天秤指し(続) 小函の場合
小函、あるいは旧い呼称であれば〈手許箪笥〉、欧米流に言えば〈Chest of Drawers on Desktop 〉といったようなもの。
サイズはA4書類が収納できる程度のもので、3杯の抽斗が入る。
甲板、帆立は天秤指で構成。
制作意図
まず制作意図から始めようと思う。
かなり以前のことになるが、突板専門の材木屋でまとまった材積を購入した際、ブラックウォールナット7分板の突き尻(ツキジリ→スライサーで突き板を穫った残りの材のこと)をサービスで付けてもらったことがあった。
尺六寸ほどもある幅広のもので長さも2間近いものだ。
残念ながら厚みが無いので、これまでほったらかしにしてあった。
この活用をと考え、筺にした。
材の特性、状況から発想したというわけである。
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