工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

トレイシー・チャップマン New Beginning

必ずしもブラックミュージックを好んで聴くわけでもないが、この人の唄を初めて耳にしたときは決して大げさではなく少し衝撃的だった。
身震いする希有な体験だった。
彼女のデビューの頃、女性ブラックミュージシャンで良く聴いていたのはRandy Crawford。
実はこのミュージシャンはモントルージャズフェスティバルの映像で知ったのだが、Jazzというよりも洗練されたブルースという感じ。
それに比しTracy Chapmanはギター1本を持ち、ザンバラ髪で、お世辞にも綺麗な格好でもなく張りのあるドスの利いた声で、淡々と唄い、これがズシッと胸に届く。
確かに時代遅れのフォーク歌手といった皮肉も聞こえるだろうけれど、端からトレンドなどと言ったところからは一線を画し、自身の道を切り拓いていく。

ブラックとしてのアイデンティティーを強く意識し、反アパルトヘイト運動、アムネスティ・インターナショナルの人権ツアーにも同行するなど社会的な活動からも逃げようとしない。
ネルソン・マンデラ釈放記念コンサートでの熱唱は記憶に新しい。
寡作なミュージシャンなので、日本ではあまり知られていないかも知れないが、希有な才能として評価している。
TRACY CHAPMAN
こちら ↑ は1st,アルバムだね。
iTS(iTunes Store)には画質の良いものがある(こちら
〔Preview〕ボタンを押せば30秒ほど再生するよ
■ 日本の公式サイト(こちら
*注:You Tubeの音源ではあってもPCの貧弱な再生装置で聴くのはもったいな〜い。
ちゃんとちゃんと、 PA通して、然るべきSPを鳴らして欲しいと思う。
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  • 彼女の1stアルバムは良かったですよね。
    You gatta fast car〜♪
    最初は子供かと思いました。

  • ユマニテさん、やはりあなたも「You gatta fast car」を挙げますか。所収された1st.アルバムはグラミー3部門獲得。
    せっかくですので、記事中にジャケット置きました。
    >子供かと思いました。
    年譜からすると、この頃は既に24歳。キュートだよね。
    YoTubeで良い画像を探した結果、「New Beginning」となった次第です。

  • Tracy Chapman、私もデビューの頃聴いておりました〜。
    耳に今でも残っていて好きなアーティストですが、
    さて音源は今何処にあるやら…です。

  • aiさん、デビューの頃はメディアにも取り上げられましたが、昨今はほとんど‥。
    でも混迷する時代だからこそ、その矛盾を歌いあげるTracy Chapmanには期待してしまいます。

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