工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

われらが日本という国の不思議さ(衆院選を終え・・・)その2

(承前)
どうして、こうした事態に陥ってしまっているのか

誰しも思い当たることからでも、いくらかの説明が付く。
経済低迷、消費不況に人々はあえいでおり、企業の収支は改善せず、税収も一向に上向く気配が無い。
そしていよいよ格差社会は抜き差しならぬもとなってきている。

加えて、このどん底景気からの浮揚の妙案は見えず、将来にわたり、希望が見いだせずにいることで、社会、とくに若年層への不安が掻き立てられていることからの、短兵急な政治意志が醸成されつつある。

選挙にあたっての選択肢で、経済問題、景気浮揚、雇用の確保などが常にTopにきていることからもこれはあきらかだろう。
原発問題、急迫する外交問題、より何より、まずはおまんま頂戴 ! というわけである。
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われらが日本という国の不思議さ(衆院選を終え・・・)

快晴で風も無い好天に恵まれ、この時季にしてはとても暖かな、良い日和だった。
前回、2009年の衆院選挙の時は、数日前に期日前投票を済ませたのだったが、今回は投票日当日の早朝、コートも着込まずに、妻と自転車を走らせ、近くの公民館へと向かった。

前回は政権交代への事前情報も多く、それへの高揚感も手伝い、晴れ晴れとした投票行為だったと記憶するが、今回は天候とは全く裏腹に、頭も、自転車のペダルも重く、義務的に投じたようなものだった。

その夜は、ボクの予想は外れるどころか、予想をはるかに上回る勢いでの自民の圧勝と、維新の進出を報じるTVに打ちのめされてしまった。
背筋が凍るばかりの緊張に耐えられずに、いつになく早めに頭から布団を被って寝てしまうほどだった。

安倍総裁を戴く自民:294、石原-橋下の維新:54 、公明:31、
民主:57、みんな:18、未来:9、共産:8、社民:2、

審判は下った。民主は現有議席の1/4という、およそ信じられないほどの惨敗。
自民の294という議席は、公明でも維新でも合わせれば、衆院定数480議席の2/3を超える圧倒的多数となり、これは再可決権を有し、参院とのネジレもお構いなしに、その気になればどんな法律だって通るという議席配分だ。
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ある姿形

寒い日が続きます。
北国ではこの時季にしては例年に無い厳しい寒さであるようです。

明日は二十四節気の〈大雪〉、暖かくしてお過ごしください。

hr

〈 iWood 5 〉 for iPhone 5


オランダからやっと入荷、到着。発送確認のメールが13日未明。Fedexのトラッキングで追うと、12日午後の受付になっている(オランダ現地時間)。4日掛けての運送。こんなものか。

ただ、発注掛けたのが、9月22日なので、ほぼ8週掛かったことになる。
ネットでチラと確認すれば、昨日の投稿で秋葉原の店に並んだよ、というのが一件のみ。
国内では最速だったかもしれない。

さて、既にメーカーサイトで詳細画像も出ていたことだし、また個人的にも三代目の iWood であれば、さほどの歓びというのでもなく、むしろ、これをどのようにストラップ対応させるかの悩みが具体化してしまったということでは、悲喜こもごも、という感じだ(ウソです、本当は嬉しいのです)。

〈仕様〉

  • デザイン:iPhone駆体をそのまま写し取り、切削、面取り、造形されている。
  • サイズ:129.8 × 64.5 × 9.3 mm
  • 駆体壁の最厚:3mm 駆体壁の最薄:1.7mm(この薄さにはあらためて驚かされる)
  • 材種:今回はチェリー(他、Maple、Walnut、Padouk、Mahogany 等5種)
  • 裏蓋の刻印:レーザー刻印で任意のロゴ等が刻まれる
  • 電源、音量ボタン等:駆体の木部をそのまま切り抜き、可動可能にしての再接合

これらの仕様は以前のものとほぼ同等とみれば良いと思うが、駆体デザインということでは、iWood 4 と同じ外観と仕様を満たしている。
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左右振り分けスケール

画像のスケール、拡大してご覧いただければ分かるように、中央にゼロが刻まれ、左右に振り分けられている。

墨付けに用いるスケールも様々だが、こうした振り分けのスケールは何かと便利。
画像のケースはホゾ孔のための墨付けだが、幅が広いホゾであるため、2段に分けている。
これは経年変化による痩せ、であるとか、より接着強度を高めるための配慮だ。

このようなケースの墨付けに、この中心振り分けスケールが都合が良い。
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iPhone 5 の交換、顛末

〈iPhone 5〉に更新したのが9月23日だから、6週間経過。
左画像は2台目。
バッテリー絶不調で本日交換したところ。

数日前までは快調であったのだが、突如、バッテリーの消耗が激しくなり、この症状は今朝まで続いた。

少し具体的に話してみよう。

早朝、100%に充電。
その後、Safariで数カ所閲覧
Twitter読み込み、数分
その後は待ち受け状態。

ところが2時間経過後、バッテリー残余は50%を切り、
瞬く間に35%、20%、7%、ときて、ついにはダウン。
まだ時刻は10時を少し回ったほど。
その間、iPhoneを手に取れば、異様な発熱。
(発熱とは、バッテリーの電力が、iPhone駆動のために消費されているのでは無く、外部への熱供給源として転化しちゃっている、ということ)
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充電工具の亜種?(照明器具への展開)

充電池を使った電動工具が一般に広まったのは、ボクが木工をスタートする時期と同じくする。
つまり四半世紀の歴史がある。

最初はニッカド(Ni-Cd)蓄電池だったわけだが、電力容量も少なければ、充放電回数も少なく、またメモリー効果[1] が顕著にあらわれ、高コストだった。
でもしかし、それ以前のワイヤードに戻れるわけもなく、利便性に酔いしれたものだ。

その後の電池の改革は急峻。また充電工具もインパクト機構が搭載されるなど、めざましい革新を遂げていった。

それらを先進的にリードしていったのは、我らが「マキタ」であったことは誰しも認めるところだろう。

んなわけで、ボクの充電工具初体験は1986年、パナソニックからだったものの、現在のマキタ〈TD130DRFX〉というインパクトドライバーにしたのが、今から5年前のこと。
今も元気よく働いてくれている、実に頼もしい奴だ。(過去記事

コイツを購入して半年後くらいに、同じバッテリーで駆動する蛍光灯も導入した。
もちろん今も立派に働いてくれている。(ML184


ところが、先般、バッテリーの寿命が切れてしまったようで、慌てて互換性のある非純正のバッテリーを2種購入したのだが(稿を改めて紹介する積もり)、
この際にと、新たに同じバッテリーで駆動する、ドライバードリルと、LED照明器具を導入した。
今日は、この新しい〈LEDワークライト〉の紹介である。
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❖ 脚注
  1. 十分に放電し切らないうちに、継ぎ足し充電することを繰り返すと、十分に放電していないのに起電力が顕著に低下
    結果として容量が減少したように見えるという劣化現象
    Li-Ionではメモリー効果は生じない(Wikiより) []

《NØ NUKES JAZZ ORCHESTRA》を聴く

Jazz Orchestra、とタイトルされたアルバム。
またそのほとんどにボーカルが入る。

昨年10月、〈Takemitsu Songbook・武満 徹のセンチメンタリズム〉という記事を上げたが、実は今回紹介するアルバムもこの《Takemitsu Songbook》を企画演奏した〈 Choro Club〉を中軸として構成されている。

つまりギター、バイオリン、ベースの3名を中心とし、ここにリズム楽器と、管楽器群が加わり、厚いサウンドを生みだしている。
作・編曲を含み、この編成を率いるのは、鬼才コンポーザー、沢田 穣治さん。
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蛇口、いわゆる“馬乗り”専用カッター

蛇口、いわゆる“馬乗り”という仕口は家具にはもちろんのこと、建築の建具には欠かせない必須の仕口の1つ。

いわゆる框組と言われる構造では頻繁に持ちいられる仕口だ。

建具屋さんはもっぱらこれを〈ホゾ取り盤〉という便利な機械で作る。
うちにもこの機械があり、ありがたく使っているわけだが、
ただ設定等に時間が掛かってしまう(寸法合わせなど)ことから、少ない数の場合はもっぱら昇降盤でやってしまうことが多い。

したがって、そのため専用の刃物は2種類用意される。

Topの画像は、丸鋸昇降盤で切削加工しているところ。
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iPhone 5 への更新

鳴り物入りでのApple社 iPhone の更新だったが、市場投入後も何かと喧しい。
IT評論家筋からは絶賛の嵐が寄せられるかと思えば、片や、新たに標準アプリとして搭載されることになった〈Maps〉が使い物にならないという強い批判に晒されもし、ついにはApple inc. CEO、ティム・クック氏の公式謝罪の書簡が発せられるに至っている。

まさに世界最大規模でのコンシューマー機器であればこその反響である。

これほどまでに1つのマシンが全世界の注目の的になるなってことはかつてなかったかもしれない。iPhoneの登場を迎えるまでは。

ボクも今回は14日のオンライン予約開始日にエントリーしておいたこともあり、発売日翌々日の23日に手元に届き、アクチベーション手続きを済ませ、実機となった。

以下、件のMaps問題とともに、使用感をまとめてみよう。
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