新工房および住居の造作、設備(その3)
和室
昨今、住宅の間取りにおける和室の比重はずいぶんと蔑まれていると言うのは、やや大げさかも知れませんが、それほどに顧みられなくなっていることも確かなようです。
あったとしても、広く取ったリビングの間取りの一角に、床を1段高くし、全体の居住空間のアクセント的な位置づけであるかのような佇まいであったりというのが住宅デザインの流行のようです。
確かに核家族化し、畳の間が恋しい高齢者もいなければ、子どもを正座させ、説教垂れる親は嫌われるタイプの筆頭であるかのよう。
先に多くの家具を納入させていただいた個人宅には、由緒正しき和室があり、漆の座卓を置かせていただいたわけですが、その八畳間には炉が切られ、ご婦人とともに茶の湯を嗜まれるという人でして、そうした限られた人々に受け継がれて行かざるを得ない宿命の住空間なのかもしれません。
そんな絶滅稀少的な和室ですが、由緒正しきとまではいきませんが、1部屋和室を設けました。
私は思考スタイルとともに、生活スタイルはモダンであろうと努めている者の部類ですが、制作する家具の中には、私自身は決して意識的では無いのですが、いわゆる和のデザインとしてカテゴライズされるものも少なく無く、そうしたものを展示するスペースとして必要でもあったわけです。
もちろん、たまにはゲストルームとしても活用する積もりではありますが。
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木工家具のデザイナー & 職人のartisanです。
