マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ)
「Archiv」(アルヒーフ)というレーベルで最初のレコードを買ったのは、あれは16の頃だったろうか。
ヘルムート・バルヒャのバッハ・オルガン曲集だった。
ドイツグラモフォンの系列レコード会社だったが、ミニマルなデザインのシルバーのラベルは硬質な感じがとても格好良かった。
今では当時のコレクションは手元になく、「Archiv」レーベルであるのはどこにでもあるようなありふれたデザインのCD化されたもの。
しかしレコードというメディアからCDに切り替わったことで、新たな楽しみを得ることもできる。
この「Archiv」によるマグダレーナ・コジェナー(Magdalena Kožená’)のアルバムは10年近く昔に買い求めた(確か吉田秀和氏による紹介だったと思う)
Macに取り込んでいなかったものであらためて聴きながらクリップしている。
チェコスロバキア出身のメゾソプラノ歌手で、このバッハのアリア集は20代半ばの頃の録音。
実質的な世界的デビューアルバム。
このアルバムリリースで一夜にしてスターの座を獲得した。
今ではバロック界のメゾソプラノ歌手として押しも押されぬ第一人者。
収録曲、いずれも若々しい歌声ながら揺るがぬ歌唱力と深い音楽世界はバッハをボクらに引き寄せてくれるものとなっている。
なかでもマタイ受難曲 BWV244は秀逸。
YouTubeには彼女の歌唱によるこの曲はないので、別のもので失敬。(BWV179 カンタータ)
ぴあん
2009-4-13(月) 23:06
こんばんわ。
裕さんのような奥深い造詣と想いには遠く及びませんがバロック好きです。
独身の頃は朝6:00からのNHKFMのバロック必ず聞いていました。
聞かれるのは朝、仕事をしながら、それとも一杯やりながらですか?
artisan
2009-4-14(火) 07:34
ぴあんさん、「バロック好き」という人は意外と多いものですね。
ロマン派以降の近代音楽の素地を形づくったものですからね。
過去の遺物として捨て去るのは、もったいない。
工房での手作業の時であるとか、Macで作業している時などに流して楽しんでいますよ。