工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

「阪急 展示会」を終えて

クリスタルサロン
阪急梅田 (美術部) 「クリスタルサロン」での個展も昨日で終了。
成果はまずまず、といったところで終えることができた。
終了後の撤収態勢では、在阪の木工家3人が申し出てくれお手伝いいただけたのには、大変ありがたかった。百貨店のスタッフも大勢手伝っていただいたが、家具の梱包などは不慣れなので、こうした職業木工家のお手伝いは実に有益でありがたい。
皆さ〜ん、感謝していま〜す。
ところで、制作展示する木工家具も、購買意欲を持つ客層との出会いがなければ使ってもらうことができない。
今回の展示スペースは百貨店のVIP顧客を対象としたものだったということもあり、じっくり見てもらえることができたし、そうした客層にアピールするクォリティーのものを揃えたので奏功したと思える。
ただ必ずしも準備も十分ではなく、展示企画の構想の半分ほどしか制作できなかったということなどを考え合わせると、こうした大切なチャンスをしっかりと活用し営業に繋げるという力量がまだまだ不足しているということが大いなる反省点だ。
また会期5日間というのはいかにも短すぎる。
家具という調度品の購入には、住宅へのフィッティング、家族への同意取り付けといった一定の検討期間を要するものなので、最低でも7日間、出来るならば2Weekほど欲しいものだ(個人のギャラリーならともかくも、百貨店の企画では望むべくもないか)。
先ほども会場から連絡があり、購入意欲を掻き立てられたものの、あらためて家族を連れ出し現品を前に同意を迫りたいという客が来場したので、資料を送るようにということだった。
さて、この後追加受注したものの制作、別注いただいた家具の設計、製作に取りかからねばならないし、一方で現在出品展示中の横浜「九つ井」への対応、そして来月下旬の新宿伊勢丹「モダンクラフト展」への準備、と過酷なスケジュールを控えて「遊びをせんとや生まれけむ」であるべき夏のバケーションはお預けだ。
なお会期中、1つ上の階ではオークビレッジの創立30周年記念イベントがあった(6Fには常設展示場があり、関西における販売拠点でもある)。
大規模な展示スペースを使い家具販売とともに様々な企画をしているようだった。初日お邪魔すると主宰者稲本さんもおられ、接客中のところ引き留めお話しさせて頂いたが、トヨタ資本と提携しての白川郷での研修施設の運営等事業が拡張し、なかなかそれらの管理も大変なようだった。
昨年のボクの梅田阪急 美術画廊での個展の時にも立ち寄られ見て頂いたが、作風も異なるせいかこれらへの評価はなく世間話に終始したのは残念ではあった。

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