書庫などに用いるもので、シンプルな構成のキャビネットです。
左右の側板(帆立)、天板、3枚の無垢板は連続する木目で構成されるなど、丁寧な設計、造りが施されています。(左の帆立→天板→右の帆立、と長い板を順番にカットするという贅沢な木取り)
扉も框組ですが、奇をてらわない無垢板鏡板のシンプルな構成。
それぞれの接合は日本の伝統的木工技法の代表的な、“天秤指”という堅牢で美しい仕口です。
シンプルなデザインとはいえ、正面をご覧いただければお判りのように、フレーム部位は内側に柔らかなカーヴを描く、微妙なインセット構成となっており、平板なイメージを脱すアクセントになっています。
また、注文主のたっての依頼もあり、扉は耐震対策を取った機構を備えています。
金具メーカー「スガツネ」のカタログを貼り付けましたが、実際には安易な処理を廃し、この絵とは逆に、扉の底の見えないところに取り付けました。
寸法 | 900w 450d 950h |
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材種 | ミズナラ |
仕上げ | オイルフィニッシュ |
価格 |