木工職人が抱えるいくつものcomplex

紅梅
はじめに
木工というモノ作りを生業とし、はや四半世紀にもなろうとしている。
一般的には、こうしてひとつのことに少なからぬ月日を積み上げてくればキャリアとして見なされるもの。
もちろん、そうした期待を含む客観的評価にふさわしい仕事内容で応えているつもりではある。
以前、あるキャリアの木工家に伴われた数人での会食の場でのこと。
この木工家が「俺はクレノフを超えたな‥‥」とつぶやいた。
彼は確かに長いキャリアを積み、一部では高い評価を獲得している家具職人だった。
一瞬、座は静まり、間もなく少し不自然なニュアンスを含む笑顔とともに歓談を交え食事は続いたのだったが、その意味するところがいかなるものであったとしても、ボクはそうした達観にたどり着くということがあるものなのか、といささか信じがたい思いを静かに胸に納めたものだった。
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今朝、
木工家具のデザイナー & 職人のartisanです。
