ロッキングチェアと購買客の真意の見極めの難しさ
百貨店の催事にはさまざまな客層が来訪する。
むしろ目的的に来訪する客はむしろ少ないものです。
他の物品の買い物に来た客、あるいはブラリと店内を何気なく物色しに来た客、などといった人の方が圧倒的に多いのでしょう。
「これステキね〜、うちに置きたいわね〜」、「こっちも好きだわ〜、どこで作っていらっしゃるの〜・・・」といったうれしい言葉を発してくれるものの、これは消費衝動への第一ステップではあっても、簡単に次の段階へと進むものではありません。
感嘆の言葉は決して歯の浮いたものでもなく、正直な吐露であったとしても、このことと購入への決断は全く別物。
饅頭や、ジュースを買うこととは違い、家具となりますと価格帯も異なりますし、またボリュームの大きな家具になりますと部屋の置き場所の確保も考慮されねばなりませんし、現有の家具との交換が伴ってくるかもしれません。
なかなかハードルの高い買い物になってきます。
今日は50年輩の女性とそのお嬢さん、そしてフィアンセの3人が少なくない時間を当展示ブースで家具を鑑賞してくれたのでしたが、なかなか興味深い印象を残していってくれました(印象を残してくれただけで、購入してはくれなかったのですが)。