工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

ドリルスタンドの世話に…

ドリルスタンド1時としてプロの職人も間違うことはある。
ミラーの枠の軸吊り部へのボーリング径の穴開けのやり直しだ。
当然、組み立てる前にパーツの段階で所定の金具にフィットする穴を穿っておくものだ。
そのように事を進めて、首尾良く組み上げたものの、所定の金具が入手できないことを知る。(廃版になっていた)
仕方なく、新しいタイプのものにフィットする穴を開けねばならないが、組み立てた後ではいささか困難を強いる。一般の“ボール盤”でできないことはないが、なかなか設定がやっかい。
そこで登場するのが、このドリルスタンド。
まぁアマチュア向けのものかもしれないが、これは木工修行する前に求めたもの。
BOSCH製だが、ベースを含む主要部分はアルミダイキャストなので、かなりしっかりした作りだ。また深さ微調整機構なども、あなどれないものを持っている。


ドリルスタンド2これを作業台(ワークベンチ)に固定させ、被加工材を作業台脇に固定することで、各々、然るべく“カネ”が確保できる(水平、垂直関係の確保)。
既に開けてしまっているところは木で埋めてしまう(今回はさらに大きな穴を開けるので、ボンドは不要)。後はセンターポンチで印を付けボーリングするだけだ。
なお、現在BOSCHでは型が改良されていると思われ、「BS 2 型」or「BS 35 型」として入手できるようだ。(一例
ただ確認しておかねばならないことが1点。
取り付けられる電動ドリルの首径が43mmのものに限定される。
BOSCHのほとんど全て、および多くのメーカーの多くの機種がこのサイズだろうと思われるが、購入する前にあらかじめ確認しておきたい。

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  • 何がどこで役に立つか分からないものですね。
    この場合、電動ドリルを取り付けたヘッド部分が上下
    するところが役に立った原因ですよね。
    ボール盤ではできないことです。
    こういうことがあるから物が捨てられずに私の工房も
    狭くなるばかりです。

  • >acanthogobiusさま コメント感謝します。
    このドリルスタンド、暫く面打ちを本格的に趣味にしている知人宅へと旅をしていて、数ヶ月前に戻してもっらったもの。
    今後は外部に出すことなく大切に保存しておきましょうか。

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