工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

Randy Crawford

Randy Crawford(FaceBookより)
Randy Crawford(FaceBookより)

NHK FM〈ウィークエンド サンシャイン〉で、久々に 〈Randy Crawford〉を聴いた。

2025.09.20〈ウィークエンドサンシャイン〉プレイリスト

曲はデビューアルバムから〈Everything Must Change
アルバムジャケットを視れば、時代を感じさせるのは当然としても、とても若々しく、私のランディのイメージとはかなり位相が違って面食らう。

張り付けるのは、デビューアルバムの音源に、その頃のいくつかのアルバムジャケットで構成された映像。
彼女はモントルーJazzフェスはじめ、多くの音楽フェスに参加し、また自身のコンサートも時代、時代で多く開催されてきたようで、それらのいくつかはYouTubeに納まっているものの、この〈Everything Must Change 〉だけはなぜかプログラムに入っておらず、LIVE版は見つけ出せなかった。

私が〈Randy Crawford〉に強い関心を抱いたのは、1990年代初頭だったか、NHKのモントルーJazzフェス会場からのLIVE録画で、初めて聴くその歌に震えるほどに感動を覚えたものだった。

今では記憶も曖昧ながら、トリオほどの小さな編成のJazzバンドをバックに、椅子に腰掛け、表情豊かに歌い上げていたのだが、その黒人特有の強く響く歌声の一方、ピアニシモでもまったく揺らぐこと無く、美しく、細かなビブラートをしっかりと響かせる声質と歌心を持つ、とても優れた歌い手である事は瞬時に伝わってきたものだった。

後日、調べてみれば、全英4位の人気曲で、 “Almaz” という曲で、彼女としては数少ない自作のもので、また日本のドラマにも使われたとのことで、TVには無縁の生活を送る私は無知を恥じたものだった。

さっそくアルバムをまず2枚求め、当時はApple社の iTunesが始まった頃だったと思うが、いそいそとクリッピングしたのだが、カテゴリーがどこに帰属させれば良いのか、大いに迷ったものだ。

Jazzの分野で良いのか。リズム&ブルースの方が適切なのか?
どちらでも構わず、好きにすれば良いのです。
プロフィールでは、Jazz, R&B, disco, smooth jazz、などと

以下は、その “Almaz”で、1991年の録音。(Randy、39歳)
バックバンドの編成:Piano、Keyboards、Soprano Saxophone 、Guitar、Base Guitar、Drums、

私が持つアルバムでは、ピアノ1台をバックに歌い上げていたが、このバラードはむしろそっちの方が向いているように思った。

残念ながら既に60代半ばでリタイアしていて、晩年はかなりのプラスサイズの体型してたので、体調は気になるところだが、YouTubeに納まってる晩年の歌声は、確かに年相応に老いた印象を与えるも、繊細で独特の唄世界に聴き惚れてしまう。

以下はモントルーJazz フェス2013年のコンテンツ。(Randy 61歳)
カヴァー曲の多いプログラムだが、音も映像も高解像度で楽しめる。
残念ながら〈Everything Must Change 〉は無いが、〈Almaz〉は最後から2番目に納められている。
どんなコンサートでも、自作曲ということもあるのだろう、アンコールに〈Almaz〉は外さなかったようだ。
白ワインを手に、語るように唄われるこの〈Almaz〉は、渋く、甘く、切なく…、渇いた心に鎮に染み入ってくる。

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