工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

秋近し 展示会後の 残務整理

ふうせんかずら
1Week留守している間に、田舎の自宅周りでは初秋の気配が忍び寄っていた。
写真は自宅前菜園の「ふうせんかずら」(風船蔓)
数mmの小さな白い花と、種子が収まった風船状の袋。
この植物のタネは白黒ツートンカラーの不思議カラーだが、これはタネがはじけ飛んだときにあらためて。
蝉時雨もうるさいほどの虫の鳴き声に変わり、朝晩の空気は爽やかだ。
今朝未明に帰宅して、今日は終日後かたづけ。
家具の展示会の度ごとの搬送は、何某かの損傷が伴うもの。
百貨店の企画展示での撤収作業は、数時間でやり終えねばならず、どうしても搬入時の梱包態勢と同じようにはいかず杜撰なものにならざるを得ない。
撤収後の仕事は、この展示、梱包、搬送時に付いた損傷を改修することからだ。
また展示中の環境によっては無垢の木工家具特有の木部の痩せ、反り、機能障害といったことが伴うこともある。
終日過酷なエアコンに晒され、無垢の板は反張しようと動く。
これを改修することも大切なこと。


ボクは様々なジャンルのものを沢山持ち込むためということもあるが、撤収作業は出展者中最後っぺになることが多い。
染織、服飾、バック、アゥセサリーなどは1時間ほどで梱包が終わり、さっさとご帰還。
何とまぁ、家具梱包のめんどくさいこと(泣;)。
しかし都心の百貨店での展示ということで、多くの方々に観覧いただき、購入にも結びつき、また木工関連のライター、ギャラリーオーナー、バイヤー、などの関連業者との出会い、ブログ、Webサイトの読者との出会いもあるなど、多くの収穫があった。
皆さん、ご訪問感謝します。
なお、横浜、大船「九つ井、山の上ギャラリー」での椅子展は9/11(総選挙の投票日か)までやってますので、どうぞお出掛けください。
そうそう、伊勢丹「モダンクラフト展」最終日に「山の上ギャラリー」の学芸員も来られました。
さぁ、このエントリーup後は1Weekに届いた郵書の整理、新聞のチェック、スクラップ作業だ。
オッと、その前にRSS取得しているブログの1Week分読ませてもらわねばなりませんね。(これが楽しみなんだな )

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  • 展示会お疲れさまでした。たくさん売れましたか?

  • アンニョン!
    ふうせんかずら(風船葛)の写真、なかなか photogenic ですね。欲をいうと、真ん中後方の赤紫の花のしおれたところを、
    カットしたほうが better かな。
    さて、当方、今週月曜から金曜まで、兵庫県は加美町(日本の
    へそ=西脇市の近く)にある工場に缶詰めになっています。
    寮に泊まっています。他人の釜のめしを食うと、いろいろと
    世間の風当たりのきびしさが「身にしみて」わかりますね。
    話はかわって、R大3回生の末っ子が中国語にはまっていて、
    先週から日中学生交流で、R大のメンバーの一員として、
    上海に行っています。若い人たちは、夢があっていいですねえ。
    アニゲセヨ! 再見

  • >>kokoniさん
    展示会場への陣中見舞い感謝です。
    まさか本当に来場されるとは思いませんでしたのでオドロキでした。
    kokoniさんは貴Blogの作風そのまま、理知的で美しい方でした。
    いきなりでしたから心臓バックン(笑)でしした。
    声がうわずっていたのはそのせい。
    売り上げ?、「モダンクラフト展」、以前は帰路空荷になるほどよく売れましたが、昨今低迷しています。
    >>partisanさん
    厳しいご指摘、仰るとおりですね。ボクも枯葉の部位を消そうとも考えましたが、記録画像でもないので止めました。
    そうそう展示会場には多くの外国人の姿がありましたが、中国人の若いカップルに「座布団椅子」をいたく褒めそやされました。
    香港からのツアー客のようでした。
    片言の英語と、身振りで解説しましたが、造形、デザイン、機能などずいぶんと気に入ってくれたようでしたよ。残念ながら購入はしてくれませんでした。

  • artisanさま
    まぁ、お褒め頂いて(笑)何も買えなかったのに(^^)来場したお客様の記憶のどこかに残って、いつか買って頂けるでしょう。

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