Tableクラロウォールナットのセンターテーブル〈ブックマッチ〉

脚部

クラロウォールナットの杢


クラロウォールナットという樹種は分類学的にはウォールナットの亜種とも言うべきもので、接ぎ木という人為的なプロセスを経て成長していく、かなり出自を特異なものとする樹種です。
接ぎ木という人為的操作を経た成長ということで、一般のブラックウォールナットとはかなり位相の異なる物理的性質や、木理の変化として作用し、顕著に異質な特性を有したものとして成長していくことになります。
一般的なブラックウォールナットそのものも、その堅牢性、あるいは靱性といった物理的な優位性から高級家具などに用いられてきたわけですが、中でもチョコレートブラウンという色調の鮮烈なイメージは、世界中の人々から好まれ、愛されてきたところです。
他方、クラロウォールナットは、これらの色調に加え、紫色、緑色などが木理に沿い縞状に表れたり、成長過程において、接ぎ木ならではの無茶振りから細胞変容がきたされ、木理には縮み杢であったり、バール杢(瘤杢)などといった、実に特徴的な雅味として生成されることがあります。
このような特性は一般的なブラックウォールナットには生じないものです。
そのため、家具材の前に、装飾的な価値が尊ばれる工芸品、あるいはピアノやギターなどの楽器やガンストック(銃床)に喜ばれ、近年においては高級車両のダッシュボードなどに用いられています。
クラロウォールナットのセンターテーブル〈ブックマッチ〉
クラロウォールナットは様々な木味を持つ樹種ですが、この板は縮み杢もあれば、一部にバール杢(瘤杢)もあり、またクラロウォールナット特有の末広がりの形状を持つところから、いかにもクラロウォールナットと言った趣のテーブルトップです。
なお、これは一枚板ではなく、一本のクラロウォールナットの丸太から製材されたものをブックマッチ様に繋げたものですが、いかにも一枚の板のような趣きになっています。
ただ、合わせ目ですが、あえて細いスリットを入れ、前後3個所にアレー型のチキリを埋め込み、固めています。
脚部ですが、2本の太い畳みズリに、造形された2本づつの脚部で天板を支えるという構造です。
この4本の支柱を傾斜させ。やや動的なイメージを出した辺りが特徴的です。
これら脚部の材は、すべて天然乾燥もので人工乾燥は施していません。
本来のブラックウォールナットの色調を醸し出すには、人工乾燥のものでは無理だからです。
ましてや、乾燥材として輸入されるブラックウォールナットの場合、この本来の色調はまったく望めず、年々ウスボケていくばかりです。
工房 悠ではそのような材は用いず、原木丸太から、じっくり丁寧に天然乾燥した材のみを使用することで、本来のウォールナットならではの特徴を留めています。
仕様
- サイズ:1,200w 1,200d 420h
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材種:クラロウォールナット、ブラックウォールナット
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仕上げ塗装:オイルフィニッシュ