ショールームとプライベートスペースを繋ぐ間仕切り部分に納まる建具です。
この奥にトイレがあります。
タモ材のフレームにブラックウォールナットの腰板、そしてポリカーボネイトを嵌めた、一本引き戸です。
今回は1.4mを越える幅になりましたので、かなりの重量があることも考慮し、吊り込みレール方式にしました。
したがって開閉動作は軽快に行えます。
40×90〜150mmのタモ柾で框を組んでいます。
これを上下2分割し、下は建具周囲の壁面意匠に合わせ、同じ材種のブラックウォールナットの腰板を本核(ホンザネ)で嵌めました。
上半分は5本の組子で割り付け、ポリカを嵌めています。
下のブラックウォールナットの5枚で構成された羽目板は無垢材でもあり、伸縮を考慮し本核で構成させましたが、この境界の位置は上の組子に合わせています。
開閉の操作もイージーにと、大きなハンドルを設けています。
ケヤキ材を八角に削りだし、ハンドルとし、専用の金具で固定しています。
(画像 最下部のディテールを参照)
框組の仕口は面腰です。
ただ、下部は1分の角面を廻しただけですが、上部は意匠を変え、外に決面(しゃくりめん)を施し、組子が交差する部位は決面の内側に2mmの角面を施してあります。
中央の貫と上の横框を繫ぐ束には面腰が施されているというわけですね。
一見、ややこしいですが、上下の意匠を峻別させるため、および組子の納まりのための二重の面処理だということです。
寸法 | 1,420w 40d 2,100h |
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材種 | タモ、ブラックウォールナット、ポリカーボネイト |
仕上げ | オイルフィニッシュ |
価格 | 個別見積 |