工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

Music Stand と、サンディングブロック

工房 悠のMusic Stand

Music Stand、いわゆる譜面台ですが、ショールームの隅にジャン・コクトーのペン画をディスプレーした状態で置いてあります。
『家具の音楽』と言った珍妙な名称の曲を作ってきたエリック・サティとは意気を通じ合った関係の二人なので、譜面台に置かれてもあながちおかしなものじゃ無いのかな、などと強弁しつつ・・・

彼らの時代のアートは既成の価値観が大きく揺さぶられ、絵画ではピカソをはじめとした自由で独創性の優れた画風がもてはやされる時代でもあったようですが、エリック・サティもジャン・コクトーなどと一緒に、パリのカフェでエスプレッソを呑みながら(いやワインかな?)、通り行く婦人をチラ見しつつ、歓談していたことでしょう。

そんな時代であれば、譜面台もこんな風にデザインされていたかも知れませんよね。

家具制作の打合せに立ち寄ったご婦人、打ち合わせの件はそっちのけで、この譜面台に目が釘付け…、お買い上げいただくことに。
本来の家具の方はペンディング…、グ…、・・・

木製の譜面台も世にはたくさんあると思いますが、スタイリッシュでモダンなものとなると…⁈
今回は偶然の出逢いで、やや衝動的な購買だったかも知れませんがいたく気に入っていただいたようで、ありがたいです。
ピアノと声楽の教室を開いておられ、そこで使いたいとのことでした。

現物はあくまでも展示用ですので、再制作することに。
再制作とは言え、加工途上のパーツ状態のものを数台分在庫していましたので、
これをあらためてサンディングし、組み立て、塗装という工程のみで完成させます。

工房 悠の Music Standの特徴

ご覧のように、フォルムの斬新さがまず上げられます。
馬蹄形のズリ脚に、やや傾斜角を持たせた支柱(2段の支柱となっていて、昇降可能な仕様)を立て、
ここに古楽器のハープをイメージした形状の譜面台が乗っかるという構成。
譜面台は支柱Topのところに可変角度の機能を持たせた仕様。

チョコレートブラウンが美しい天然乾燥ブラックウォールナットと、縮み杢の美しい白いカーリングメイプルと言う、2種の色調のコントラストが鮮やかな逸品。

この素材、そしてデザイン、さらには、馬蹄形を形成するアレー型のチキリ、そして2段の支柱の構成と、この接続端末部位にはローズウッドで締めを付けなどといった高度な加工テックの妙。
これらがバランス良く取り込まれた逸品。… 自画自賛 😅

サンディングブロックについて

今日は、加工上の1つのチップをご紹介。
角度を持った面形状のサンディングについてです。

以前もどこかで紹介したことがあったかもしれませんが、
面形状に合わせたサンディングブロックをあらかじめ作りおき、これにサンドペーパーを張り付け、手でサンディングするというもの。

この種のモノが無く、指に挟んだサンドペーパーでサンディングした場合、どうしてもエッジは消失し、ダレた面形状になってしまうのは必至。

角面などの面形状は、やはりエッジが大切で、ここを手によるサンディングで壊してしまってはドモなりませんね。
しっかりと元の形状を残した状態で素地調整したいものです。

そのためには、こうしたブロックを用意することで、エッジを残しつつ、かつ高精度にサンディングされ、しかも手を痛めること無く、スピーディーにサンディングすることが可能になります。

うちでは45度の角面用のサンデイングブロックは常備されていますが(右図)、今回は60度と言う大きな角面にしたため、新たにブロックを作り、こうしてBlog記事にしたってわけ。
60度、つまり120度に開いた角度を両側に持つブロック。

このブロック両面に #180と、#320 、2種のサンドペーパーを貼ります。

ところで、なぜ60度にしたのかですが…、
譜面が置かれるところであり、フラットに近い構成でありたい
横のバーとの相欠きをフラットにしても良いのですが、その場合、組み上げた後の仕上げ削りが伴ってくることから、
そうした作業を回避し、かつスマートな納まりを適えるためには、こうした〈面チリ〉はとても有用な〈納まり〉になります。

かつ、面を付けることで陰影も豊かになりますので、一石二鳥、いや一石三鳥の〈納まり〉ということに。
この面を45度では無く、60度にすることで面をより大きく見せ、かつフラットに近い相欠きになるということになるわけです。
よーするに、スマートな〈納まり〉になるってこと。

分かるかな?、分からなきゃ それまでで、一向に差し支えありません。
拘る部分と、どうでも良いとスルーした場合の違いが、作風というものに深く関わってくるように思います。

閑話休題

春ですね。大気の色が違うと言いますか、気分も自然と高揚してきますが、
今年の春は例年とちょっと違って、どうも素直に喜べません。

日米会談でのひとこま・誰あろう、第105代内閣総理大臣です

他でも無く、米国と、このトランプを引きずり込んだ ネタニヤフによるイラン先制攻撃。
モサドによるイラン国内での諜報活動、そしてAI軍事戦略によるTopの斬首作戦から始まり、ありとあらゆる近代兵器を雨霰のように撃ちまくってる現状には頭を抱え込まざるを得ません。
2018年、勝手に核合意から離脱し、対イラン経済制裁をしまくっておきながら、この国際法を無視した暴挙。
加え、先の日米Top会談。この暴挙に世界にいち早く喜々としてお墨付きを与え、これまでの日本とイランの友好関係をブチ壊す所業に躊躇の無い我らがヤンキー首相。
原油が途絶え、世界秩序は一変し、そして歴史的な激動期へと雪崩れ込む予感で身震いがしてきます。

なお、ガソリンの高騰分については、首相経由でネタヤフ&トランプへと請求書 突きつけてやってください。

画像は米国ホワイトハウス公式サイトに掲載の画像(こちら
この[GALLERIES]のTopに納められているところから、米政府としては重要なショットの1つと観ているのでしょうか。¯\_(⊙︿⊙)_/¯


  President Donald J. Trump and Japanese Prime Minister Sanae Takaichi deliver remarks in the State Dining Room

hr

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