松坂屋名古屋本店において3月下旬から開催していました〈生活をアートしよう 杉山裕次郎 木工家具展〉ですが、いくつかの成果を納め、無事に終了することができました。

会場でお話しさせていただいたご来場の方々、お買い上げいただいた古くからの顧客、そして新たな出遭いから、顧客リストに名を連ねていただいた購入客の皆さま、深くお礼申し上げます。

会場は百貨店の中でも、やや分かりづらい場所であったり、主催者側からのアナウンスも行き届かなかった面もあるようで、必ずしも十分な態勢では無かったことは大きな反省点です。

また1月間という長期にわたる開催でしたが、会場の湿度10%前後という過酷な環境による、木工家具へのダメージは大きく、想定外の木口割れ、異様な痩せ、蓋の跳ね上がり、等々、困惑することが少なく無く、お見苦しいところもあり、ご迷惑をお掛けしました。

独立ギャラリーなど、単独室内であればコントロールは自在であるでしょうが、百貨店一角のスペースではままなりません。

今回の出展作の多くはブラックウォールナットでしたが、その色調を重視するところから、人工乾燥をしておらず、天然乾燥だけの材料であったためでもあり、過乾燥の百貨店室内環境には、やはり弱いことは否めません。

ただそうした状況にも関わらず、出展作品と同デザインでの別注をいただくなど、深くご理解いただけたケースもありましたので、ありがたく思います。

私は必ずしも積極的に展示会を追求しているものでは無いのですが、こうして古くからの顧客との邂逅があったり、新たな顧客との出遭いもありますので、今後も出展依頼があれば、事情の許す限り応じていきたいと思います。
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