工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

「デモと広場の自由」のための共同声明・記者会見

9月11日の新宿における脱原発デモでは12名もの不当な逮捕者が出た(その不当性はYoutubeなどの現場映像から確認できる)。
3.11原発震災後、様々な世論調査でも7割ほどの人々が反原発、脱原発の意思を示している中、デモの許可を取り、街頭に出てのパレード・示威行為に対し、露骨な過剰警備で応える官憲。

そして現下の最大の社会的関心事としての原発問題への意思表明に関わる事象であり、憲法で認められた市民の崇高な権利への不当な弾圧を、まるで何も無かったかのように無視するメディア。

このデモもまともにできない不健全な日本社会を撃つ〈「デモと広場の自由」のための共同声明〉が出され、本日9月29日、日本外国特派員協会で共同記者会見が行われた。

先にYouTubeを紹介した(09/17の記事)9月11日のアルタ前でスピーチをした柄谷行人氏をはじめ、雨宮処凛さん、鵜飼哲氏、小熊英二氏ほか、評論家、大学人などが呼びかけ人となっている。

USTREAM、その1


Video streaming by Ustream
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台風15号の置き土産

土場、屋根直し


ここ静岡県下、至る所で台風15号の爪痕が残っている。
いまだに停電している地域もあるとのこと。
土砂崩れなどで被災地へのアクセスが困難なために、復旧に手間取っている。
皆さんのところは如何だっただろう。

うちの工場、自宅ともにほとんど被害はなかったが、近隣では屋根が飛ばされたりという住宅も少なくない。

画像の土場に隣接する溶接屋の自宅兼工場の親方には笑えない話しがあった。
台風通過の日の夕刻、工場の北側の駐車場に出てみれば、塩ビのトタンが数枚散乱していて、どこの住宅から飛んできたのだ ! と怒りを抑えつつ片付けに追われたとのこと。
一瞬、もしやうちの桟積みの屋根が飛んだのかと緊張が走る。
しかしそうではなかった。

片付けを終え、暫くして自宅2階の南側にあるベランダに出たところ、何と屋根が無い、慌てた。
何のことは無い。駐車所に散乱していたトタンは自宅の物だった。8mほどの高さの鉄工所の屋根を越えて、反対側に飛んできたというわけだ。

余所に飛んでいかなくて良かったじゃ無い、と、二人して大笑い。
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浜岡原発「永久停止」を決議:静岡・牧之原市議会

静岡新聞 2011/09/26 夕刊一面


既に各メディアが大きく伝えているように、今朝の牧之原市議会(当地隣接市)は「近い将来間違いなく起こるとされている東海地震の震源 域真上に立地している浜岡原子力発電所は、確実な安全・安心が将来にわ たって担保されない限り、永久停止にすべきである」との決議案を賛成多数で可決した。
ボクはこの牧之原市議会および牧之原市長の慧眼と英断に深く敬意を表したいと思う。

ご存じのように浜岡原発はこの5月の菅前首相による全面的な稼働停止要請を受け運転停止している状態。
しかし中部電力は防潮堤などの増強を果たしつつ、再稼働へ向けた環境整備に奔走しつつあるところだった。
設置地元自治体、御前崎市と隣接する牧之原市のこの決議は重い。

恐らくは今後地元他市への波及も必至の情勢と言えるのでは無いだろうか。
因みに静岡県知事・川勝平太氏は今月12日の記者会見において「使用済み核燃料が処理されるめどが立つまでは再起動すべきではない」と述べている(参照:読売新聞2011/09/13)。(日本では使用済み核燃料の処理の見通しは全く立っていないことを考えれば、その意味するところは明確)

外堀から内堀まで脱浜岡原発へと埋め尽くされる勢いと言って良いだろうね。

浜岡原子力発電所に関する決議

 東日本大震災における東京電力福島第一原子力発電所事故は、国でいう ところの「原子力発電は安全である(止める・冷やす・閉じ込める)」と いう神話が根底から崩れ去り、我々に大きな衝撃を与えた。事故から半年 が経過しても、いまだに事故原因はもとより事故の全容も掴めず、事態の 収束については目処もつかない状況である。
 福島第一原子力発電所の周辺地域では、多くの住民が避難を余儀なくさ れ、自宅に戻ることもままならず、職や財産を失い、家族とも離散し、長 き年月をかけて築いてきた文化や歴史、住民コミュニティは、すべて崩壊 してしまった。
 また、放射性物質による汚染も、内部被爆等により将来を担う子供たち への健康被害の影響が非常に心配されているところであり、農畜産物の出 荷や企業活動などについても、地元はもとより全国各地で深刻な影響を及 ぼしている。牧之原市においても、基幹産業である茶葉から放射性物質が 検出され風評被害を含め甚大な被害を受けたところである。
 本来、一度の間違いも許されない原子力発電であるにもかかわらず、こ のような重大事故が発生した事実を鑑みれば、我々は、まず第一に市民の 生命・財産を守っていくことを考えなければならない。
 そのためには、近い将来間違いなく起こるとされている東海地震の震源 域真上に立地している浜岡原子力発電所は、確実な安全・安心が将来にわ たって担保されない限り、永久停止にすべきである。
 以上、決議する。

 平成23年9月26日

                      静岡県牧之原市議会

「濱田庄司スタイル展」於:汐留ミュージアム

3.11大震災は益子にも大きな被害を及ぼしていたことは新聞報道などで知っていたが、「益子参考館」も例に漏れず、その被害は大きかったようだ。

そんな懸念を抱えての、汐留ミュージアムで開催中の「濱田庄司スタイル展」拝観だった。

「民芸」への眼差しとして、「土着的、前近代的」な、といったニュアンスを多分に含むものがあることは否定できない。

これは決してその作者がそうしたものをねらっていたということでは全く無く、流通、消費段階でそのようなイメージを纏っていったということ、またいわば産地の土産物に「民芸」のポップが付くといったような、「消費」対象として、「民芸」の大衆化の側面での理解のされ方であったと言うべきだろう。

しかし良く知られているように「民芸」の著名な作家の多くはモダニストであり、「民芸」の何たるかという定義との間で自己承認の難しさを抱えながら活動していたということもあるのではないか。

民芸運動を最前線で担っていた濱田庄司もまたそうした近代という時代を駆け抜けた工芸作家だった。
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一枚板削りの高ぶり

CLARO一枚板の削り



数ヶ月前のことになるが、近傍の雑貨屋が廃業へ向け、在庫整理のためのバーゲンセールをしているというので、いそいそと出掛け、いくつかの道具と共に購入したのが、このマキタの電気鉋。

間口2間ほどの雑貨屋ではあるが、鍋釜から大工道具まで幅広く品揃えしているところで、道具、資材などの緊急調達にはとても便利な店だった。

主人が老いたことでの店仕舞いにあたり、まずは3割引からスタートし、2週間後には半額セール、そしてさらに2週後には7割引と、“もってけドロボー ! ”的な処分だった。
ボクらが行ったのは5割引の頃。

したがって、この鉋も半額以下で買った。
‥ 以下というのは、この機種、店頭に並んでから何と15年が経つという年季ものであることを確認し、値引き交渉が成立したからだ。

そして、今回使い降ろしとなった。
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「脱原発6万人集会」メディアの伝え方

主催者発表60,000人という数値はもちろん概算でしか無いわけだが、公園を埋め尽くした人の群れと、これに参加できず、最寄り駅から周囲の路上に溢れかえっていた人々を加算すれば、この60,000人という数値は実数から遠く離れたものという方がおかしい。

近年としては空前規模の集会だったことは明らかで、警察発表30,000人弱、25,000人というカウントは矮小化にも程がある(推進派を含め、警備当局も、この“想定外”のボリュームには相当ビビッたのではないだろうか)。

しかしこれを絵として視られないか探してみた結果、やはり大手メディアとしての機能をかろうじて守っている『東京新聞』がそれなりの扱いをしているようだった。
しかし残念ながらボクは読める環境には無いし、またネット配信では有料コンテンツの扱いでもあるので、参照が困難だ。

そこで、イレギュラーながら、会場の様子の空撮画像を掲載した『東京新聞』20日朝刊一面スキャン画像を、他のWebサイトから拝借して貼り付けさせていただく。(「子供を守ろう SAVE CHILD」 さんに感謝します)

『東京新聞』20日朝刊

また、動画では、「共同通信」配信の「47NEWS」で冒頭の空撮から始まる比較的品質の良いものが視られる。こちらからどうぞ

余談:
実はある新聞紙面にボクの姿が1枚掲載されていたのでちょっとびっくり。
開会前の会場でのこと。新聞社の女性カメラマンがぜひ撮らせて欲しいと近寄ってきて、断る理由も無いので撮らせるに任せたのだったが、まさか翌日の朝刊に採用されるとは思わなかった(Web配信でも掲載)。
頭から被った放射能粒のアイコンをあしらったドクロのお面が絵になりそうだとの判断か。

ここには“個人情報”なので貼らないでおこう(笑)

〈閑話休題〉
台風15号(Roke)、今、我が地域を縦断中。
この地域としては、近年、これほどの暴風雨もめずらしい。ゴウゴウ~ッ、という怖ろしい空気を切り裂く音が不気味だ。
ま、しかし、この辺りは大井川の河川敷に近く水捌けも良いところなので、大過なく通り過ぎてくれると思っているが‥‥。
でも原木・桟積みの山は懸念されるね。

この先、関東圏へと向かい、上陸との想定もあるようなので、皆さんも十分な防災対策を !!

6万人の怒りの声・都心にこだまする(9.19 さようなら原発)

60,000人ではち切れんばかりの明治公園

60,000人の参加で、はち切れんばかりの明治公園

いやぁ、昨日の明治公園における「9・19 さようなら原発」集会、デモの参加者の皆さん、ホントにお疲れさまでした。

立錐の余地が無い、との言葉があるけれど、単なる形容の表現では無く、まさに字義通りに‥‥。
だって、事実、公園に入ろうにも、入れない人も続出しちゃっていたからね。
「さようなら原発」を願う夥しい人、人、人、の渦、濃密な解放区。

その人いきれ、暑さ、携帯ラウドスピーカーからの大音量、鐘や太鼓の鳴り物の大音響、バッテリーをキャリアに積んでのギター演奏、至る所で繰り広げられる踊りなどのパフォーマンス、上空からはたくさんのメディアのものと思われるヘリコプターの旋回音。
そしてメインステージからはこれをかいくぐるように著名文学者、評論家、役者、福島のお母さん、ドイツからの環境NGOらによる熱い感動的なメッセージ。

開会挨拶の鎌田慧氏からは当初4万人を超えたとの報告があったが、1時間近い集会の途中、6万人にまで膨れあがったとの報告が。
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9.19 〈さようなら原発 5万人集会〉

「9.11-19脱原発アクションウィーク」に登録されたその数、400件のアクション、6079件の賛同個人、698件の賛同団体(19日現在)。
9月11日から全国至る所で、それぞれ趣向を凝らしたアクションが展開されている。
そしていよいよ19日にはそれらの方々を糾合し〈さようなら原発 5万人集会〉が東京・明治公園を会場として開催される。

以下、簡単に19日明治公園でのアクション概要をお伝えし、関連資料もお渡ししよう。

9.19 アクション概要

◆ 概要
○ 名称 さようなら原発 5万人集会
○ 日時 9月19日 13:00~ライブ  13:30~集会  14:15~パレード
○ 会場 明治公園(東京都新宿区霞ヶ丘町6)
○ 主催 原水爆禁止日本国民会議

◆ 呼びかけ人:内橋克人、大江健三郎、落合恵子、鎌田慧、坂本龍一、澤地久枝、瀬戸内寂聴、辻井喬、鶴見俊輔

◆ 内容
○ オープニングライブ  寿 (全国から~脱原発ポスター紹介)
○発言 落合恵子、大江健三郎、内橋克人、鎌田慧、澤地久枝、山本太郎、武藤類子(ハイロアクション福島原発40年実行委員会)
ドイツからのゲスト フーベルト・ヴァイガーさん(FoEドイツ代表/逐次通訳)
○送り出しライブ  ランキン・タクシー、ナラカズヲ、制服向上委員会
  ※手話通訳あり。

呼びかけ

 3月11日の東日本大震災によって、東電福島第一原発は、1号炉から3号炉までが最悪事態の炉心溶融(メルトダウン)を引き起こしました。
 水素爆発、工場外壁の破壊などによって、高濃度の放射性物質が、海水、大気、土壌に放出され、環境を汚染するという未曾有の大事故となりました。

 2ヶ月がすぎても原子炉の暴走は収束する気配がなく、いまなお極めて不安定な状況がつづいています。これまでの放射性物質の拡散量だけでも、地域の住民と労働者ばかりか、まだ生まれていない将来の子どもたちの健康と生命にとっても、計り知れない悪影響を与えると危惧しております。

 原子力と人間の共生など、けっしてありえないことなのですが、それに気づいていながらも、私たちの批判の声と行動があまりにも弱かった、と深く悔やんでおります。

 いま原発を拒否する声はさまざまな運動となって拡がっていますが、わたしたちはこれまでの怠慢を反省し、政府や財界や電力会社などが、原発推進の巻き返しにでないためにも、さらに大きな市民の力で、原発依存の生活から脱却する道をあゆみだしたい、と念願します。

 わたしたちは、自然を収奪し、エネルギーを無限に浪費する生活を見直し、自然エネルギーを中心とする「持続可能な平和な社会」にむかうために行動します。その目標です。

  1. 新規原発建設計画の中止
  2. 浜岡からはじまる既存原発の計画的廃止。
  3. もっとも危険なプルトニウムを利用する「もんじゅ」、「再処理工場」の廃棄。

 これらを実現して、わたしたちの生存と未来の子どもへの責任を果たします。

 「原発にさようなら集会」を、つぎの要領で開催いたします。どうか皆さんでご参加ください。

呼びかけ人による記者会見〈新政権に脱原発迫る〜19日には5万人集会〉
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=HuYEHSl2kzk&feature=player_embedded[/youtube]

ところで、こうしたアクションには、
・こんなデモなどやって、どれだけの意味があるのか、
・デモで社会が変われるのか
・チンタラアクションとやらで福島県民に本当に連帯できるものか、
などといったシニカルな見方、あるいは原発問題は専門家に任せておけば良い、さらには、こうした問題は政治家の仕事で、俺たちには関係が無い、などといった無関心を装う人が多い。
これにはボクが答えるより、9.11新宿アルタ前での柄谷行人氏(文芸評論家、思想家)によるメッセージから読み解いて欲しい(演説は決して上手でも無く、音響も良くなく、聞き取りにくいけれど勘弁してね)

* 書き起こしはこちらから

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=ylWQlrHQ4Gk&feature=related[/youtube]


*参照
◆ 「9.11-19脱原発アクションウィーク」公式サイト
集まれ5万人! 9・19は「さようなら原発集会」

もう1本、YouTubeから。
ちょっと場違いかもしれないけどカンベンね。
元気を出して行こう。中島みゆきの「ファイト」(Liveからだけど、スタジオ録音より迫力)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=DlVn6K8F3e4[/youtube]

馬蹄形アームチェアの課題



馬蹄形という形状は、どちらかと言えば堅いデザインの多いボクのものとしては少しばかり異質なものになる。

この発想は

  • ラミネートという成形手法
  • 畳ズリを持つ椅子(和室への対応)

こうした要件から導き出された手法で、ある種の必然性を持つ。

つまりボクにとっては初トライのラミネートという手法であるため、もっともシンプルな形状のデザインとし、これを座枠と、畳みズリの脚としたわけだ。
しかも単一のRのジグで両方やっちゃおうというスマートさ(賢さ or ずるさ?)
これらの手法はデザインにおける合目的的な、合理性追求の結果でもある。
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再び、秋の便り 遠慮気味にup !

“すや”の栗きんとん

美濃の栗きんとん
今度は中津川の「すや」さんから送られてきた。
いつもここのものを取り寄せているという友人の計らい。

食べ較べ、とは言っても、茶道をたしなむというほどでもなく、高級和菓子にさほどの縁があるわけでも無いので適性に欠けるが、実に旨いのである。

正直お話しすれば、正月のおせち料理に欠かせない栗きんとんはまったくと言って箸が伸びない。
甘いものがからっきし苦手だからだが、このすやの栗きんとんは、いくらでもいける。

せっかく上質な栗きんとんの話しの途中だが、
過日、友と二次会の居酒屋で出された豚の角煮。
綺麗な盛りつけで食を誘ったのだが、少し箸を付けただけで、遠慮させていただいた。
甘いのだ、甘すぎるのだね。
そうしたものには身体が拒否反応を起こしてしまうようでダメ。

うちの砂糖消費量は一般家庭の1/3〜1/5以下といった食生活。
1Kgパックの三温糖を買えば(上白糖は買わない)、1年以上持ったりする。
使われるのは、和風の煮物などにほんの少量、隠し味程度に使われるだけ。
料理のレシピに書かれた分量の1/3ほどで十分。

ついでに言えば、マヨネーズ、ドレッシングなどもほとんどと言って買わない。
ケチだからということもあるが、とにかく素材そのものの自然な味を楽しむことの方が舌を喜ばせてくれると思うからだね。
ドレッシングなどはバルサミコ酢とオリーブオイル、ハーブソルト、コショウ、時には柑橘類があれば簡単にできちゃうしね。

そのような食生活をしているとどうなるか。
上述のように通常の甘味だと吐き気さえもよおし、料理人やら周囲に迷惑を掛けてしまうのだが、しかし一方、舌が肥えてきてシャープになっているので、微妙な味わいが楽しめるというわけだ。

「すや」の栗きんとんは、そうした舌を喜ばせてくれる上質な菓子というわけである。
「寿や」のものより、少し甘みが勝っているかな ?

茶 碗:小川幸彦
銘々皿:前田純一