工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

木材水分計

水分計
前回触れた「含水率計」について問い合わせがあったので、販売店情報等、紹介する。
( * 画像は数値を示すために合成されたもの)
■ 「木材水分計」
■ 「LGNG型」
■ メーカー:イタリア LOGICA社
■ 日本の販売代理店
 有限会社キンダイマシン
  大阪府大阪市旭区中宮2-4-1 06 6952 3966
■ 価格は問い合わせてください。(昔はこうしたものは10万円以上したものだが、今では半額ぐらいで入手できるのではないだろうか。
ネット上には仕様のpdf文書があったので、リンクする
■ Contact timber moisture meter

テーブル製作(その1,木取り)

含水率今日からテーブル2種の製作に入ったのだが、今後何回か工程を紹介したいと思う

今回もあまり体系だったものにならないと思うけれど、何らかの有用な情報になるかもしれない。
まず最初は木取り。
画像、上は脚部に用いる3寸板の板の含水率を測定しているところ。
天然乾燥による材木なので、こうした測定は欠かせない。しかもかなりの厚い板でもあるのでなおさらのことだ。
この含水率計は高周波方式のものなので、仕様では内部50mmまでの測定が可能となっている。
板面に3分割バネ状の測定センサーを接触させ、被測定物の気乾比重によりいくつかのレンジの中から該当する数値を選択し、電源ボタンを押す、という極めて簡便な操作方法だが、信頼できるものだろうと思う。
抵抗式と較べても、針を刺さなくても良いし、刺した深さまでしか測れないものと違い、かなり深いところまでの測定が可能。
ご覧のように3寸板でありながら13.4%を指示している。パーフェクトな乾燥状態だ。
柾目の年輪の詰んでいるところがお解りだろうか。ざっと数えると、樹齢約100 年。色も良く、すばらしい木だ、
この樹種はブラックウォールナットなので、ボクは人乾(人工乾燥)はしない。天乾のみだ。人乾に入れるとこの樹種は色が褪せる。3寸という厚さなので5年以上は干した。
なお季節は冬なので、いわゆる”戻り”は少ないのだろうと思う。夏場だと、周囲の環境に晒されることで、数%の戻りが出てくる。
木口次の画像は上の板材からカットされた木口の落とし。わずか数cmの幅だが、全く割れがきていない。
これは「木口割れ止め」を処理した結果だ。
うちでは「ランバーメイト」という薬剤を使用している。
よく一般に木工ボンド(酢酸ビニルエマルジョン)を使用することも多いようだが、こちらの方がはるかに効果は期待できる(ただしかなり高価)。
割れを防ぐにはこうした割れ止めで処理する、という方法以外にも、桟積みの方法ということも実は大きく影響する。

iTMSからウィントン・マルサリスを

iTMS ウィントン・マルサリスのEP盤がiTMSにリリースされていました。
iTMS限定盤のようです。
何故ならばいずれもApple社、iTunesのCMなどに使われた曲ですし、3曲の他、付いてくるビデオは見覚えがあるなぁと記憶をたどれば、何と先のApple社「Macworld Conference & Expo/San Francisco 2006」でのゲストライブの録画ではないですか。
15分を超える熱演でしたので、楽しめます。
誘惑に勝てずボチッしちゃいました。
ボクはQuickTimeのプロキーを持ってますのであの時のビデオ配信も保存できたかも知れませんが、していませんでしたので、今回のiTMSによる販売は助かります。
どちらかと言えば伝統的なJAZZトランペットの正統派という位置づけがされるのかもしれませんが、ボクは好きです。カッコ良いです。
いずれもビデオも含めちょっとだけ(30sec)試聴可能です。
【Live Session (iTunes Exclusive) – EP】

  1. Sparks
  2. Oh Row That Boat
  3. Quick Ate
  4. “Sparks” iPod Ad
  5. Making of “Sparks” iPod Ad
  6. The Magic Hour (Live In San Jose)


Live Session (iTunes Exclusive) - EP

梅一輪

紅梅陰暦2月は「梅見月」とも言うそうだ。
このところ慌ただしい日々を送っていたので、気分直しに近隣の梅園に出掛けた。
残念ながら自損事故復旧のためにピット入りしていた乗用車の6Weekぶりの帰還でのテストを兼ねたドライブでもあったので梅見酒をぶら下げていくことは叶わず、仕方なくカメラをぶら下げていった。
結果、やはり梅園の主曰く「今年は例年より10日以上開花が遅い」、「ここ数日雨はあったので、後は気温の上昇があれば、だね」と。
紅梅は品種によっては五分咲き、白梅はほとんど未開花だった。
代わりにと言うわけでもないが、ビニールハウス内の様々な品種は見頃だった。樹形は若いものの、芸術品のようなしだれ系の梅が見事であった。
ハウス内は甘い香りに満ちて鼻腔を刺激してくれる。
傍で提供されていた焼き芋の臭いとミックスしていたので、嗅ぎ分ける嗅覚が必要とされたが……(苦笑)。
まさに

梅一輪 一輪ほどの 暖かさ

                         (服部嵐雪)だった。
この後、東風が吹くのを待って改めて出直してみよう。
東風ふかば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ

                         (菅原道真)
画像は朝陽を浴びた一輪の紅梅 (相良梅園にて)

マルチナ・ヒンギスの復活

マルチナ・ヒンギス(スイス)が東レ・パンパシフィック・オープンの準決勝で、前大会優勝で第1シードのマリア・シャラポワ(ロシア)を6―3、6―1のストレートで破り、決勝に進出。
「復活」を強烈に印象づけた試合内容だったのではないだろうか。
ボクはとてもうれしい (^_-)v
1997年の全豪オープンシングルスで最年少優勝を飾った頃からのファンだった。
この年はグランドスラム四大大会のうち3つも制するという圧倒的強さを見せつけてくれた。これにより世界ランキング1位に輝く。
しかし2001年から翌年に掛けて足の故障が続き、2002年末に無期限の休養宣言。
その後あまり動静が伝えられることも無くなっていたが、先週の全豪オープンでベスト8になり、限の良い東レ・パンパシフィック・オープン(過去4大会優勝)での活躍が楽しみだった。
しかも準決勝でシード1位のマリア・シャラポワとなれば、初対決ということも含め好試合が期待できたし、ぜひ良い成績で復活を遂げて貰いたかった。
TV中継をご覧の方はお解りのように、マリア・シャラポワの精彩を欠くプレーとは対照的にアグレッシブで自信にあふれたヒンギスのプレーはまさに女王の貫禄だった。
一体誰がこれほどのワンサイドゲームの結果を予測し得ただろうか。
いや先週の全豪オープンで復活の兆しを感じた本人には期するところがあったのではないだろうか。
大会前の記者会見で正面中央、隣りどおしに座ったシャラポワとヒンギスだったが、彼女の心中には「一泡吹かせてあげるわよ…」との闘争心が沸き起こっていたに違いない。
事実シャラポワは「闘志が足りなかった。うまくペースをつかまれた」と試合後の記者会見で悔やんだ。
通信社は驚きの記事内容で世界に配信しているだろう。(CNN.com
さて女子テニスの世界でもパワーヒッターの時代に変貌してきている状況で、決して身体的に恵まれているとは言えないヒンギス (170cm/59kg)が今後どのようなテニスを見せてくれるのかが楽しみ。
まずは明日の第2シード、エレーナ・デメンチェワ(ロシア)との対決にぜひとも勝利して優勝して貰いたい。
「プレー感覚も自信も試合ごとに戻っている。再び世界のトップレベルに行く力があると、今日勝ったことで確信できた」と語ったヒンギスだが、これは観戦した誰もが共通する思いだろう。

早春のMac

インテルプロセッサApple Insiderは今春に発売されると言われている Intel iBookに関してのいくつかのスペックの予想をしている。
Apple Remote付属、iSight内蔵、13インチワイド液晶を搭載。プロッセッサはIntel Core Solo/1.67GHzではないかと言う。
実は1週間ほど前にアップルサービスセンターへの技術的な問い合わせをした時に、これと関連する質問ではないiBookのインテルプロッセッサへの更新時期について、それとなく、いや明示的に聞いてみた。
まさか回答するはずもないと思っての質問だったが、何とこのカスタマーサポート担当スタッフはあっけなく答えてくれた。
「来月2月には新しいiBookが出ますよ」と。
本当かな?!
旧聞だが(先月10日)Apple社は、「Macworld Conference & Expo/San Francisco 2006」でインテルプロセッサを搭載した「iMac」と「MacBookPro」を発表した。
まずはコンシューマー製品群から搭載しながら…、と予想していたが、いきなり「PowerBook」後継機種への搭載ということにはいささか驚かされた。
今様々なMac関連雑誌、ウェブサイトでこれらのIntel Macの検証が行われているようだ。
それまでMac情報関連雑誌『MACPOWER』誌を購読していたのだったが、昨春大幅なリニューアルがあり必要な基本情報が得られなくなって購読を止めてしまい、それからは全く書店の棚にも手が伸びなくなっていた。
今回は久々に、発売されたばかりの雑誌『MacPeople』(『MACPOWER』誌同様、ASCII社発行)を購入。
もちろんインテルマックがどんなものか、という関心からだ。
つまり、その高速性能、IBM PowerPCのプロセッサ下で動いていたソフトがどの程度互換対応性があるのか、ということに尽きる。
しかしこれについては個別具体的にまちまちのようだ。
ネィティヴなものでなくとも早いものもあれば、逆に遅いものもある。
Adobe系のグラフィックソフト、MSの「Office foe Mac」などの対応状況がポイントだろうが、はやり本格的移行はこうした大手の基本ソフトの対応を待ってからになるだろうな。
しかしサブマシーンであるならばiBookインテル版後継機種は経過措置としての導入もおもしろいかもしれない。
MacBookProはPowerBookと同じ駆体で出てきたが、iBookはデザインも変更されるのではないだろうか。名称は?興味は尽きない。
ところで、Microsoft社のMac板Internet Explorer のダウンロード提供が1/31をもって終了したらしい。
Safariが提供されるまでは圧倒的なシェアを誇っていたブラウザであっただけにMacユーザーとしても感慨一入というところだね。(参照
なお、Macユーザーでこれまで IE for Macを使われていた人は、ぜひこれを機にWebブラウザをFirefox か Safari を使われることをお奨めします。
いずれも最新のWeb技術に対応していますので,快適な環境が得られると思います。
ブックマークのインポートもラクチン。
Safari は RSS を標準サポートしていますのでRSSテクノロジーを使った記事の見出し、要約を取得し、シンプルなリストで表示してくれます。(Mac OS X対応)
Apple Insider
Apple Insider(翻訳
REUTERS

雑誌『室内』休刊に想う

「工作社」発行の『室内』は木工・家具・インテリア業界のリーディングマガジンといって間違いではなかっただろう。
確かに現在では類誌は数え上げるのが難しいほどあるかもしれないが、50年間にわたる歴史とその実績、業界に与えた影響は計り知れないほどのものがあるだろうと思う。
休刊にあたり20年間にわたる購読者としての感謝を申し述べるとともに少し思うところを記述して見たい。
良く関連業界紙から投稿を依頼されたことが多いが、これらのそのほとんどは広告がらみだ。広告を出してもらうかわりに紙面を提供する、というもの。
ボクはこれまで一切こうした依頼へは応えていない。
また雑誌の表紙にうちの家具を掲載するから年間購読して欲しい、というようなものまであった。
これらはいわゆる業界誌といわれるものだ。
つまり業界のための情報誌であり、その経営資源のほとんどは広告で成り立っている。
したがってジャーナリズムとしての紙面構成というものではなく、広告クライアントをおもねる記事で埋め尽くされるというものだ。
もちろん業界にとってはそうしたものも必要悪、とまでいわなくともそれなりに意味あるものではあろう。
しかし『室内』はそうしたものとは1線を画す紙面作りをしていたように思う。
そうした姿勢が多くの読者からの信頼を勝ち得た要因であり、リーディングマガジンとしての品質を維持しえた理由であったことは言うまでもない。

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雑誌『室内』が休刊

室内雑誌『室内』が次号3月号をもって休刊される。
発行社「工作社」のWebサイトではそのような告知は無い。
しかし「定期購読」ページからの申し込みは「都合により受け付けていない」との記述が見える。
数日前に届いた『室内』2月号は、まだ開封していなかった。
あわてて社告などを探しても,
後付にも、何も記されていない。
今朝の朝日新聞朝刊第3社会面のベタ記事で知った。
いささか唐突の感が否めない。
いずれ、編集発行人「山本伊吾」氏から詳細な発表もあるだろう。
木工、家具、インテリアに関連する業務に従事している方であればこの雑誌に世話になった事が多いと思う。
ボクも訓練校での修業時代からだから20年ほどの購読者だった。
その後、投稿の依頼もあったり、展示会で編集員と話を交わしたり、あるいはスジュール欄への掲載などといったことも含めれば、それなりに深い関係にあったとも言える。
そこまででもなくとも、関連メーカーのカタログ請求などでこの雑誌の広告欄にリンクした一括請求のシステムなどで世話になった人は多いと思う。
確か、ちょうど1年前の2005年1月号は「50周年」とタイトルされた特別号だったように記憶しているが、創刊は1955年。現在の編集発行人、山本伊吾氏の父親、山本夏彦氏によって創刊される。最初は『木工界』という誌名。その後1961年に現在の『室内』と改題。
現在では巷には多くの類誌があふれている。
創刊時は敗戦10年後とはいえ、恐らく類書などは皆無だったろう。
伊吾氏によれば“隙間産業”として創刊させたようなことを「50周年記念号」で記していたが、家具業界の戦後の歩みとともにあったことは誰しも認めるところだろう。
本誌はもちろん、幾冊もの増刊、別巻を発刊し、それらは今もボクの書棚に納まっている。遅れてきた青年だったこともあり、旧いそうした臨時増刊号を入手するために古本屋を奔走したこともあった。
何故かと言えば、それらは木工、家具に関わる有益な情報が満載された辞書のようなものであったために修業時代の者に取っては座右の書として必携だったのだ。
50年にわたる出版活動には大いに感謝したいと思う。
「50年やってきて、雑誌の天寿をまっとうしたと思ったが、まだやりようがある。いったん休刊して考えてみたい」とは言うものの、一度休刊にしてしまうと、なかなか復刊は困難なのが雑誌というこの世界の常。
復刊を期待したいと思う一方、山本伊吾氏の言うように「天寿を全うした…」、ということもその通りかも知れないと思う。
もっと言えば創刊者の父親夏彦氏の死去の時(2002年)に、この雑誌の使命も実は終えていたと言えるのではないだろうか。
これについては次回に書きたい。

インテリア雑誌「室内」休刊へ 創刊から半世紀
コラムニストの故山本夏彦さんが55年に「『室内』」として創刊し、半世紀以上続いたインテリア雑誌「室内」が、通算615号目の3月号で休刊することになった。発行元の「工作社」が明らかにした。
 住宅の実例や新作家具、リフォームのノウハウなどを紹介してきた。編集兼発行人の山本伊吾さんは「50年やってきて、雑誌の天寿をまっとうしたと思ったが、まだやりようがある。いったん休刊して考えてみたい」と話している。
                asahi.comより

asahi.com
■ 追補記事「雑誌『室内』休刊に想う」

ボッシュ ルーター 1619EVS

先にラミネートトリマーについての新機種紹介と、機種比較の記事を上げたのだが、副産物と言っても良いかどうか、読者の篤志家から新しい未使用のPlung Router 「1619EVS」が送り届けられた。
BOSCH「1613EVS」の後継機種だ。
1619EVS「えっ、くれるの?」、「んな、わけないだろ (-.-#)」
ま、ともかくも広く知ってもらいたいという意向のようですので、活用させていただくことにした。
まだ開梱したばかりだが、改めて時間のある時にでもじっくり検証させていただきたいと考えている。
今日のところは「印象」、という範囲で「1613EVS」との比較でいくつかポイントを上げてみると…、

  1. パワーの増強
  2. 切削深さ微調整機構の改善、およびロック開放機構の新設
  3. ダストコレクトの改善
  4. テンプレートガイド取り付け機構の変更
  5. スピンドルロック機構の変更

なお、それまでの「1613EVS」対応の「DELUXE ROUTER GUIDE」や、コレット、などは共用できるようになっているようだ。
篤志家の好意に応えるべく、またあらためて検証のレポートを報告したいと考えている。
可能であればトリマーの時のような機種比較もしたいと考えているが、業界標準機かも知れないマキタのものは所有していない者に、その資格があるのかなぁ、などと煙幕だけは張っておこう。

寒中お見舞い申し上げます。

富士
梅はまだですが、水仙はちらほら。
「水仙一輪 一輪ほどの 暖かさ」、そんなんありません。

 水仙の 香やこぼれても 雪の上 (加賀千代女)
 其のにほひ 桃より白し 水仙花 (松尾芭蕉)

 水仙画像のように今日の富士は見事な雪景色。
大寒が過ぎ、次の二十四節気は「立春」ですよ〜。
水仙は工房敷地内のもの。
富士は近くの大井川をはさんで望む。


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