工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

無線LANの復活とMac vs Win

先に「無線LANがダウン」というトラブルを記したが、その後、後継機種を購入すべくネットから発注していたものが週末に入荷。
価格は8,000円台半ば。(昔と較べずいぶんと安くなったね)
それまでと同様NECのWARPSTARというシリーズのスタンダードなタイプの親機のみを求めた。
選択の条件はAirMac対応、およびそれまでの子機が使用できることというもの。
結論から先に記せば、Macの接続は実に簡単に終え、交信状態はかなりの程度で改善されたように思う。
ただWEP暗号パスワードを打ち込み認識させてやるだけだった。
Macの無線LANは住居部分、書斎に置いた親機と、10数m離れた工房とを交信させるという環境だが、それまで交信状態は必ずしも良好なものではなかった。
これはMacのスペックの問題もあったと考えられるが、それ以上に旧WARPSTARの無線の性能もあまり良いものではなかったと言うことなのだろう。
WARPSTARの更新はこれを飛躍的に改善させてくれるものだった。
ほとんど住居での交信状態と遜色ない程度に工房でも受信できるようになった。
素人考えでは、旧型のものはアンテナも内蔵タイプのものであったが、新しい方はこれが外部にあり、置き方によりアンテナの方向も任意に角度を変えられるようになっている。このアンテナの露出という機構も改善に寄与していることもあるのだろう。
さて、問題はPCの方だった。結論から言えば……繋がらなかった。


ボクはMacは少したしなむが、PCは良く解らない。
しかもWin98をいまだに搭載し続け、妻が常用するNEC LaVieという骨董品のようなPCの無線LAN復活は、なかなか容易なものではなかった。
ナビダイヤルという有料での電話サポートで徹底的に接続へ向けてのトライをし続けたものの、復活しなかった。
サポート女史曰く、これは子機のハードでの問題があるようです、と。
親機を何度か初期化したり、セキュリティーを外したりと、様々にトライしたのだったが、ダメだった。
(そもそも、Winの交信がおかしいということで発生したトラブルであったが、その後、AirMacとの交信もダメと判明し、これにより今回のトラブルは親機側の方ということは疑いようがなかったのだが ??)
子機を更新するしかないのでしょうか、との問いには、冷たい回答が返ってくるだけ「Win98対応の子機は弊社では取り扱っていません」と。(T.T)
ここまでくればもう諦めるしかない。
PCの方は無線LANは諦め、有線でLAN接続させるっきゃないだろう。
と …、でもしかし、このLaVie 何とLANポートが1つもない。
確かにあの頃はまだシリアルケーブルで接続させていたものなぁ。
さて弱ったね。
いくつかPC周辺機器メーカーのサイトを覗けば、USB端子からLANポートを出すアダプタというものがあることを発見。
これが使えるだろう、ということで週末恒例の食料品お買い物のついでにIT関連ショップへ足を運び、二千数百円也で、これを求める。
あらためて慣れないPCにアダプタのドライバを読み込ませ、その後、ネットワークから親機を探し出し、セットアップ完了。
やれやれ。
10日ぶりにWinはネット難民から救助されることになった。
「どぅ、メールの数がすごいだろう」と聞けば、うれしそうに「うん、すごいわ。80通ほどたまっちゃってる…」(-。-;)
このMacには1日に200〜300通ほどのスパムが来るというのに……。
しかしいろいろ苦労させられたが、おかげでWinを少し学習できたという副産物もあったかな。
先月メジャー更新されたMacの新しい OS、〈Leopard〉にはWin XP、Vistaもインストールできる《Boot Camp》というユーティリティーも標準搭載されているので、Web構築作業の際の表示レイアウト確認などなどで使うことになるだろうから、それに向けてのちょっとした予習になったかも知れない。
ところでボクは恐らくは例えWinが動くようになったとはいえ、こうした作業以外にWin環境に切り替えることは無いだろうと考えている。
ゲームもやらないし、Winでしか動かないネット上の動画サービスもあるようだが、こうしたものにはあまり興味はないからね。
市場シェアは未だ圧倒的と言われるが、ブラウザでは最悪と言われている MS「Internet Explorer」でのレイアウト崩れを確認しなければならず、仕方なく切り替えて使うというところ。
最後にMacユーザーだからというワケではないが、Winユーザーの方々に一言。
新しいMac OS にはこのようにWinも起動できるユーティリティーも標準搭載されているので、次の買い換え時にはぜひ購入の選択肢に入れても良いのではないだろうか。
食わず嫌いのMac嫌いが何と多いことか。
Macはデザインだけが優れているわけではない。常に先進的なテクノロジーを洗練されたOSの下で導入し、美しいデスクトップと快適な操作性を提供し、導入したその時から必要とされる多くのアプリを使うことができ(iLife)、特段専用のセキュリティーソフトで防衛することも無く、ウィルスの攻撃から自己防衛でき、 サポートもばっちり。
何よりも人間のコンピューターへのインターフェースを限りなく近づけたOSであり、耐久消費財のようなPCとは異なり、とても美しく諸兄、諸姉の人生に随伴してくれるツールだ。
iPodが爆発的に売れているというのは、決してMP3再生機器の競合機種が無いわけではないことは知ってのとおり。MSでもSONYでも必死になってこれを越える製品を作ろうと躍起。
しかし残念ながらこのiPodを凌ぐ機種を開発することは容易ではないだろう。
何となればApple社の企業理念、そしてハード、ソフトの総合的開発メーカーという特異な製造環境があっての独壇場であり、これはiPodに限るものではなく、Macというコンピューターの開発製造において、より鮮明に打ち出されていると言って良いだろう。
さて‥まずは20数年来PCとともに歩んできた大手企業でシステム開発に従事するわが弟がMacに興味を持ち始めたというので、ここから陥落させるのが手始めということだな。

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