工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

苛烈な現場での過酷な活動

石巻市 日和山公園より石巻港を望む


果たしてこれが現実?、我が目を疑う光景が目前にひろがっている。
3階建てのビル屋上に乗っかっているマイクロバス。
河口から上流に約3km、渓流を阻んでしまっている流れ来た家屋。
1つ1つ描写するとすれば、数回分の更新でもなお書きたらないだろう。
いや、描ききれるわけもない。

これは石巻から約1、5時間ほどの路程の雄勝湾へ向けて展開される光景の1つ。

22日早朝に出発し、翌23日正午頃に災害ボランティアで張り付く石巻市ボランティアセンターが設置されている石巻専修大学キャンパスに到着。

これまで4日間にわたる被災地での活動を終え、本日撤収することに。

僕たちが人間生活の中から作り上げてきた豊かな言語表現であってもなお言い表すことのできない壮絶の現場、悲嘆を眼前としながら、打ち震える悲しみを一旦胸に収め、被災者の要請に応える活動を中心として努力してきた。

帰還後、あらためてリポートさせていただきたいと考えているが、先ずは無事、万感の想いを残しながらも、帰還の途に着く。(03/27)

(画像は石巻市日和山公園から石巻港を望む)
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  • ご無事のようですね。
    通信回線をどうされたのか判りませんが。

    結局、こちらは日赤の災害ボランティアに登録して、召集待ちです。
    先週の水曜日に登録しましたが、一旦東京に集め、そこで派遣先を割り振るようです。
    東京の統括組織がまだ十分機能していないとかで、連絡がありません。
    仮設住宅の建設、物資運搬や管理、捜索などの作業があるようです。

    大型を運転できる者も募集していますし、介護士の資格を持った者も募集してます。
    もちろん、なんの資格も持ってない者でも受け入れています。

    被災地ではなく、各都道府県にある日赤の支部での受付業務のボランティアも募集しています。

    二週間が経過しても、まだ十分機能していないという現実に、無力感ばかりで。
    とにかく、すぐにでも行けるように準備だけはしていますが。
    個人装備のチェックリストを渡されましたが、まさに戦場へ行くような感じです。
    もちろん覚悟はできているつもりですが。

    • 池田さん、征かれるのですね。
      心より敬意を表します。

      >まさに戦場へ行くような感じ
      私たちが逗留した「野営地」もまるで戦場のような雰囲気でした。
      自衛隊ヘリが上空でホバリングするし、余震で眠れない夜もありますのでね。
      生還後、ぜひお話しをお聞かせください。

  • このコメントを読むのは無事に帰宅されホッと一息ついた頃でしょうか。
    被災地への支援物資のお届けとボランティア活動、ありがとうございました。
    目を疑う様な信じ難い環境の中での作業、身体も気持ちもお疲れだと思います。
    ゆっくり休んで下さい!
    そしてこの数日間で見てきたこと、聞いてきたこと、思ったこと、
    現地で被災者の方々が感じていること、必要としていること、
    できるだけたくさん伝えてください。
    よろしくお願いします。

    • サワノさん、いくつもの支援物資、義援金取りまとめをありがとうございます。

  • お疲れ様です。大変でしたね。アップ待っています。

    • kokoniさん、ピアノがぷかぷかと流され着いたこともあったようです。

  • 今回の石巻での支援活動ほんとうにお疲れ様ですが。

    ここ浜松ではいつもの通りの日常風景があり
    東電地帯のような計画停電も一切無く、
    TV、新聞、インターネットで見にする被災現地との
    風景の落差に言うべき言葉が見つかりません。

    はっきり言って傍観者的自分が今何をできるのでしょうか?
    自分でできる、自分なりの方法で関わることしかできないことは
    分かっているのですが、もどかしい想いです。

    これからブログで随時アップするであろう現地での活動状況
    を現場に居る自分をイメージして拝読させてもらいます。

    • 鈴木さん、現地の被災者の苦難を共にするということは、それぞれの置かれたところで何らかを自らに課すということはできると思います。

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