閑静な住宅地に立地する大きな敷地の住宅。
詩人、雑誌編集のOさんと美しいご婦人のご夫婦宅。
ある日曜日の昼下がり、「ホームページに載っている大きなテーブルはまだ在庫があるのか?」との問い合わせの電話が入ったのでした。
ネットから「クラロウォールナット」というキーワードで検索し、工房 悠のサイトを発見したとのこと。
「どうぞお近くにいらしたときにでも立ち寄ってください」と返事をしておいたのですが‥‥、
何とその電話から3時間後には工房に到着しちゃったのです(東京西部からのアクセスですよ)。
当方あわてふためいて、ごそごそと奥に仕舞ってあったCLAROウォールナットのテーブル天板を引っ張り出し、お見せする。
これにはご両人いたくお気に召し、○○までに運んで欲しいとのお話し。
翌年春に転居先に納品設置させていただいたのでした。
この出会いはそれで終わり、ということではなく、その後、あらためてもう1台のブラックウォールナットのテーブルをとのお話しで、またびっくり。
今度は2mほどの大きなテーブルをこれまた素晴らしい木味のウォールナットで制作。
これほどまでウォールウナットに魅せられてしまった人もめずらしい。
しかしよく考えてみれば、クラロの場合は、そのほとんどのお客様が、時間と手間を掛けて探していらっしゃった人ばかりだった。
これほどの樹種と材、それにふさわしいデザインのものともなれば、やはり作り手と使い手の“出会い”というものがなければできない相談となってくる。
こうした材料×作り手×使い手、3者の幸せな邂逅があってこそ力作が生まれるということになるでしょうか。