工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

梅一輪

紅梅陰暦2月は「梅見月」とも言うそうだ。
このところ慌ただしい日々を送っていたので、気分直しに近隣の梅園に出掛けた。
残念ながら自損事故復旧のためにピット入りしていた乗用車の6Weekぶりの帰還でのテストを兼ねたドライブでもあったので梅見酒をぶら下げていくことは叶わず、仕方なくカメラをぶら下げていった。
結果、やはり梅園の主曰く「今年は例年より10日以上開花が遅い」、「ここ数日雨はあったので、後は気温の上昇があれば、だね」と。
紅梅は品種によっては五分咲き、白梅はほとんど未開花だった。
代わりにと言うわけでもないが、ビニールハウス内の様々な品種は見頃だった。樹形は若いものの、芸術品のようなしだれ系の梅が見事であった。
ハウス内は甘い香りに満ちて鼻腔を刺激してくれる。
傍で提供されていた焼き芋の臭いとミックスしていたので、嗅ぎ分ける嗅覚が必要とされたが……(苦笑)。
まさに

梅一輪 一輪ほどの 暖かさ

                         (服部嵐雪)だった。
この後、東風が吹くのを待って改めて出直してみよう。
東風ふかば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ

                         (菅原道真)
画像は朝陽を浴びた一輪の紅梅 (相良梅園にて)

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