工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

2026年、迎える春は果たして…(高市政権 のヤバさ)その3

トランプの暴走

おっと、冒頭のトランプの暴虐についても触れねばなりませんでした。
今日は一点、言及するだけに留めます。

10ヶ月後に迫るアメリカの中間選挙を照準としたものなのか、いえとてもそうとは思えないミネソタ州での暴力的な移民排斥に踏み出したトランプですが、今や「力こそ正義」とばかりの暴虐さを恥じず、100年以上も昔、法規範など無く、荒涼とした大地でのアメリカ大陸開発時の西部劇で視るような振る舞いを演じています。

さすがにこの暴挙には民主党からの非難はもちろん、共和党内からも強い批判があり、難しい局面に立たされているものと思いますが、さしあたっては、2月24日のアメリカ大統領、一般教書演説で何が語られるのか、注目したいと思います。

次に、これは余談のようで、いえ かなり国際的な話しになってくるのですが、FIFA2026 W杯まで131日に迫っています。
今回は北米3か国の16都市で6月に共同開催されます。
主開催国はアメリカ合衆国で、ここにカナダメキシコが補助開催国となります。
サッカー大好きの私には待ちに待った世界大会です。

ところでご存じでしょうか。この〈2026年 FIFA W杯〉へのボイコットが欧州各国において取りざたされていることを。

昨秋、インファンティーノFIFA会長から、トランプに〈FIFA平和賞〉が贈られたというので、苦笑交じりに、いや嘆かわしさとともに語られた事案だったのですが(BBC:トランプ氏への「FIFA平和賞」授与、「政治的中立」の内規に違反と人権団体

他でも無く、「デンマーク自治領グリーンランドの領有への欲望」があからさまに語られ、当然にも関係国はもちろん、欧州中心に緊張が走っている状況(各国、軍隊をグリーンランドに派遣するなどという)。
画像はNHK

こうした時勢から、ドイツサッカー連盟が「ボイコットを検討するべき時」と狼煙をあげたのです。(BBC:【2026年サッカー男子W杯】 独連盟の副会長、ボイコット議論すべきと トランプ氏の言動理由に)
朝日記事

目が離せない動きです。

昔のことですが、ブッシュ Jr.大統領の、9.11WTC同時多発テロへの報復だとしてはじまったイラク先制攻撃に対し、全米ツアーを予定していたアフリカ音楽のスーパースター、ユッスー・ンドゥールは、このイラク先制攻撃への抗議として、全米38公演を急きょ中止という事案があったことを想い起こてしまいました。(私自身の過去記事:スポーツの祭典の楽しみ方)

FIFA W杯と、ミュージシャンのツアーとではまったく規模も影響力も異なりますが、サッカーファンの私でもこうした抗議手段というのは理解したいし、応援さえしたくなります。

球蹴りと、軍事侵略がもたらす人の命とを比較衡量すれば、自ずからどちらが大切かは余りにも明らか。
米、トランプが世界のサッカーファンを敵に回す、それほどに世界大的な悪になってしまったのか。

先の世界大戦では、日中戦争においても、真珠湾攻撃の前にあっても、軍部のみならず、一般の人々が政権に対し、「早く戦争をやれ!」「戦争が恐いのか」とけしたてたと言われています。
そして戦果が挙がれば人々は街に繰り出し、提灯行列を組織し、戦争を煽ったのです。
そして…、見事なまでに敗れちまうのです。

戦後日本はこの歴史を顧み、非戦を誓った憲法を制定し、ともに歩んできたのです。
まさか、先の戦争のようなことが繰り返されることは無いと信じたいものです。

昨秋、石破前首相による〈戦後80年所感〉、歴史検証と教訓をまとめた首相個人の所感が発せられました。(首相官邸 Webサイト「石破内閣総理大臣記者会見」)

『世界』2025.12

多くの識者がこれに言及し、好感を持って受け止められたようです。
(画像は『世界』12月号・保阪正康氏の論評)


石破所感について、その発表前から、そして発表後も「あえて発表する必要は無い。安倍談話で一段落ついている」と、謝罪や自省に不快感を示す声があった。一方で、この所感には侵略の謝罪や、それに伴う歴史的責任がないとの批判もあった。
私自身は、謝罪や自省の生身の伴う言葉は無いにせよ、これほど明確な自己反省を示す指摘は、極めて貴重だと考えている。

「あえて発表する必要は無い。安倍談話で一段落ついている」と語ったのは誰あろう、高市早苗氏です。

前述の、「戦争責任など知らんわ」との高市氏の国会答弁からすれば、宜なるかなの立場でしょうが、ここに高市首相のヤバさが表されています。

子供の頃、両親から毎朝「教育勅語」を朗唱させられていたと明かす高市氏ですが、徹底して戦争を賛美する立場から、歴史検証など余計なことをして欲しくないとの思いだったのでしょう。

私のようなロートルはもはやどうでも良いのですが、若い有権者にはぜひともおだやかな日本で良い人生を歩んで欲しいと願うばかりで、キナ臭い時代を招き寄せるなどトンデモ無いことです。

そのためには多少なりとも日本の近代史を繙き、親や祖父母がどのような人生を送ってきたのか、これを受け止め、そして開かれた未来をたぐり寄せるための処方箋を自ら編み出し、それらを支援してくれそうな政治家、政治党派を選んで欲しいものです。


さて、2026衆院選挙まで8日。
雪国の人々、そして各自治体、選挙管理委員会にはたいへんな選挙戦になってしまっていますが、今回の選挙は日本社会の近未来の行方を占う、かつてなく重要なものになりそうですので、SNSで交わされる根拠無き言説や、煽りから一歩引き、周囲の人々と語り合い、オールドメディアの電子版も開き、新聞を開き、今日明日のことだけでは無く、自分の子どもたちが成人した頃、中長期的な視野にも拡げ、よくよく考え、貴重な投票行動へと参加したいものです。

自分の一票だなんて、たかが・・・などと考えず、民主主義の根幹である選挙への参加は間違い無く社会を動かすことができます。

高市政権への支持は異様なほどに高いようです。各紙、選挙序盤情勢分析では高市自民党が単独過半数の票まで読めてきたと書いています。
その支持者層の多くは若年齢層という特徴があるようで、SNS上での情報共有が基盤になっているのでしょう。

SNS特有のアルゴリズムから、視たい情報のみにアクセスされ、利害関係が複雑で安易な理解を許さない課題でも、二言三言で截然されてしまい、思考は深まらずに、時には簡単に騙されてしまう。
エコーチェンバー現象で翻弄され、冷静な思考を阻害する。
あるいはまた、フェイク情報が広範にバラ撒かれ、それが真実とばかりに騙される。

そうした結果も含めての序盤情勢分析なのだろうと思います。
残り8日間で何が起こるか分かりませんし、票が開くまでは断定的なことなど誰も言えません。

他所の誰のためでも無く、自身の生き方、暮らし方、存在様式に深く関わるものと思われる2026衆院選です。

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