左右に小さな袖を持つ、1.6mを越えるという、やや大ぶりのデスクですが、脚部など、瀟洒なイメージで作り、名称も「エレガントデスク」としました。
全ての部位を1本の丸太原木から吟味し付くし、贅沢に木取りしたものですので、質感など統一感にあふれた仕上がりになっています。
甲板をご覧いただければお分かりのように、すばらしいチェリー材の品質が確認できるかと思います。
柔らかな赤身がステキなブラックチェリー材です。
この赤身ですが、経年変化でさらに濃度を増し、落ち着いた色調に変化していきます。
甲板の奥行きは760mmほどありますが、2枚矧ぎの構成。製材された隣り合わせの板を木表で矧いだ構成です。
見え掛かりではその厚みはわずかに12mmしかありませんが、内部にもう15mm入り込んでいて、実際の厚みは27mmです。
引き出し部位も上端にあえて白太を残していますが(左右、中央ともに1枚の板から裁断したもの)、甲板も前後に同じように少し白太を残す木取りにしています。
色調のコントラストでのアクセント効果といった意味合いがあります。
中央に薄い抽斗と左右に抽斗の袖をぶら下げるというシンプルな構成ですが、「小袖」もそれを表す呼称です。
左右の抽斗ですが、内寸は310mmほどと、ほぼ標準的な横幅を確保し、細かな文具を整理できる既製品のトレーがジャストフィットするサイズになっています。
比較的深く設計しましたが、内部を2段に使えるよう、左右の側板に細い棚受けを埋め込み、ここに薄めのトレーが載っかるという構成です。
鍵も付けています。
中央部はユーザーの足の納まりなど考慮し薄くせねばなりませんが、左右の抽斗との関係では、角を90度にカットするのではなく、婉曲に納めるため、45度づつカットした部品を介する構成としました。
前板、側板の接合仕口は天秤差しです。
ただ一般に見受けられるようなダボテールマシンやハンドルーターなどでの機械加工ではなく、主要なプロセスは手加工です。
抽手はオリジナルな手作り。濃色のローズウッド製です。
脚部は柔らかなテリ脚ですが、少し細めに絞り込むことで、あえて華奢な感じにしました。
構造的な堅牢性には何ら影響はありません。
寸法 | 1,630w 790d 710h |
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材種 | ブラックチェリー |
仕上げ | オイルフィニッシュ |
価格 |