいと思っています。
そうした立場ではありますが、読者でここだけは指摘しておきたい、あるいは判読不能などといったところがあれば遠慮無くご指摘ください。誠実に対処したいと考えています。

さて、今回の論考では国内電動工具メーカーを俎上にし、欧州の電動工具メーカーとの比較対照から問題点を浮かび上がらせるという手法を取ってきましたが、具体的にはFestool社のものが対象になることが多く、また総合的にも同社は秀逸なものを市場に送り出しているメーカーとして評価してきました。

ただ、このFestool社の電動工具で困惑させられてしまったものがあります。
何事も例外というものはあるようです。

おっと、この物言いは、あまり正しくは無いかも知れません。
私の単なる勘違いの要素もあるからなのですが・・・。
私が導入したFestool社の電動工具の中で、ただひとつ、死蔵した状態のものがあり、今日は「番外編」としてその機種を取り上げます。

MFK 700 Trim Router

辛いところですが、明かしましょう。
FESTOOL社の〈MFK 700 Trim Router〉です。
このトリマーを導入したのは、2011年のことだったでしょうか。
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機械、電動工具をその性能、品質から考える(海外メーカーとの比較において)【その9:最終回】

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産業機械、工具の開発から観た日本における特徴

これまで概略的に、国内、海外それぞれの現状を観てきましたが、断片的なものでしかなかったとはいえ、彼我の状況を見較べて見ることなどで、日本の産業機械、工具の開発における姿勢、企業理念の特徴なども、少し浮かび上がってきたものと思います。

こうした日本固有の特徴というものは、果たしてどのように解読すれば良いのか、少し考えて見たいと思います。
問題は多岐にわたり、様々な要因が隠されているような場合、まずは問題を俯瞰して視ることで見えてくることは多いものです。

そこで、迂遠なようですが、近代産業の歴史を振り返り、少し大きな物語から説き起こすことにしたいと思います。
私は産業の専門家でもありませんし、ましてや歴史研究家でもありませんので、かなり大ざっぱな捉え方しかできませんが、ごくごく常識的な理解からも見えてくることはあるでしょう。

近代における産業機械の開発と、それらの果実の日本における受容

James Watt:£50紙幣から

James Watt:£50紙幣から

近代における機械の開発と言えば、何と言ってもまずは蒸気機関でした。
英国では17世紀半ばあたりから、この蒸気機関が開発されていたようですが、これを一気に産業の主ステージに押し上げたのがワットですね。18世紀初頭のことでした。

まさに産業革命を巻き起こす最大の動力源であったわけです。
その後、石炭をエネルギー源とした蒸気機関に替わり、さらには石油の採掘と精製が行われるようになった結果、内燃機関が普及し、あるいは電力をエネルギー源とするモーターへと時代とともに移っていったわけですが、これらの進化とともに、様々な産業機械が開発され、進化を遂げてきました。
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機械、電動工具をその性能、品質から考える(海外メーカーとの比較において)【その8】

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木工機械、電動工具の現状

革新的な電動工具の開発は、決して容易ではない

新しい道具を開発するというのは、実に困難で容易ではない事柄です。
まず何よりも、ある固有の作業工程において、それまでの作業工程を大きく塗り替えるような画期的な道具がありはしないか。
そうした着眼点というのは、とてもクリエイティヴな発想が要求されるでしょうし、またそのためには現場の実状を知悉する高度な技術体系への深い理解がともなわねばなりません。

まさに問題解決としてのデザイナー的発想と、豊かなアイディアが湧き出る柔らかな頭脳を持たねばならないでしょう。

また企業レベルでこうしたことを求めるとなれば、デザイナー、技術開発担当、金型担当、電気技術者、そして木工分野の道具であれば、木工の熟練工などのグループワークでの総合力が問われ、加えてこれらを差配し、予算設定し、開発から市場投入に至るまでの長期にわたる指導、指揮態勢が必要となるのは言うまでも無いことです。

つまりは、企業としての力量、単に他社のコピー商品を作るという次元のものでは無く、業界を豊かにするという意欲、木工産業の一翼を担うという高いレベルでの意識を保持し続けるという高いフィロソフィー、企業理念というものが問われることになるのだろうと思います。
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機械、電動工具をその性能、品質から考える(海外メーカーとの比較において)【その7】

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木工機械、電動工具の現状

電動工具

このジャンルでは、これまで少し詳しく記述してきたように、日本のメーカーは総合力としては世界屈指の強力な商品群を市場に展開しているといって良いでしょう。

主要メーカー3社は、海外への輸出も積極的に展開しているものと思います。
FWW誌でのTool TestのコーナーではMakita、Hitachiは欠かせない商品と位置づけられてることからも、その海外戦略を推し量ることができます。

Fine Woodworking #214

Fine Woodworking #214

このTool Testでハンドルーター(Heavy-Duty Plunge Router)が対象になっていましたので、一部紹介します。(前回同様、著作権の関係からそのまま表示することはできませんので、一部引用と、イメージ画像に留めざるを得ない事をご理解ください)

代表的メーカーのHeavy-Duty Plunge Router(各社、1/2”軸の主たる機種が対象となっていると考えて良いでしょう)がテストの対象とされ、商品の特徴の紹介とともに、なかなか興味深いコメントが付されています。(本誌はこちら


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機械、電動工具をその性能、品質から考える(海外メーカーとの比較において)【その6】

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木工機械、電動工具の現状

木工機械産業の低迷

うちで稼働している木工機械で、現在もなお経営を継続している製造メーカーを探すのは、実はとても困難です。考えて視ればこれは異様な状態と言うべきでしょう。

うちの木工機械から

うちの木工機械から

その多くは業界でも屈指のメーカーばかりです。
永和工業所の「横切盤」、桑原製作所の「自動一面鉋盤」、太洋製作所の「手押鉋盤」、等々。

この3社以外にも、木工機械専業メーカーは、ここ数十年の間、次々と廃業しています。
NCマシンなどの開発力のあるメーカーは残存しているようですが、汎用機を主たる製造対象としていたメーカーは業務を畳む方向へと経営判断をしているというのが実態です。

この理由についてはあえてここで詳述することもないほどに自明なこと。
日本における木工産業は衰退の一途を辿りつつあることが最大の理由ですね。
家具業界は相応の需要があるでしょうが、国内で生産するという業種では無くなってきているわけです。

マーケットそれ自体は、人口減少とともに、わずかながら縮小傾向にあるのかもしれませんが、それにしても、です。
いくつかの原因が考えられますが、ニトリ、IKEAに代表されるように、海外から価格遡及での廉価な家具商品が雪崩を打って輸入され、消費者の足はそこに向かっていっているという現状から読み解くことは容易ですね。

あるいは、製造会社としてはまだまだ力を持ちながらも、製造拠点の多くは海外へとシフトさせられ、国内では商品開発と営業部門だけ、といった実態であれば、日本の機械メーカーが弱体化するのも当然です。
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機械、電動工具をその性能、品質から考える(海外メーカーとの比較において)【その5】

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日本国内の状況

これまで、私が導入した海外メーカー電動工具の代表的な事例から、その特徴と、開発の理念などを考えてきましたが、翻って日本国内での電動工具の状況はどうでしょうか。

日本国内ではプロ向けのものを製造販売しているのは、マキタ、日立工機、リョウビの3社と考えて良いでしょう(アマチュア向けには他にも多くのブランドがあるようですが、これらの仕様などは不明ですので、検証の対象にはしていません)。

各社、販売されている商品のラインナップは、それぞれに主要部門で被っているようです。

そのことで競争原理が働き、似たようなものではあるものの、それぞれ細部においての仕様の差異を競っているようです。

強力なバッテリー工具の展開と進化

私の顧客にマキタの開発部門の社員の方がおられるのですが、充電工具においては、世界の中でももっとも進化していることを誇っていました。
数多くは無いものの、私もマキタの充電工具を数台愛用しており、確かにすばらしいものがあると思います。
またその進化のスピードも速いようです。
確かなことは分かりませんが、充電工具などにおいては、毎年、いや半年ごとにも更新されているような感じすら受けます。
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機械、電動工具をその性能、品質から考える(海外との比較において)【その4】

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Lamelloの進化

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Lamelloとは、一般名称ではビスケットジョイナーと言われるマシン。
板の接合のためのビスケット状のダボを埋ける(いける=埋め込む)コンパクトなマシンですね。

Lamelloという名称は、このマシンを最初に開発(半世紀前)したメーカー名であるわけですが、ビスケットジョイナーの代表的なメーカーとして知られ、そのまま機械の名称として知れ渡っているというものです。

私も、起業後、間もなく導入した懐かしいマシンの1つなのですが、この四半世紀も前に導入したタイプは、今やClassicなどと命名されてしまっていますね。
つまりそのユーザーである私もクラシックってことですか。わぉ。
(・・・レジェンドと言って欲しい (-。-;)

Clamex P-14

Clamex P-14

その後、同機種ではめざましい進化を遂げたマシンを開発リリースしてきています。

その代表的な事例がZeta というマシンと、P System という新しいタイプのビスケットです。
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