間口4尺(1.2m)の中ぶりの食器戸棚。
いわゆる江戸中期頃の〈水屋〉をリデザインしたものです。
上台はガラス引き戸に抽斗を4杯、下台は舞良戸(まいらど)です。
〈水屋〉としてのデザインを確保するため、支輪、台輪とともに柱も太くとり、重厚にまとめました。
収容力もたっぷりで、引き戸と言うこともあり、意外と機能的です。
決して華美ではありませんが、お客様のダイニングでその容姿は威容を誇るでしょう。
塗りは白木のミズナラが最も映える拭漆としました。
下の事例は住宅の解体材を再生させ、〈水屋〉にしたものです。
柱などは梁から、鏡板(羽目板)は天井板からと言ったように。
60年経過した古材とはいえ、ひと鉋掛ければ、松特有の香りとともに、見事にツヤのある木肌が表れるものです。
完全に乾燥していますので、より安定的な素材とも言えるでしょう。
寸法 | 1.200w 445d 1.800h |
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材種 | ミズナラ |
仕上げ | 拭漆 |
価格 | ¥700,000(税別) |