迎 春

新年が明けました。
皆さまには、希望に満ちた新年をお迎えのことと思います。

私は例年であれば来し方行く末に思いを馳せつつ、静かに年を越すのが慣わしでありましたのに、この暮れはそうした余裕はまるでなく、大変慌ただしい年末を送っていまして、これは年明けの今に続いているという状況です。

既にお気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、工房 悠は移転を構想中でして、これへ向けての準備で、このところ長きにわたり慌ただしくしていたところです。

そうしたのっぴきならぬ状況下にあるにも関わらず、10月の日本橋三越、そして先般12月の地元〈しずぎんギャラリー「四季」〉での個展を開催するなど、近年に無い忙しさの中で推移してきたわけです。

この度の構想ですが、木工家具制作の作業環境を改善させ、また制作したものを展示させるためのギャラリーを建造するために、新たな拠点を設ける、というものです。

ショールーム施工中

ショールーム施工中

ご多分に漏れず、木工屋というのは明日の食い扶持をどう確保するのか、というようなヤクザな稼業であり、潤沢な資金があるわけでもないので、つましい器と、内実でしかないのですが、それまでの工房の在り様からは大きく脱皮し、お客様には工房 悠の木工家具をトータルにご覧いただける環境が出現することになります。

どうかご期待いただきたいと思います。

なお、現況をお話ししますと、この新たな工房の竣工までには、ご覧の画像のような状態でして、まだ暫く時間を要します。
2階部分に納める居住スペースは何とか出来上がりつつありましたので、この年末に強引にも引越をしてしまいました。起工時の予定では、全てを年内中にと構想していたものの、この4月からの消費増税をにらんだ駆け込み需要での建築業界の繁忙のあおりを受けた業者の確保の困難さなどからの遅延に次ぐ遅延で、年を越してしまった、といったところです。

作業スペース、まだまだですね

作業スペース、まだまだですね

さらには、内装、あるいは造作家具、様々な設備の調達など、少なくない部分を私自身が関わることになっており、本業、そして個展などの忙しさで、十分に介入できなかったことなども遅延の大きな要因です。

謂わば不徳のいたすところ、というわけですね。

竣工と、ギャラリーオープンの予定が確定しましたら、このBlogから告知いたしますので、今暫くお待ち願います。

時代状況は決して安穏としたものとは申せませんが、2014年、工房 悠は新たな出発へ向け、構想を練り上げ、先を見通すことの困難な時代に抗い、飛躍の年にすべく、動き始めようと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。
2014年、皆さんとともに、前に一歩、歩み出しましょう。